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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

8・19 日米共同訓練阻止 日出生台現地闘争を闘う
(1030号6面)

 日出生台演習場を解体しよう

 日出生台演習場(玖珠町、九重町、由布市)において、8月19日から30日までの12日間にわたり、陸上自衛隊と米海兵隊の共同訓練が強行された。福岡・築港日雇労働組合と九州大学社会科学研究部の仲間たちは、訓練開始の8月19日、日出生台などで反軍・反基地闘争を担う「草の根の会」の呼びかけに応えて、共同訓練阻止の日出生台現地行動に決起した。

 日出生台演習場は、日本でも有数の自然に恵まれた高原地帯の中央部に位置し、総面積は約4900ヘクタール(東西15キロ、南北5キロ)の西日本最大の陸自演習場である。抗議行動を続ける地元住民によれば、現在、1年間に330日(うち実弾演習は230日)と、ほぼ「年中無休」で演習がくり広げられている。ここでは、自衛隊が日常的に行なう訓練に加え、沖縄の米軍が参加する訓練が2種類行なわれている。1つは、沖縄のキャンプ・ハンセンから日本「本土」5ヵ所への「分散移転」を名目とした実弾砲撃演習で、今年2月に9回目が行なわれたばかりだ。そしてもう1つが、今回の自衛隊との共同訓練である。日出生台における日米共同訓練は、これまで1987年、1991年、1996年、2002年の計四回強行されており、今回が10年ぶり、5回目だ。

 「草の根の会」主催の抗議集会は、午後1時からの演習場ゲート前で行なわれ、約70人が参加した。集会は、「戦争が準備されていく今の状況に対して、一人ひとりが行動し意思表示をすることをやめてはいけないと思う」という主催者のあいさつで開始された。次に、演習場の近くに監視小屋を設置し、訓練状況を記録する活動を続けている地元住民にマイクが渡される。「訓練も回数を重ねるにつれて、ほとんど事前情報が出なくなっている。しかし、どんな拡大も許さず、厳しい監視の目を向け続けなければならない。決して諦めず、訓練をやめさせるための行動を続けていく」。九大社研の仲間も、「新たな朝鮮戦争と、朝鮮労働者人民虐殺のための訓練を絶対に許すわけにはいかない。反戦・反基地の闘いをより強く、より広範なものにしていくために頑張りたい」と発言した。

 参加者からの発言の後、「日米共同軍事訓練に怒りを込めて抗議し、直ちに中止するよう求める」との日・米両政府に向けた抗議文が読み上げられ、「日米共同訓練反対!」「人殺しのための訓練をやめよ!」「日米安保条約粉砕!」というシュプレヒコールが参加者全体でぶつけられた。最後に、「このような訓練が強行される限り、私たちは声を上げることをやめない。政府のやる戦争に加担しない。皆さんとともに闘いを続けていきたい」という主催者の発言で集会を終えた。

朝鮮反革命戦争遂行のための日米実戦訓練を許すな

 今回の日米共同訓練には、「陸自、米海兵隊の部隊がそれぞれの指揮系統に従い、共同して作戦を実施する場合の連携を訓練し、総合運用の向上を図る」(陸自西部方面総監部)ことを目的として、陸上自衛隊約300人と米海兵隊約300人の、合わせて約600人もの部隊が参加した。人員は、これまで行なわれた中隊規模の訓練よりおよそ100人多い。日・米の部隊はそれぞれ、陸自第四師団第41普通科連隊(別府駐屯地)の一個中隊を主力とする部隊と、沖縄の名護市キャンプ・シュワブに駐留する第3海兵師団戦闘攻撃大隊の一個中隊を中心とする部隊である。第3海兵師団戦闘攻撃大隊は、水陸両用強襲中隊、軽装甲車偵察中隊、戦闘工兵中隊からなり、独立して一つの作戦を遂行する能力があるという。訓練に持ち込まれた主要な装備は、自衛隊が81一ミリと120ミリの迫撃砲、155ミリ榴弾砲や74式戦車、F2戦闘機などで、海兵隊が対戦車ロケット、60ミリ迫撃砲、水陸両用戦闘車などとされている。

 訓練の内容は、ゝ澹邨盈、陣地を作る防御訓練、実弾射撃訓練などの「機能別訓練」(20日〜24日)、∈鄒鑪案の「指揮・機関訓練」(20日〜23日)、F・米が24時間体制で連携を高め、一連の流れを確認する「総合訓練」(27日〜29日)である。155ミリ榴弾砲や74式戦車、対戦車火器による実弾射撃訓練は23日、24日の2日間である。

 なお、ほぼ時を同じくして、「島嶼防衛能力の向上」を目的とした日米共同訓練も強行されている。8月21日から9月下旬までの約1ヵ月にわたり、陸自西部方面隊(南西諸島防衛)約40人と、沖縄に駐留する第3海兵遠征軍が参加したもので、訓練地として、グアム島やテニアン島(北マリアナ諸島)などの離島を初めて使用するという。初日には、沖縄・うるま市のホワイトビーチで、陸自隊員が米海兵隊の強襲揚陸艦などに乗船、9月上旬から、ヘリコプターやボートを使った「島への上陸」、「敵部隊の強襲」、「民間人救出」などの訓練が行なわれる予定だという。

 朝鮮反革命戦争遂行のための日・米の実戦訓練が激化している。これをうち砕く闘いを全力で貫徹し、朝鮮反革命戦争を粉砕しよう。