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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

 3・22 「教育基本条例」「職員基本条例」反対の大阪府庁
包囲行動が闘われる  〈大阪〉(1012号1面)

 大阪城公園での集会

   3月22日、「『日の丸・君が代』強制反対ホットライン大阪全国集会実行委員会」が主催する「教育基本条例」「職員基本条例」反対の大阪府庁包囲行動が、大阪城公園における集会と大阪府庁包囲デモとして闘いぬかれた。「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」も結集し闘った。
 午後6時に集会が開始される。司会者は、「既に大阪府立学校の卒業式で不起立が闘われ、一七人が戒告処分、1人が再任用取り消し通告を受けている。3月27日には、さらに12人に対して処分が言い渡される予定。大阪市立の小中学校をはじめ市町村立の学校においても不起立者が出て、今後の処分が予想される」と、この間の状況を報告する。そして、「明日、府議会の閉会日において、『教育基本条例』(『大阪府教育行政基本条例』と『大阪府立学校条例』)『職員基本条例』が採択されようとしている。この状況のもとで、府知事にむけて『教育基本条例』『職員基本条例』反対! 府教委は処分するな! と、本日、ともに闘っていきたい」と訴える。
 次に、「『日の丸・君が代』強制反対ホットライン大阪」事務局代表の黒田伊彦氏が発言に立つ。黒田氏は、「松井知事の提出した『教育基本条例案』『職員基本条例案』が、明日の本会議において、『大阪維新の会』、公明党、自民党の絶対的多数で可決されようとしている」と危機感を表した。そして、「糾弾すべきことが3つあります」として、以下の3点を挙げた。「ゞ軌薜儖会の卑劣な行為。3月13日に大阪市内の中学校で2人の不起立者が出た。これに対して、市教委は意図的に学校名を公表し、産経新聞が学校名を載せたことにより、右翼が押しかけて学校現場は混乱状況になっている」「◆愨膾絨歐靴硫顱戮任△蠻雜胸埆仗箸良楜腸餤聴・中野隆司の暴言=憲法19条『思想・良心の自由』の圧殺。彼は、不起立をした17人のなかに退職教員が多いことに対して、『信念を持っているなら、自決する覚悟が必要だ』という暴言を吐いた。『君が代』は、生き死にの根本にかかわる問題であることが明確にされた。精神の自由を押し殺して学校教育を行なわなければならない、監獄のような状況がつくり出されている。われわれは、奴隷として働かざるをえないところに叩き込まれている。生きた屍として学校生活を送れというのであろうか。われわれは、断固として抗議をしなければならない」「O太高校の中原徹校長の卒業式での『口元チェック』。橋下の友人ということで民間校長となった彼は、子供たちに自衛隊の見学をさせ、子供たちを戦車に乗せて、戦争教育を行なっている。中原校長は、卒業生の顔を見ずに教師の口元を見て、『君が代』を歌っているかどうかをチェックした。そして、『三人の違反者がいる』と教育委員会に報告している。橋下にもメールで報告している」。黒田氏は最後に、「橋下は、『憲法九条の改正』を言っている。伏魔殿のような権力の砦を崩壊させるために、ガッチリと連帯してがんばりましょう!」と訴えた。

大阪府庁を包囲するデモ

 大阪労働者弁護団からの報告に入る。「この間、橋下―『大阪維新の会』は、『君が代』不起立処分を含めて、公務員叩き、公務員労組への攻撃に打って出ている。橋下の市政方針演説では、『大阪都構想』と『(公務員)組合の是正』の2点を挙げている」「大阪市は2月10日、大阪市の職員全員(約3万8000人)に対してアンケート調査を開始した。内容は、『特定の政治家を応援したことがあるか』『候補者の推薦人カードを配られたことがあるか』『組合に加入しないと不利益があると思うか』などの22項目で、橋下は、これに答えることは『業務命令』であり、『正確な回答がなされない場合には処分の対象』とまで指示している。まさしくこれは、憲法でいう『思想・良心の自由』を真っ向から侵害するもの。可能な法的手段を用いて闘っていきたい。よろしくお願いします」とした。
 続いて、「ホットライン大阪」事務局からの基調報告が行なわれ、府立学校の教職員有志、大阪教育合同労組、「なかまユニオン大阪府立学校教職員支部」からの連帯あいさつがあり、今後の行動提起が行なわれた。
 午後7時、大阪府庁包囲デモに出発する。「『教育基本条例』反対!」「『職員基本条例』反対!」「『君が代』不起立処分反対!」「教育を橋下の思うようにさせないぞ!」とシュプレヒコールを響かせながら、約100人のデモ隊が大阪府庁を包囲した。デモ隊に対して右翼数人が敵対してきたが、一蹴しデモを貫徹した。
 3月23日、大阪府議会で、「教育基本条例」「職員基本条例」が、「大阪維新の会」・公明党・自民党の賛成多数で可決―成立した。徹底弾劾する。
 「教育基本条例」には、知事による教育目標の設定や教育委員の罷免権の規定をはじめ、3年連続定員割れの府立高校の再編整備や、2014年度の学区撤廃などが盛り込まれている。「職員基本条例」には、3回「君が代」不起立した教職員を分限免職(クビ)にするなどの罰則規定が盛り込まれている。
 「大阪市議会2・3月定例会」では、「教育基本条例」と「職員基本条例」は「継続審査」となったが、「大阪維新の会」と自民党が、5月からの市議会にむけて、「強制のエスカレート合戦」をしている状況である。
 橋下率いる「大阪維新の会」は、「愛国心教育」を強化し「競争原理」を徹底し、国家と資本に利益をもたらす人材を育成するための教育を徹底させようとしており、国家と資本の意に沿わない公務員、知事・市長の命令に従わない公務員は、「思想・良心の自由」さえも認めず、辞めさせるというのである。さらには、教育労働者をはじめとした公務員労働者の首切りを自由化しようというのである。「教え子を再び戦場に送るな!」と闘う教育労働者と連帯し、「日の丸」「君が代」強制攻撃を打ち破ろう。