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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

3・22内田「死刑」判決48ヵ年糾弾! 第3次再審闘争勝利!
狭山中央闘争を闘う (1012号2面)

 5・23闘争実行委員会が独自集会を開催

三河台公園で決起集会

 3月22日、午後2時半、東京港区三河台公園において、狭山中央闘争が開催された。午後2時には、すでに5・23闘争実行委員会に結集する仲間や山谷の仲間が次々と結集し始める。横断幕を広げ、青ゼッケン、青ヘルを身にまとい準備が着々と整っていく。集会開始時刻、部落解放戦線で闘う仲間が司会に立ち、本日の闘争の簡単な意思一致を行った後、シュプレヒコールをあげる。力強いシュプレヒコールが公園一帯に響き渡り、歩道を歩く一般大衆の注目を集める中、集会が開始された。
 全国部落解放青年同盟より寄せられたアピールを司会が代読する。「第3次再審闘争は、狭山弁護団の追及に対して、東京高検が、石川一雄氏の無実を明らかにする証拠開示を拒否し続ける中、重要な局面を迎えている。本日の闘争は東京高裁・東京高検に全証拠開示と事実調べを迫る闘いとして取り組まなければならない」「石川氏は『権力犯罪を何としてでも暴く』と並々ならぬ決意で国家権力と対決し続けている。この石川氏の決意に何としても応えきっていかなければならない」「部落解放同盟内社民・こえ派は狭山闘争総体を切り縮めている。《狭山差別裁判糾弾、階級裁判粉砕、国家権力糾弾・打倒》の旗幟を鮮明にし、狭山闘争の勝利へ突き進もう」「世界大恐慌爆発情勢下、右翼ファシストが台頭を強め、差別主義・排外主義を露骨に加速させている。戦時下において革命的部落解放運動の前進のためには、右翼ファシストとの激突は不可避であり、撃滅あるのみだ」「危機の時代の到来の中で、労働者人民からの搾取・収奪を加速し朝鮮反革命戦争へと突撃する野田連合政府を打倒し、日帝国家権力解体に向け進撃しよう。部落差別の根底的廃絶を成しきり、部落解放の牴造日瓩鮠,舛箸襦A汗墜韻呂修瞭いの最先頭に起つ」と闘う決意が明らかにされ、参加者全員の拍手で確認された。

全学連が基調提起

 全学連より基調が提起される。「本日、集会後東京高裁へ徹底糾弾のデモストレーションに打って出る。そして、日本教育会館で開催される狭山市民集会に結集する部落大衆に対して、革命的部落解放運動への飛躍・前進を訴える情宣行動をやりぬき、本集会へと合流していく。本集会に登場する無実の部落民=石川一雄氏を激励し、そして第3次再審闘争を勝ちとるためにも、本日の闘争を最後まで共に闘いぬこう」「今から48年前、浦和地裁・内田は無実の部落民=石川一雄氏に対して、反革命差別「死刑」判決を打ち下ろした。このことを怒りも新たに徹底糾弾していこう」「これまで『三者協議』で検察側は計50点ほどの証拠を新たに開示しているが、その内容はあくまでも状況証拠であり、石川氏の無実を決定的にする物的証拠については『不見当』と言いなしまったく開示する気配も見せていない。東京高裁・小川はアリバイ的な証拠開示でも開示は開示、と言わんばかりに高検の出方を見据え、今だに事実調べを行なおうとしていない。いつでも棄却をだせる状況を作り上げ、棄却を虎視眈々と狙っている。第3次再審棄却策動を絶対に許してはらない」「狭山第3次再審請求から丸六年を迎える今年、まさに第3次再審闘争が重要な局面を迎えている。今こそ、戦闘的部落青年大衆を先頭とする階級的共同闘争と大衆的実力闘争・武装闘争で狭山闘争の新たな局面を切り拓こう。部落解放同盟内社民・こえ派の狭山闘争幕引き策動を突破し、石川氏の怒りと無念を共有しながら、司法権力への『公正・中立』を求めるような一切の幻想を捨て去り、第3次再審闘争の勝利から狭山闘争の歴史的勝利へ進撃しよう」「世界大恐慌爆発情勢下、全国で差別事件が激発している。全国で拡大する差別事件を徹底糾弾し、『人権侵害救済法』案成立を許さず闘おう。部落解放同盟内社民・こえ派の『告訴・告発』方針を踏みしだき、差別糾弾闘争の復権を成しきっていこう。今こそ部落解放運動の革命的飛躍を切り拓こう」「日帝・野田連合政府は日帝の核武装を核心とした原子力政策を原発の『再稼働』をもって推進せんと躍起になっている。原発の『再稼働』を許してはならない。消費税増税を柱とする『社会保障と税の一体改革』を阻止し、共通番号制度を導入するための『個人識別番号(マイナンバー)法』案を粉砕しよう」「朝鮮反革命戦争を粉砕する革命的反戦闘争の爆発を勝ちとり、戦争遂行の野田連合政府を打倒しよう。反革命革マルを解体・絶滅し、天皇主義右翼ファシストを撃滅しよう」と闘いの基調が明らかにされ全体で確認されていった。 

