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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

10・30寺尾反革命差別「無期懲役」判決38カ年糾弾!
狭山中央闘争を闘う
(1040号2面)

解放派、100の部隊で日比谷野音前を制圧 

 午前11時過ぎ、解放派と全国学生部落解放研究会連合の部隊は、会場となる日比谷野外音楽堂の入口に登場した。すでに集会に参加するため全国から部落青年・大衆が結集し始めている。横断幕を広げ、青ヘルメット、ゼッケンを身につけビラまきを開始する。全国から続々と結集する被差別大衆・人民、労働者、学生に向け、高々とシュプレヒコールをあげ、アジテーションを開始する。「『三者協議』にのめりこむことなく、実力闘争で闘おう」「司法―国家権力に決して幻想を持ってはならない、石川氏と共に狭山闘争の勝利へ進撃しよう」と訴えるアジテーションが会場周辺に響き渡る。会場へと向かう部落青年・大衆に「狭山闘争の勝利をかちとろう」「石川氏とともに闘おう」「狭山闘争の幕引き許さず闘おう」「第3次再審闘争に勝利しよう」「『人権委員会設置法』案の制定を阻止しよう」と呼びかけながらビラを手渡していく。「ご苦労さん」「こっちにもビラください」と、足を止め次々に手が差し伸べられる。参加者はビラを手に会場へと吸い込まれ、用意したビラがあっという間に無くなっていった。公安私服どもが何かあればすぐにでも弾圧を仕掛けようと動き回りちょっかいを出そうとするが、これを一蹴し一歩も後退することなく集会直前まで情宣行動を貫徹した。

 正午過ぎ、5・23闘争実行委員会の呼びかけによる独自前段集会が開催された。本集会へと結集する多くの部落青年・大衆の注目を集めるなか、神奈川県地域連合労働組合で部落解放運動を闘う仲間が司会に立ち、力強いシュプレヒコールで集会が開始された。

 まずはじめに、集会へ寄せられた全国部落解放青年同盟からのメッセージが司会から紹介される。「『三者協議』は第11回目が開催されているが、東京高検が居直りを決め込み、東京高裁・小川がいつ第3次再審棄却決定を強行してもおかしくない状況にある」「血叫びをあげる無実の部落民・石川一雄氏を支えぬくためにも、階級的共同闘争と大衆的実力闘争・武装闘争で狭山闘争の歴史的勝利をかちとっていかなければならない」「『在特会』に対して、部落解放同盟内社民・こえ派が『告訴・告発』した結果、罰金刑で終わり、ますますファシストどもを増長させるのみであった」「ファシストに対する闘いは、糾弾・打倒であり、撃滅戦である。ファシストとの死闘をくぐることなしには部落解放運動の革命的飛躍はない」「差別糾弾闘争を闘ってきた全水以来の先達の地平を引継ぎ、15年戦争下での敗北を踏み越え、部落解放運動の革命的飛躍・前進をかちとろう」「全青同はその歴史的責務にかけて革命的部落大衆の組織化をなしきり、部落差別の根底的廃絶をかちとって、部落解放の牴造日瓩鬚燭阿蟯鵑擦討い」と闘う決意が明らかにされ、参加者全員の拍手で確認された。

