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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

9・19東京総行動を闘う (1033号9面)

  9月19日、「東京けんり総行動実行委員会」主催で東京総行動が闘われた。東京・山谷日雇労働組合の仲間と、東京都地域連合労働組合、神奈川県地域連合労働組合の仲間は、争議当該を支援すべく、東京総行動に駆けつけた。 

ヤンマー東京支社前で抗議行動

 東京駅八重洲口前にあるヤンマー東京支社前にはすでに大勢の支援が駆けつけている。司会が、行きかう労働者やヤンマーで働く労働者、集まった支援の労働者に向けヤンマー争議の経過を説明し、共に闘うことをマイクで訴えた。

 午後1時45分過ぎ、ヤンマー争議当該の稲森氏が挨拶に起つ。稲森氏は、「いま、期間の定めのない雇用として採用された他の『非正規雇用』労働者との差別的取り扱い行為で労働委員会に救済申立を行なっている。ヤンマーはあらゆる場面で、『爛蝓璽泪鵝Ε轡腑奪瓩あったので、やむを得ず期間満了との形をとった』『何ら不当労働行為の意識はない』と繰り返し言ってきた。しかし、雇用要請の団体交渉を拒否するという形で、不当労働行為が明らかになったと思う」「さらに、これを裏付ける形で今年8月11日に、ヤンマーびわ工場での派遣社員の募集に当該である私が応募したが、『派遣法』上で禁じられている派遣先企業による労働者の選別行為をしている。これは明らかに現行の『派遣法』の違反であり、2008年に行なわれた行政指導に違反する行為だということで今、滋賀県の労働局に申告をしている」「ヤンマーは今、震災特需で工場がフル稼働し、3交代で休日出勤も日常的に行なわれ、しかも前年度対比400パーセントの収益増ということも公にしておきながら、雇用の門戸を開かないのは、明らかに私たちがヤンマーの違法行為を告発し、労働者同士の差別などの問題に取り組んできたことを、いまだ嫌悪しているからということ以外にありえない」「私たちはヤンマーが行なっている労働者の分断、差別的な取り扱いは絶対に許すことはできない。佐々木は、現在闘病生活を余儀なくされている。ヤンマーと闘っている当該は私1人になってるが、ヤンマーの責任を徹底的に追及していきたいと思っている。今後も引き続きご支援のほどよろしくお願いします」と決意を述べた。

 続いて、連帯の挨拶としてパナソニック争議を闘う吉岡氏が「『偽装請負』や『違法派遣』、こうした『非正規雇用』の問題はヤンマーだけの問題ではない。今、日本政府が『日本の新しい雇用』として政策研究会で会議を行ない、有期雇用、いわゆる『非正規雇用』を原則とするような立法化を目指す政策が出されている。ぜひとも知ってほしい。『非正規雇用』の問題が、『総非正規化』という形で進んでいるのだ。パナソニックは今、7000人いる本社の『正社員』を『戦略本社』と名乗って150人しか残さないということを行なっている。日本を代表するパナソニックやキヤノンといった大企業が進めていることが、法律の立法化ということの中で労働者の全体の雇用のあり方を変えるところまできている。ヤンマー争議を闘っている稲森氏や佐々木氏の闘いは労働者の雇用のあり方が『非正規』であってもいいのか、それとも私たちが安心して働けるものを作っていけるのか、それを決する闘いだと思います。ぜひとも皆さんこの闘いに支援をお願いします」と訴えた。

 JALの不当解雇撤回を闘う当該、新日鉄の「強制連行」に対する戦後補償を求める「日本製鉄元徴用工裁判を支援する会」が発言し、その後、ヤンマーに対する要請行動に、当該の稲森氏をはじめ、四人が向かう。