東京高裁に向け戦闘的デモを闘う

各団体が闘う決意

 集会に結集する各団体からの闘う決意を受けていく。まずはじめに、東京・山谷日雇労働組合の仲間が決意表明に起つ。「内田『死刑』判決48ヵ年を徹底糾弾する。石川氏の決意に応えて俺達も共に最後まで闘いぬく」「全世界で労働者の闘いがうちぬかれている。この闘いに連帯しながら3・26寄せ場春闘を闘う。日建連、厚生労働省、そして日本経団連に攻め上り、散々寄せ場日雇い労働者を使い捨てにしてきたゼネコンや厚生労働省に対して何が何でも仕事よこせの闘いを闘いぬいていくのが俺達の闘いだ。断固として『反戦・仕事よこせ』の闘いを闘いぬく」「原発の再稼働を野田は狙っている。原発で、多くの日雇い労働者が働かされて殺されてきた。日雇い労働者をさんざん使い捨てにし、被曝を強制していく原発の再稼働を絶対に許さない闘いの爆発を勝ちとろう」。続いて、『障害者』解放戦線で闘う仲間は「石川氏が無実であることは一点の曇りもなく明らかだ。石川氏を『殺人犯』に仕立て上げ、留置場に叩き込み、今なお見えない手錠で縛り続けている。石川氏の悔しさを共にして狭山差別裁判糾弾を闘っていく。かつて赤堀氏が『障害者』差別によって、『死刑囚』に仕立て上げられたが、狭山闘争に学びながら闘い、無罪を勝ちとった。闘わなければ生きていけない。差別されればこれを打ち砕いていく」「『障害者』抹殺攻撃を粉砕し、『障害者自立支援法』撤廃、『障害者総合福祉法』を粉砕していく。『心神喪失者等医療観察法』撤廃、『保安処分施設』を解体しよう。全障連の歴史的地平を継承し、発展させ、全国『障害者』解放運動共闘会議の結成を勝ちとっていこう」。東部朝鮮史研究会は「石川氏に対する再審棄却を絶対に許さず、狭山闘争の歴史的勝利、部落の解放を勝ちとる闘いを断固として闘いぬこう」「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は、金日成生誕記念日を前後して、『人工衛星を発射する』と明らかにした。日帝は『ミサイル防衛』(MD)システムで、これを打ち落とすということを策動している。これによりますます朝鮮反革命戦争突入の危機が増大している。こうした攻撃を断固として打ち砕き闘いぬいていこう」「反北朝鮮―反共・排外主義攻撃が激化している。朝鮮総連に対する、デッチ上げの弾圧や、あるいは大阪では朝鮮高校の生徒が北朝鮮に旅行に行ったことをあげ、補助金を打ち切るという攻撃を強行している。こうした攻撃を絶対許さず、反北朝鮮―反共・排外主義攻撃を打ち砕き、闘いぬいていこう」「『在特会』なるファシストを木っ端微塵に打ち砕いていこう。韓国の労働者人民は、李明博政権打倒の闘いを文字通り『非正規職労働者』を先頭としながら、闘いぬいている。こうした闘いと結びつき日朝連帯闘争の前進を共にかちとっていこう」。

