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9・1 PKO―自衛隊ゴラン高原第34次派兵阻止に決起 (1033号3面)

 反戦・全学連、御茶ノ水駅頭で情宣行動

 9月1日、反戦・全学連の部隊は、「国連平和維持活動」(PKO)―自衛隊ゴラン高原第34次派兵阻止を訴える情宣行動に起ちあがった。

 午前11時半、JR御茶ノ水駅頭に結集した反戦・全学連の部隊は、迅速に情宣の態勢を整える。冒頭、部隊全体で御茶ノ水駅一帯に響くシュプレヒコールを挙げる。「自衛隊のゴラン高原出兵を阻止するぞ」「中東反革命戦争を粉砕するぞ」「パレスチナ―中東労働者人民と連帯して闘うぞ」。その後、アジテーションを響かせながら、ビラ撒き情宣を開始する。反戦・全学連の情宣行動は道行く労働者・学生の注目を集め、配布したビラは次々と受けとられていった。反戦・全学連の部隊は、権力の弾圧を一切許すことなく約1時間の情宣行動をやりぬき、最後に再度シュプレヒコールを挙げ、情宣行動を終了した。

 8月7日、野田政府は、中東・ゴラン高原の「国連兵力引き離し監視軍」(UNDOF)に参加している自衛隊の活動期限(9月30日)を、2013年3月31日まで6ヵ月間延長することを閣議決定した。国連安全保障理事会がUNDOFの活動期間をさらに半年間延長したことに伴う措置である。

 そして、防衛省は8月21日、「第三四次ゴラン高原派遣輸送隊」の概要を発表した。第1波部隊が出撃する3日前のことであった。今回派兵される「第34次ゴラン高原派遣輸送隊」は、陸自北部方面隊の第2師団・第26普通科連隊(留萌駐屯地)を主力とした44人で編成された。今回、従来より人員を1人増やしている。また、UNDOF司令部要員(第17次要員)3人も、任期1年の予定で今年3月に出撃している。計四七人は防衛大臣直轄の機動運用専門部隊である「中央即応集団」(CRF)に所属する形となる。

 第1波が出撃する前日の8月23日には、朝霞駐屯地において出国行事が行なわれている。そして第一波は8月24日にゴラン高原へ出発している。残る第2波は9月8日に出発した。9月から半年間にわたり、ジウアニ、ファウアール両宿営地を拠点に「食糧輸送や道路の補修といった後方支援」とされる部隊展開に入ろうとしている。

 1996年1月以来、日帝は「PKO協力法」にもとづき、陸上自衛隊の部隊をゴラン高原に半年交代で送りつづけてきた。2012年3月からは、第2師団(旭川)を主力とする「第33次ゴラン高原派遣輸送隊」が派兵され、ゴラン高原で展開している。

自衛隊のゴラン高原派兵を粉砕せよ

 自衛隊は、UNDOFの指揮の下、パレスチナ―中東労働者人民に銃口を向けつづけている。そもそも、UNDOFが設立されたのは1974年である。イスラエルの占領支配拡大に抗したアラブ側の反撃の闘いとして1973年に起きた第4次中東戦争の終了後、イスラエルとシリアとの停戦以降に設けられたものである。UNDOFが展開する地域は、イスラエルが軍事占領するゴラン高原と、シリア領との境目の地域である。つまりUNDOFが展開している限り、イスラエルによるゴラン高原占領は継続されるのだ。UNDOFに守られたイスラエルはゴラン高原の併合を1981年に強行し、「入植地」を建設し占領の既成事実化をゴリ押ししている。シリア側がゴラン高原奪還に動くことがあれば、またゴラン高原占領に怒る労働者人民の実力決起があれば、自衛隊の持つ小銃の銃口は闘う中東労働者人民にむけられるのである。自衛隊はそんな部隊展開を、16年半にわたって行なってきたのである。

 陸自のPKO―ゴラン高原派兵は、自衛官にとって猩働者人民虐殺の軍隊瓩箸靴討亮太咾鮟鼎佑訃譴箸覆蝓▲ぅ薀派兵へのステップとなってきた。同時に、中東への派兵を重ねることで、日帝の中東反革命支配への参画を強めようとしているのだ。

 パレスチナ―中東では、米帝―イスラエルの中東反革命支配に抗する実力決起が拡大している。その闘いは、ゴラン高原にも及んでいる。

 2011年3月以降、シリアで大衆決起が拡大し、内戦に至っている。シリア内戦に対して、米帝―帝国主義は反体制派に肩入れして、アサド政権打倒を目指している。米帝―帝国主義は、形式上だけとはいえパレスチナ支援のポーズをとってきたアサド政権を転覆することで、パレスチナ解放闘争圧殺攻撃を強めようとしているのだ。