 日本基礎技術の「見習い期間中解雇事件」の当該・本田氏から争議解決の報告が行なわれる。本田氏は、「7月末に和解が成立した。私の事件では、新卒採用で数ヵ月後に見習い期間中での解雇は不当として、団体交渉や裁判、労働委員会で救済申立をしたことに加え東京総行動などで要請行動を行なってきた。その結果、会社側に和解条項へ『遺憾の意』と『法令順守』を盛り込ませることができた。新卒採用の社員に同じような思いをさせたくないという要求が叶った。四年間ご支援ありがとうございました」と和解報告を行なった。

 本田氏の音頭でヤンマー東京支社にシュプレヒコールが叩きつけられる。「ヤンマーは偽装請負を謝罪しろ」「不当労働行為をやめろ」「団体交渉に応じろ」と八重洲口一帯にシュプレヒコールを轟かせヤンマー前での行動を終えていった。

パナソニック汐留ビルにシュプレヒコールを叩きつける

 午後2時40分過ぎ、パナソニック汐留ビルの前に支援者が続々と結集してくる。

 司会が、パナソニックの大合理化と責任を取ろうとしない役員の対応に対して、絶対にこれを許さない闘いを闘おうと呼びかける。

 吉岡氏は、「パナソニックで働いている皆さん。『この10月から大改革が行なわれる』と私たちの組合に相談に来ている労働者がいる」「『大改革』というのは、7000人いる本社の社員を『戦略本社』と名乗って150人に絞るということだ。150人以外はどうなるのか。結局は色々なところに配転され、辞めていく運命だろうと言われている。私も危惧している。『非正規雇用』の問題が『正規』にも及ぶ状況が、まさに10月に入ってパナソニックのあらゆる事業所で起こってくると思う。新聞などの報道でも、希望退職を30代から募るといっている。50代というのはよく聞く話ではあるが、一番働き盛りの30代の希望退職を募る、人数も特定しないと言っている。トップがおかしいことをしていると言わざるを得ない。7721億円もの赤字を出しているそのトップが、1億円以上の役員報酬をもらっている。30代の社員まで退職を迫る、このような経営者は無能だと思う。会社は経営者だけのものではない。労働者が一生懸命働いた結果としてこのビルも建っている。社員のみなさん、私たちの組合にもパナソニックがやっていることに対して許せないという相談がきている。声を挙げていくことが会社を変えていく。私は『非正規雇用』という立場で闘っているが、パナソニックの職場で働いている労働者の権利を守るというこの闘いを皆さんと共に闘っていきたいと思っている。何かあれば相談に来てください」とパナソニックで働く労働者に、共に闘うことを訴えた。

 「キヤノン非正規労働者組合」の阿久津氏の連帯アピールが続く。「キヤノンもパナソニックも同じ。現場で会社のために働き、『正規雇用』労働者の半分の賃金で会社に貢献してきた。しかも、会社は違法に働かせてきた。そのことに会社は一切の謝罪も責任も取ろうとしない。そして、物のように簡単に首を切り捨てた。『偽装』を『偽装』と思わない会社の体質が、『正規雇用』労働者も同じように首を切ろうとしている。パナソニックは数々の違法行為について何の反省もしていない。パナソニックの大リストラは、経営者がまったく責任も取らずにすべて労働者に押しつけるものだ。リストラをすれば会社は衰退していく。会社をダメにするようなリストラを市場は見抜いている。経営陣がまったく責任を取らない、労働者に責任を押しつける大リストラを許してはいけない。納得できない社員は吉岡氏と共に闘ってほしい。私は争議を通して色々学んだ。労働者の権利はたくさんある。しかし、この権利は闘わなければ実現しない権利。ぜひともリストラを許さず、吉岡氏を社員として戻すように支援してほしい。私も自らの争議をかちぬいて、その力を糧に吉岡氏を支援していく。共にがんばりましょう」。

 JALの不当解雇撤回を闘う原告団、東芝の使い捨てを許さず闘っている全造船関東地協・ユニオンヨコスカから「稲葉氏の裁判を支援する会」が発言し、その後、当該吉岡氏をはじめ支援と組合から4人がパナソニックに要請行動を行なった。