東京高裁へ進撃

 決意表明の最後は全国反戦だ。「内田『死刑』判決48ヵ年を徹底的に糾弾し、狭山闘争の歴史的勝利を何としてもかちとり、部落差別の根底的廃絶に向け断固として闘いぬこう」「世界大恐慌爆発情勢が深化するなか、帝国主義足下からの労働者階級の実力決起が沸き起こっている。こうした闘いを日帝足下においても断固として実現していかなければばならない」「消費税増税法案を粉砕し、野田政府打倒の闘いを共にやりぬこう。『在特会』のような右翼ファシストを撃滅し、反革命革マルを解体・絶滅し、日帝国家権力解体に向け革命的反戦闘争の大爆発へ突き進んでいこう」。
 すべての闘う決意が圧倒的全体の拍手で確認される。最後に全体の力強いシュプレヒコールで集会が締めくくられた。
 午後3時半、いよいよ戦闘的デモへと打ってでる。5・23闘争実行委員会の部隊は東京高裁へ進撃するデモ隊列を整え掛け声を上げた。宣伝カーを先頭に六本木から首都中枢へとデモ隊列が進撃する。宣伝カーから「内田『死刑』判決四八ヵ年糾弾」「狭山差別裁判糾弾」「階級裁判を粉砕するぞ」「国家権力を糾弾・打倒するぞ」「石川氏と共に闘うぞ」「狭山闘争に勝利するぞ」とシュプレヒコールが響きわたる。虎ノ門から霞ヶ関へデモ隊列が突き進む。平日の午後とあって、大勢の労働者が行きかうなか、圧倒的な注目を浴びながら、デモ隊列はシュプレヒコールをあげ進んでいく。狭山第三次再審の棄却を策動する東京高裁前では、宣伝カーからの呼び掛けに応え、デモ部隊は一層声を張り上げ、拳を突き上げシュプレヒコールを叩きつける。「東京高裁は事実調べを行なえ」「東京高検は全証拠を開示しろ」「第三次再審闘争に勝利するぞ」「石川氏の無実を勝ちとるぞ」「勝利するまで闘うぞ」。闘争破壊を策動する国家権力は宣伝カーを叩き「早く車を出せ」と恫喝してくる。われわれは権力の恫喝などものともせず、東京高裁へ怒りのシュプレヒコールを叩きつけていった。霞門から日比谷公園に入ったデモ隊は、日比谷野外音楽堂の入り口付近まで前進しシュプレヒコールをあげた。デモ隊列を整え、5・23闘争実行委員会から集約提起をうけ、最後に再度シュプレヒコールを響かせ最後まで戦闘的にデモを貫徹した。

日本教育会館の集会に結集し石川氏を激励

石川氏が闘う決意を表明(小)