 シリア内戦はゴラン高原にも波及し、特に7月以降、アサド政権軍と「自由シリア軍」ら反体制派との戦闘が続発している。7月19日〜20日、UNDOF活動地域にアサド政権軍が入り、反体制派を銃撃する事態が起きた。UNDOFの監視ポストからわずか200メートルの場所でも銃撃戦が起こったという。迫撃弾もしばしばUNDOF活動地域に着弾している。現在のゴラン高原は、PKO派兵の「原則」とされる「停戦状態」とはとても言えない状況である。イスラエルがシリア内戦に対して、さしあたり「高みの見物」を決め込んでいるために大規模戦闘になっていないだけの話である。

 しかし、ゴラン高原第三四次派兵に際して防衛相・森本は、ゴラン高原派兵を閣議決定した直後、「現地と緊密に連絡を取りながら、隊員の安全確保を最優先に考えて、活動を続けてもらう」と言いなしている。野田政府は、いつシリア内戦の戦闘に遭遇し、労働者人民虐殺に至ってもおかしくないことを承知の上で、今回のゴラン高原派兵に踏み切ったのである。断じて許すことはできない。

闘うパレスチナ―中東労働者人民と連帯し、戦争遂行の野田政府打倒へ

 そもそもゴラン高原をめぐっては、占領を続けるイスラエルとシリアの「和平交渉」は、2000年1月以来すでに12年以上も行き詰まったままだ。イスラエルは、ゴラン高原を夏冬のリゾート地として開発し、さらに高品質ワインの産地としている。イスラエルは、占領の既成事実を積み重ねることで、水資源の豊富なゴラン高原を何としても占領しつづけようとしている。イスラエルによるゴラン高原占領支配を許してはならない。

 米帝―帝国主義は、イスラエルを使嗾しての中東反革命支配をもくろみ、パレスチナへの介入を強化している。イスラエルは首相・ネタニヤフの下、日常的にパレスチナ人家屋の破壊、「入植地」拡大、「分離壁」強化などを続けている。何より、パレスチナ労働者人民の武装決起への敵意をむき出しにしている。

 米帝―帝国主義がどんなに策を弄してパレスチナ解放闘争圧殺を狙おうとも、闘うパレスチナ労働者人民は、圧力に屈してはいない。ストライキやデモで街を制圧するインティファーダ(民衆蜂起)、「分離壁」建設阻止の実力行動、武装勢力によるロケット弾攻撃などの反撃の闘いが粘り強く闘われている。パレスチナ労働者人民は不屈の武装決起を続けているのである。

 これまで野田政府は、アラブ反動諸国と結託し、またイスラエルとの親密な関係を前面におしだしながら、米帝―帝国主義の中東反革命支配への参画を進めてきた。パレスチナ自治区・ガザやイランへの「経済制裁」に参加している。中東労働者人民の怒りは、そんな日帝にも向けられていることを、肝に銘じなければならない。

 野田政府は2009年以降、ソマリア沖に海自艦隊を送り込み「海賊対処」を想定した活動を積み重ねている。また、今年1月以降、南スーダンへのPKO派兵を強行している。両者は、いつ戦闘が起きてもおかしくない地域である。また、イランとの対立が強まるなか、米帝―帝国主義を筆頭とする20ヵ国が9月16日〜27日、ペルシャ湾海域でイランを牽制する軍事演習を行なっているが、防衛相・森本はこの演習への掃海艇の参加を表明している。野田政府は、海外派兵を重ねることで自衛隊に実戦経験を積ませ、中東反革命戦争により深く参画せんとしている。そして、本格的な総力戦としての朝鮮反革命戦争に備えようとしており、日米安保の再編・強化にも踏み込み、沖縄・名護新基地建設、オスプレイ普天間基地配備を強行しようとしている。

 こんな野田政府の戦争政策を粉砕する革命的反戦闘争の爆発をかちとろう。闘うパレスチナ―中東労働者人民と連帯し、PKO―ゴラン高原派兵を粉砕し、ゴラン高原からの自衛隊の即時撤退をかちとろう。日帝の中東反革命支配への参画を粉砕し、中東反革命戦争を粉砕しよう。戦争遂行の野田政府打倒・日帝国家権力解体へ進撃しよう。