 全国学生部落解放研究会連合の基調を明大部落解放研究会が提起する。はじめに寺尾反革命差別「無期懲役」判決38ヵ年の概要を示し、怒りも新たに徹底糾弾しようと提起。続いて、この間の第三次再審闘争が「三者協議」を牽引する東京高裁・小川によって棄却が狙われる状況にあることを怒りをもって訴えた。「東京高検は弁護団の要求する石川氏の無実を示す証拠を隠蔽し、『不見当』を繰り返し開示しようとしていない。80点に及ぶ証拠開示はアリバイ的なものでしかない。弁護団は開示された証拠を精査し、春には新証拠を提出するとしている」「『狭山差別裁判』においてあたかも理解があるがごとく振る舞い、幻想を振りまいて差別判決や棄却決定を打ち下ろすやり方は司法権力に脈々と受け継がれてきた常套手段だ。東京高裁・小川は未だに事実調べをしようとすらしていない」「狭山闘争の勝利のためにこそ国家権力を追いつめてきた戦闘的闘いの地平を一歩も後退させることなく、『公正・中立』の幻想を一切捨てさり、いかなるペテンも許さない闘いを叩きつけていかなければならない」「石川氏の無実は揺るぎのないものであり裁かれるのは国家権力の方だ。部落解放同盟内社民・こえ派は『冤罪路線』『署名活動』を前面に押し出し、『三者協議』にのめり込みながら『司法の民主化』を掲げ、狭山闘争の戦闘性を切り縮めてきている」「狭山闘争の幕引き策動を突破し、東京高裁・小川が策動する第3次再審棄却を粉砕しよう。〈差別裁判糾弾、階級裁判粉砕、司法―国家権力糾弾・打倒〉の闘いの基調を鮮明にし、階級的共同闘争と大衆的実力闘争・武装闘争を叩きつけ第三次再審闘争の勝利、狭山闘争の歴史的勝利へ進撃しよう」。さらに、日帝・野田政府が朝鮮反革命戦争への突撃を加速する中で、部落解放運動解体攻撃を一気に推し進めているとしたうえで、「『人権委員会設置法』案の次期国会提出が狙われている。『人権委員会設置法』案は『差別はすべて国家が裁く』というものであり、部落解放運動の生命線である差別糾弾闘争を非合法化し、圧殺するファシズム融和運動への転換攻撃にほかならない。激発する差別事件に対しては差別糾弾闘争の復権をこそ闘い取っていかねばならない」「『人権委員会設置法』案の成立を阻止しよう。朝鮮反革命戦争突撃を粉砕する革命的反戦闘争の大爆発をかちとろう。野田政府を打倒しよう。部落解放運動の革命的飛躍・前進をかちとろう。差別主義反革命革マルを解体・絶滅しよう。右翼ファシスト、融和主義を粉砕し闘おう」。基調提起を全体の拍手で確認していった。

5・23闘争実が前段集会を貫徹

 集会に結集する各団体からの闘う決意を受けていく。まずはじめに、東京・山谷日雇労働組合の仲間が決意表明に起つ。「徹底した糾弾闘争で狭山闘争の勝利を勝ちとろう。石川氏の決意に答えて最後まで闘いぬく。野田政府は大増税、大失業を押しつけ、朝鮮反革命戦争を強行することで延命しようとしている。こんなことを絶対に許してはならない。野垂れ死にの押しつけを徹底した団結で打ち返していくことこそが俺たちが生きぬく闘いだ。仕事よこせの闘いと差別をゆるさない闘いとひとつのものとして闘いぬく。共に闘おう」。「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」の仲間は、「石川氏は憎き国家犯罪を徹底的に追及し、差別を撤廃するため、肉体と精神力を鍛えてきた。石川氏と共に闘おう。差別や抑圧の無い社会、搾取や収奪の無い社会、俺たち労働者人民が本当の意味で生き生きとしていける社会を闘いでかちとっていこう」。東部朝鮮史研究会の仲間は、「石川氏の無念と怒りを共にし狭山闘争の勝利へと突き進んでいこう。今、朝鮮反革命戦争突撃の中で差別主義・排外主義煽動が激化している。こうした攻撃と断固として対決し闘いぬいていこう。『領土問題』が煽られ、ナショナリズムが煽られている。こうした攻撃を粉砕しよう。激化し、跳梁するファシストを撃滅し闘おう。野田政府打倒、朝鮮反革命戦争粉砕、差別主義・排外主義攻撃を粉砕するために共に闘う」。「障害者」解放戦線で闘う仲間からは、「石川氏の無実は満天下に明らかだ。怒りも新たに徹底糾弾の闘いを叩きつけていこう。『障害者』解放戦線は狭山差別裁判糾弾闘争に学び、1970年代から1980年代に赤堀差別裁判糾弾闘争を闘いぬき赤堀氏の無罪をかちとった。差別糾弾闘争、実力闘争こそが勝利への鍵だ。日帝の『障害者』戦時抹殺攻撃と徹底して対決し闘っていこう。『障害者総合支援法』4月施工を阻止し、心身喪失者等医療観察法撤廃、保安施設を解体し、全障連の歴史的地平を引き継ぎ、全国『障害者』解放運動共闘会議の結成をかちとろう」。反安保労研の仲間は、「裁判に一切の幻想をもつことなく石川氏とともに闘う。今日、労働者に対し消費税の増税、あるいは、『9割非正規化』という名の下で、まさに大増税と大失業との攻撃がかかってきている。野田政府は労働者から収奪し、そして失業に叩き込む一方では戦争へと打って出ている。沖縄労働者人民の体を張った闘いに学びわれわれも闘っていかなければならない。6月に全国労働組合運動交流会の結成をかちとった。この闘いを進めていく中で反安保労研はこの12月2日には東京で第31回反安保全国労働者研究交流集会を開催する。すべての皆さんが結集し労働運動の革命的階級的全国統一センターの形成を目指しながら闘う隊列を整えていこう」。反戦青年委員会の仲間からは、「狭山闘争勝利と部落解放運動の前進を共に闘いぬく。石川氏の無実の証拠は山のように積み上げられているが、司法―国家権力はそれを一切認めようとしない。狭山闘争を徹底的に国家権力糾弾・打倒の闘いとして闘いぬく。日帝の朝鮮反革命戦争への突撃とした攻撃が強まる中、沖縄労働者人民とガッチリと連帯し、朝鮮反革命戦争粉砕の反戦闘争の大爆発をかちとり、最先頭で闘いぬく」。全学連の仲間からは、「狭山事件は何重にも塗り固められた部落差別に貫かれた差別事件だ。国家権力による差別を徹底糾弾し、国家権力打倒にむけ闘っていこう。『領土問題』を利用した排外主義煽動が吹き荒れている。マスコミはこぞってナショナリズムをあおっている。自民党の新総裁・安倍は改憲を、そして国防軍をと叫びたてている。日帝の朝鮮反革命戦争突撃を粉砕すべく、今も沖縄の基地ゲート前で闘う仲間と共に本日全力で闘う」。