 午後6時半より、東京・日本教育会館において「狭山事件の再審を求める市民の集い。ここまできた狭山再審! 証拠開示で無実がわかる!」と題した集会が「狭山事件の再審を求める市民の会」の主催で開催された。午後5時半、会場の日本教育会館に到着した解放派の部隊は、集会に参加する部落大衆、労働者へ、ビラまき情宣を開始した。直後には石川一雄氏が到着し、早速ビラを手渡す。石川氏は「ご苦労さまです」とにこやかにビラを受けとり会場へと向かう。次々と参加者にビラが手渡されていく。権力は歩道にたむろした挙句に、歩道に止めてあった自転車を片付けようとした会場の警備員から「どいてください」とまで言われ、ただの邪魔な存在に成り果てている。国家権力の妨害を一蹴し集会開始直前まで情宣を貫徹し、集会へと合流していった。
 午後6時半、司会が集会の開始を告げ、集会が始まった。まずはじめに、開会あいさつとして組坂部落解放同盟中央本部委員長よりあいさつが行なわれた。続いて、石川氏が早くもアピールに起つ。会場からは激励の拍手が波を打つ。集会への結集に心からの感謝の意を表したあと「今年中に何としても決着をつける。皆さんには更なるご支援をお願いしたい」。言葉は少ないものの、その力強い言葉には何としてでも再審を勝ちとるという決意があふれていた。われわれは石川氏の決意に応えるべく、闘っていかなければならないことを再度肝に命じる。
 続いて、「石川氏は無実だ! 3つの疑問・無実の証明」と題した新作DVDが上映され、狭山弁護団報告として、中山武敏弁護団主任弁護人から報告を受ける。

狭山弁護団が報告

 中山主任弁護人は開示された上申書について「脅迫状は、石川氏の筆跡と明らかに違っている。脅迫状は作為がある。当て字はあっても、誤字はない。石川氏は差別から満足な教育が受けられず、上申書は誤字がある。脅迫状は明らかに被差別部落の人を念頭に入れて作られている」と述べ、この間の筆跡についての鑑定を報告した。そして、石川氏が「自白」に追い詰められていった経過が権力によるウソによって誘導されたことや、権力の証拠の捏造が明らかになってきていることを挙げ、次回第10回目の「三者協議」では、事実調べと全証拠開示を強く迫っていくとした。
 続いて、「最近の再審の動向と狭山事件」と題した庭山英雄弁護士からの発言、松岡徹部落解放同盟中央本部書記長、映画監督の前田憲二氏、漫画家の石坂啓氏、菅谷氏など五人からのアピールがあり、落合恵子氏からのメッセージが代読された。
 最後に、鎌田慧「狭山事件の再審を求める市民の会」事務局長からまとめと提起があり、司会からの閉会あいさつで集会が締めくくられた。
 現在、狭山再審闘争は最大の山場を迎えている。4月下旬には第10回目の「三者協議」が予定されている。今年の夏ごろには東京高裁・小川が何らかの決定を出すと言われている。決して油断してはならない。戦時体制形成へと突き進む日帝にとって、狭山闘争の解体こそが最大の目的なのだ。司法―国家権力の第三次再審棄却策動を何としても阻止していかなければならない。司法―国家権力に対し、「公正・中立」の一切の幻想を捨て去り、〈差別裁判糾弾、階級裁判粉砕、国家権力糾弾・打倒〉の闘いの基調を一歩も後退させることなく、階級的共同闘争、大衆的実力闘争・武装闘争で第三次再審闘争に勝利しよう。狭山闘争の幕引きを加速する部落解放同盟内社民・こえ派の制動を突破し、石川氏を激励し狭山闘争の歴史的勝利へ進撃しよう。
 差別糾弾闘争を破壊・解体する「人権擁護法」の制定を阻止し、差別糾弾闘争の爆発を勝ちとり、部落解放運動の革命的飛躍を切り拓こう。