 「日本製鉄元徴用工裁判を支援する会」、エーザイに対する解雇争議を闘うアレックスサンダー・コック氏が発言し、最後に、パナソニック汐留ビルに対してシュプレヒコールを叩きつけ、抗議行動を終えていった。

 トヨタ東京本社前で抗議行動

 東京総行動の最後に、トヨタ東京本社前に二手に分かれていた行動部隊が再結集し抗議行動が行なわれた。

 午後5時30分、司会が、「フィリピントヨタ争議は、フィリピントヨタで働く労働者が作った労働組合をフィリピン政府が承認し、交渉権を認めたすぐ後に233人の組合員を解雇するという組合つぶしの争議であり、このトヨタの組合つぶしを断固許さないということで闘っている。現在237人解雇され、闘いは12年目に入るが、トヨタは未だにこの問題について団体交渉もせず、解決の兆しも見せない対応をしている。トヨタへの抗議の集会を行なっていきたい」と訴え、抗議行動が開始される。

 主催者から挨拶が行なわれる。「フィリピンで働く労働者の人権さえ奪っているトヨタの実態がある。日本の大企業の実態はトヨタを見ればわかる。大企業はその内部保留金を隠し持っている。労働者に還元することもなく、自らの利益だけを確保する姿勢を貫いている。日本企業の態度を正すためにも、東京総行動が重要な闘いの行動だ。日本国内に限らず、外国で働いている労働者と固く連帯し、今後も闘っていく。共に闘いましょう」。

 全造船関東地協事務局長が、「多くの『非正規雇用』労働者が働いている中で、いま日本の労働運動が問われている。フィリピントヨタで行なわれた労働組合つぶしの弾圧に対して、日本の労働組合は何ができるのか。この問題について、国際連帯のもと、私たちは日本における労働運動のあり方を問いながらフィリピントヨタ労組の勝利に向けて共に闘っていきたい」と発言する。

 「フィリピントヨタを支援する会」代表は、「トヨタは現地の問題は現地で、と一貫して対応していない。しかし、トヨタは世界中に販売して、その地域ごとに状況を把握している。アメリカで問題が発生したとき、社長がすっ飛んでいって誤り続けていた。その都度相手の状況をみて、適当に対応することがあってはならない。愛知の交渉では、しぶしぶ面会に応じたが、話し合いでは一切答えず、黙秘をするという対応に出てきている。許されるはずもない。トヨタの責任ある解決を求め闘っていく」。

 フィリピン現地から来日したフィリピントヨタ労働組合委員長は、「12年たっているが、トヨタの態度は当時とまったく変わっていない。一切見向きもしない。ひとつだけ変わったことはフィリピントヨタ工場内部の監視を強めていることだ。工場内に食堂があるが、銃を携帯した私服の警官がいて監視している。トヨタの基本理念について尊重し、尊厳を守るとある。しかし、人権と権利を侵害している。まずわれわれ労働者の権利を守るべきだ。組合つぶしで争議解決はできない。話し合いで要求に応じることだ。必ず話し合いに出させ、解決していく」と決意を表明し、同執行委員は、「私は不当に解雇された237人のうちの1人です。不当解雇された仲間には生活が厳しくて精神的に病んでしまった仲間もいる。非常に厳しい闘いではあるが、237人の仲間のために、最後まで闘っていく。団結して闘おう」と決意を述べた。

 トヨタに対して「組合つぶしは止めろ」「団交をおこなえ」「争議を解決しろ」と怒りのシュプレヒコールが叩きつけられ、日本航空JALの不当解雇撤回を闘う争議当該、「郵政六五歳以上雇い止め解雇裁判を支える会」が発言した。

 最後に、東京全労協議長が、「東京総行動も本日で151回、41年目に入った。どういう形で、どういう行動が必要か、誕生を見つめなおし歴史的な闘いを振り返って今後も闘っていく。皆さんがんばりましょう」とまとめを行ない、団結バンガローで東京総行動は締めくくられた。