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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

10・5自衛隊ソマリア沖出兵粉砕!
第11次P―3C哨戒機出撃阻止を闘う
(1037号1面)

 反戦・全学連が情宣決起

 10月5日、反戦・全学連の部隊は、自衛隊によるソマリア沖への第11次P―3C哨戒機出撃阻止に決起した。

 午前10時、反戦・全学連の部隊は、JR御茶ノ水駅頭に登場する。ヘルメットを装着し、横断幕を広げ、御茶ノ水一帯に響くシュプレヒコールをあげる。「P―3C哨戒機のソマリア沖出撃を阻止するぞ」「自衛隊ソマリア沖派兵粉砕」「中東労働者人民虐殺を許さないぞ」「戦争遂行の野田政府を打倒するぞ」。その後、反戦・全学連の部隊は、ビラまき情宣を開始する。御茶ノ水界隈は労働者・学生たちで賑わっていたが、情宣行動への注目が集まり、配布されたビラは次々と受けとられていった。警視庁公安刑事は遠まきに見ているだけで、手出しもできない。一切の弾圧を許すことなく情宣行動をやりぬいた。最後に、再度シュプレヒコールをあげ、一連の行動を終了した。

 9月20日、自衛隊・統合幕僚監部は、海上自衛隊第二航空群(青森県八戸市)と陸上自衛隊第一空挺団(千葉・習志野駐屯地)を基幹とする、P―3C哨戒機2機と要員のソマリア沖への出撃の詳細を発表した。現在ソマリア沖で展開しているP―3C派兵部隊の交替部隊を新たに派兵するというものだ。P―3C哨戒機の出撃は今回で11回目となる。また、八戸航空基地からの派兵は2011年6月に続き3度目となる。

 10月5日に青森空港から約80人の要員がチャーター機を使って、10月7日に八戸航空基地からP―3C哨戒機2機がそれぞれ、ソマリアの隣国である、紅海沿岸のジブチに向けて出発している。出発当日の5日には、海自八戸航空基地で出発式が開かれている。

 自衛隊ソマリア沖派兵は、2009年3月に当時の麻生政府が「海上警備行動」を発令して海自護衛艦2隻を出撃させることで開始された。その後、麻生政府は同年5月に派兵規模をさらに拡大し、P―3C哨戒機と陸自・中央即応連隊、C130輸送機1機をジブチに送り込んだ。自衛隊三軍が統合しての、ソマリア沖での部隊展開に一挙に踏み込んできたのである。そのうえで、麻生政府は新たに海自護衛艦派兵の根拠法として、「海賊対処法」を成立させた。こうして、陸・海・空三自衛隊によるソマリア沖派兵が積み重ねられてきた。

 今回のP―3C哨戒機のソマリア沖派兵は、民主党主導の連合政府が成立して以来ついに10度目になった。野田政府は「海賊対処法」を根拠に、約4ヵ月の間隔でのP―3Cの交替を続けている。野田政府は7月13日、自衛隊ソマリア沖派兵の延長を決定した。野田政府によるソマリア沖派兵強行を断じて許してはならない。

 2009年3月からソマリア沖で展開する海自護衛艦2隻は、民間船舶を率い、定期的にソマリア沖のアデン湾を往復している。P―3C哨戒機は、アデン湾上空から監視活動を行ない、海上で展開する艦隊への情報提供をおこなっている。ソマリア沖で展開する自衛隊は、昨年6月に新たにジブチ国際空港内に拠点を完成させた。長期にわたるソマリア沖での展開をみすえた、紛れもない海外基地そのものである。自衛隊は対外戦争の犲太哭瓩鮴僂濔紊押⊆衛隊を猩働者人民虐殺の軍隊瓩箸靴洞化しようとしているのだ。

P―3C哨戒機の出撃を許すな

 ソマリア沖には自衛隊だけでなく、米軍をはじめとした北大西洋条約機構(NATO)の諸国や欧州連合(EU)の諸国、中国軍や韓国軍などの艦隊がひしめくように部隊展開している。軍事展開もエスカレートし、洋上での戦闘―「海賊」の拿捕が頻繁に行なわれている。「海賊」の活動範囲が広がると、艦隊もまた行動範囲を広げている。