3・9「浦和地裁『死刑判決』48ヵ年糾弾!狭山第3次再審闘争勝利・埼玉集会」に決起

会場前でビラまき情宣

 3月9日、午後6時30分より、さいたま市「ときわ会館」大ホールにおいて、部落解放同盟埼玉県連合会、部落解放埼玉県共闘会議、「石川一雄さんを支援する会埼玉連絡会」の三者共催で、「浦和地裁『死刑』判決四八ヵ年糾弾! 狭山第三次再審闘争勝利・埼玉集会」が開催された。
 午後5時過ぎ、解放派と全国学生部落解放研究会連合の部隊は、会場となっている「ときわ会館」入り口前で青ヘルメット、ゼッケンに身を固め、横断幕を掲げ情宣を開始する。
 冷たい雨が降る中、次々と会場に到着した部落青年・大衆に「狭山闘争の歴史的勝利を勝ちとろう」「第三次再審闘争に勝利しよう」「石川氏の無実を勝ちとろう」と声をかけビラを手渡していく。会場に到着した部落青年・大衆は、傘をさしながらも手を差しのべ「ご苦労さん」とビラを受けとり会場へと向う。早々と石川氏が到着し笑顔でわれわれのビラを受けとってくれた。路上を行きかう帰宅途中の労働者や買い物帰りの近隣住民にもビラを手渡していった。開始時間直前まで情宣行動をやりぬき、集会へと合流した。
 午後六時からは集会の前段として、「映画『狭山事件 石川一雄』製作委員会」によるドキュメンタリー映画「みえない手錠をはずすまで」の予告編が上映された。
 午後6時30分、司会のあいさつで集会が開始される。はじめに、「県南石川氏を支援する会」より「本日の集会が大きな盛り上がりを見せ、私たちの願望が実現し、石川氏の完全無罪が勝ちとれる、そうした集会になることを願っている」と開会あいさつが述べられる。続いて、片岡部落解放同盟埼玉県連執行委員長が主催者代表あいさつとして「裁判がいよいよ大詰め。来年この集会が開かれなくてもいいように、裁判所が事実調べを、そして検察が証拠開示をやる、あるいは鑑定人を呼んで尋問をやる、これを目標に今年こそみなさんと共に狭山再審を勝ちとっていきたい」と訴えた。

基調報告と弁護団報告

 基調報告が行なわれる。「浦和地裁の内田裁判長は、わずか半年のスピード審理で石川氏に『死刑』判決を下した。この一審の判決こそが今の狭山差別裁判の元凶。したがってまずこの『死刑』判決48ヵ年を徹底糾弾することがこの集会の第一の目的」「『三者協議』がすでに9回目を数えている。再審裁判で無罪判決が勝ちとられた『足利事件』『布川事件』においても、証拠開示が再審開始のカギであった。東京高検の『不見当』という不誠実な回答を決して許さず、弁護団が求める証拠を開示するよう強く求めて行きたい」「何としても東京高裁に事実調べを迫っていかなければならない。『三者協議』の中で50点ほど証拠が開示されているが、狭山事件に対する疑問はさらに深まった。小川裁判長に対して弁護団の求める事実調べを行なうべきだという声を上げていかなければいけない」「四月下旬に予定されている第10回『三者協議』において弁護団の求める証拠開示、そして事実調べの実現に向けて連帯し、石川氏を支え、皆さんの力で50年を迎えようとしている狭山闘争に今年こと決着をつけるという意気込みで闘いを進めていきたい」と再審への決意を込めた基調が提起され、全体の拍手で確認された。 
 弁護団報告として中山主任弁護人より報告がなされた。「狭山事件は動いてきている」と一昨日の大阪東住吉放火殺人事件の再審開始をめぐる記事について触れながら、「狭山事件もいろいろ実験をして新証拠を提出してきたが、やはり条件の違いを主張して自白の再検討も再審開始もしなった。ところが状況が大きく変わってきて裁判所も自白を再検討せざるを得ない大きな流れにある」「この間の弁護団の証拠の積み重ね、開示された資料によって自白がどのようにして作られていったかどんどん明らかになってきた」「『秘密の暴露』とされた三物証、万年筆・時計・カバンの捜査報告書や供述調書が開示された。この中で重要な証拠が時計。捜査に当たった捜査官の捜査報告書が出てきた。石川氏の『自白』の場所を探したがなかった、とある。7月2日に時計が発見されたが、その前に畑の所有者が茶の株を刈っている。しかし時計はなかった、手伝った人もなかったという報告書が出てきた」と「開示された資料」の中に、石川氏無実を示す重要な証拠があったことを報告した。そして、万年筆やカバンについても「『自白』の信用性がある」とされたことを疑う供述調書が開示されたこと、録音テープを再生し誘導で「犯行現場」とされている場所が作られていることが解明されてきていることを明らかにし、「犯行現場」とされた雑木林のそばで作業をしていたOさんに触れ「すでに八三歳になり、早期の証人尋問を申請している。これを認めさせていけるかが非常に重要」とし、共に裁判所へ訴えてほしいと訴える。最後に、「すでに書面審理では許されない、ということを裁判所に理解させなければいけない。鑑定人尋問すべきだという声を上げて、事実調べを迫り、石川氏の『自白』を再検討させていくことが大切だ。狭山の闘いは集会に来てくれというだけでは勝利できない。私も信用を勝ちとりながらやってきている。色々な闘いとつながっている。共に頑張ろう」と事実調べの重要性を強く訴え、狭山再審に向け闘う決意を明らかにした。
 続いて、第2次再審で血液型のDNA鑑定実施が決定した袴田事件から「袴田事件の争点と第2次再審の現状」と題した特別報告がなされた。 

石川氏が闘う決意を訴える

 続いて石川一雄氏がいよいよ壇上に立つ。会場には大きな拍手が沸きおこり激励の声が飛び交う。石川氏は雨のなか集会に参加した多くの参加者に感謝の意を述べたあと、「私は今社会にでて18年になる。何としても今年中に決着をつけなくてはいけない。権力犯罪を暴かなければならない。単なる冤罪で無罪を勝ちとることはできない。国家権力の犯罪を暴く!これが私たちの闘い。部落差別に基づく権力犯罪、差別判決裁判、これを明らかにしていこうと強く思っている」と叫ぶように怒りを滲ませた強い口調で訴える。そして、「浦和地裁が弁護団の要請することを全て調べていたらこのように長い年月、石川一雄は『殺人犯』のレッテルを貼られたままではなかった」「内田とケンカしないといけない。しかし今どうなっているか分からない。健在だとしても、自分は仮出獄の身なので手を上げることができない。どなたか鉄砲玉のようになってくれたらと思うが、それだけの勇気がある人はいないんじゃないかと思う」と半分笑いながらも心のうちにある浦和地裁・内田への消しようもない怒りと無念を滲ませた。最後に、東京高裁・寺尾判決の際に味わった悔しさを思い出しながら「今、前向きな姿勢で闘っていこうと思っている。小川裁判長がいる間に無罪を勝ちとれるよう、より一層のご支援を」とわれわれに檄を飛ばした。「狭山事件が権力犯罪であり、部落差別事件である」ことに改めて怒りをあらわにし、決して許さないという不退転で闘う決意を表明したのだ。
 集会決議が読み上げられ全体の拍手で確認される。最後に、石川氏をはじめ会場参加者が立ち上がり「差別裁判打ち砕こう」が高らかに歌われ、会場全体の力強い団結ガンバローで集会が締めくくられた。  
 狭山第3次再審闘争は申請から5月23日で丸6年を迎え、まさに正念場を迎えている。検察側は今、弁護団の提出した鑑定書に対抗して鑑定書を準備しているという。証拠開示を拒否しながら、何としても「犯人は部落民の石川」という差別と予断に満ちた決定を押しとおし、再審棄却を狙っているのだ。東京高検、東京高裁による第3次再審棄却策動を突破し、身体を張って闘いぬいている石川氏の決意に応えきっていかなければならない。司法権力に対し事実調べと証拠開示を迫る大衆的実力闘争・武装闘争以外に狭山闘争を勝利へと導くことはできない。われわれは石川氏の闘う決意に応えていくことを確認し会場を後にした。