 ソマリアでは米帝―帝国主義の介入によって内戦が激化し、さらに昨年は未曾有の干ばつにより飢饉が拡大し、餓死者が続出している。今も250万人以上が危機に直面し、隣国などに逃れた難民は100万人に上る。そんななかで、ソマリア労働者人民の生活再建はなおざりにされ、米帝―帝国主義が海軍派兵や内戦への軍事介入ばかりに熱心である。だから、危険を承知の上で牋齎疾藏皚瓩鯀世辰董岾ぢ院廚砲覆蹐Δ箸垢觴圓楼輿蓋紊鮴笋燭覆ぁ

 ソマリア沖における「海賊問題」は、米帝―帝国主義のソマリアへの介入と野放図な収奪が生み出したものである。いわば米帝―帝国主義は、ソマリア労働者人民を「海賊」へと追いやっているのだ。そんな連中に「海賊対策」を語る資格はない。こんな米帝―帝国主義の汚いやり口を跳ね返す闘いを、全世界労働者人民がプロレタリア国際連帯の下でやりぬいていかなければならない。P―3C哨戒機出撃阻止を闘いぬこう。ソマリア沖からの自衛隊の即時撤退をかちとろう。

戦争遂行の野田政府打倒へ

 ソマリアでは、「暫定政府」が2011年8月にアルカイダ系の武装勢力「アル・シャバーブ」を首都モガディシオから一掃。その後、「暫定憲法」が採択され、ソマリア議会が発足して議長も任命された。そして、今年9月10日、ソマリア議会は新大統領に元ユニセフ職員で「平和と開発党」党首のモハムドを選出した。以前は選挙も隣国のジブチやケニアで実施されており、新指導者が国内で選出されたのは1991年の内戦開始以降、今回が初めてだという。国連のソマリア担当特使のマヒガは「ソマリア国民は平和と繁栄に向けた大きな一歩を踏み出した」とする談話を発表し、正式政府の樹立に向けてモハムドを後押しする姿勢をうちだしている。モハムドは、早速「暴力対立の終焉と海賊の撲滅」をブチ上げている。しかし、ソマリア北西部にあってソマリアからの独立を主張する「ソマリランド」が新政府への参加を拒否している。そして、9月12日に新大統領・モハムドを狙った自爆攻撃が発生している。武装勢力「アル・シャバーブ」に対して政府軍とケニア軍からなる連合軍が攻勢を強め、南部の拠点都市・キスマヨを攻撃すると、9月29日に「アル・シャバーブ」がキスマヨから撤退。「アル・シャバーブ」は地下に潜行し、ゲリラ戦に入っている。今後、「アル・シャバーブ」が資金源確保のために「海賊」への介入―強化を強める可能性もある。今でもソマリアでは、首都モガディシオでも軍と武装勢力が日常的に銃撃戦を展開しており、とても「安定」とは程遠いのが実情である。米帝―帝国主義はモハムドを後押ししながらソマリア内戦への介入をさらに強めようとしている。

 野田政府は、戦争政策をさらに強化している。中東反革命戦争への参画を強め、朝鮮反革命戦争に突撃している。沖縄・名護新基地建設を進めて日米安保を再編・強化しようとしている。そして朝鮮反革命戦争遂行を見据えた戦時体制形成に突き進んでいる。核保有能力を維持しつづけるための原発政策、沖縄・普天間基地へのオスプレイ配備などを推し進めている。そんななか、自衛官の自殺者が増加している。特に、2003年末〜2006年に自衛隊がイラク派兵を強行しているが、そのイラクから帰還した自衛官のうち25人も自殺しているのだ。また、2004年〜2006年の自衛官の年間自殺者数も、90人を越える事態となっている。イラク労働者人民の憎悪の的となりながら強引にイラク占領支配に参画した結果、自衛官の動揺を引き起こしたことは明白である。野田政府は、過酷な海外派兵の実態をひた隠しながら、自衛隊の猩働者人民虐殺の軍隊瓩悗虜栃圈Χ化を狙っているのだ。自衛隊解体の闘いをうちぬくなかから、自衛官の隊内叛乱の組織化を何としても成し遂げなければならない。

 帝国主義支配に抗する全世界労働者人民の実力決起が爆発している。特に、パレスチナをはじめとする中東―アラブ諸国で、実力決起が続いている。中東労働者人民の怒りの矛先は、ソマリア沖派兵を継続し、中東反革命支配に参画する日帝にも向けられていることを、肝に銘じなければならない。闘う全世界労働者人民と連帯し、日帝足下からも実力決起を爆発させよう。総翼賛化攻撃を突破し、革命的反戦闘争の爆発をかちとろう。戦争遂行の野田政府打倒・日帝国家権力解体に攻めのぼろう。