 すべての闘う決意が圧倒的全体の拍手で確認された。仲間からの決意表明の途中、会場へと向かう石川氏がわれわれの横を歩いていく。司会が石川氏の登場を紹介すると集会に結集している仲間から大きな拍手と声援が送られた。石川氏は笑顔で答え何度も頷き会場へと向かっていった。司会が第3次再審闘争が正念場を迎え何としても石川氏の決意に答えるべく本日の闘争を共に最後まで闘いぬこうと訴えた。最後に全体の力強いシュプレヒコールで集会が締めくくられ、本集会へと合流していった。

石川氏と合流かちとり、東京高裁を直撃する戦闘的デモを闘う

  5・23闘争実行委員会の仲間は、石川氏の決意に応えるべく会場へと合流した。「冤罪50年を許すな! いまこそ証拠開示と事実調べ・再審開始を」と題した集会の会場となった日比谷野外音楽堂は部落青年・大衆、労働者、学生が続々と結集し闘う仲間で埋め尽くされている。12時30分からは前段としてコンサートが開かれた後、午後1時過ぎに集会が開始された。

 大声援のなか、不屈に闘いぬく石川氏が登壇する。「思い返せば寺尾不当判決が出されてから38年。この間私も幾度か無念の涙を流しました」「来年こそは間違いなく、皆さん方の力を借りて司法を動かし、私の無実を満天下に明らかにしなければならない、そういう決意を持ってこの場に立たせてもらった。石川一雄が元気なうちに無罪をかちとるべくより一層のご支援を賜りたくこの場を借りてお願いしたい」と重要な局面を迎えている第3次再審闘争への不退転の決意を明らかにし、激を飛ばした。割れんばかりの拍手で会場が沸きあがる。

 弁護団報告では、中山武敏主任弁護人から、第11回目の「三者協議」の報告がなされた。「検察側からはスコップに関する証拠など4点の証拠開示がなされたが、弁護団が開示を要求していた、通し番号が欠番になっている証拠と未開示の証拠については開示されず、裁判所もきちんと対応するように検察に求めた。次回は、来年1月末に12回目の『三者協議』が開かれる」。そして、9月26日に提出した、被害者がつけていたとされる「時計」について、時計バンドの穴の使用頻度に関する新証拠について説明した後、『カバン』についても発見に至る過程で石川氏が書かされた図面では『カバン』の発見はありえない」「検察が殺害方法と筆跡に関する反対鑑定を出してきているが、現在弁護団が鑑定に取り組んでおり、録音テープの鑑定準備にも入っている。来年春には新証拠として提出予定である」。「来年の春には裁判所が事実調べに踏み込むかどうかの判断に入っていくだろう。もっとも重要な時期を迎えている。来年は決着をつける、悔いのない闘いをするということで弁護人は全力で取り組んでいる。弁護団も支援者も心をひとつにして、来年は展望を切り拓こう。皆さんと共に弁護団も闘うことを決意表明して挨拶とします」。中北弁護団事務局長は、「さまざまな専門的見地から4人の鑑定人が脅迫状は石川氏が書いたものではないと明らかにしている。その4つの鑑定書を裁判所に提出している。狭山事件の状況証拠の主軸とされている筆跡問題は大きく崩れている。それともうひとつの有罪の大きな柱である自白の信用性の問題、これも大きく崩壊を始めている。12回目の『三者協議』は証拠開示の大きな山場に差し掛かる。弁護団も石川氏と共に必死に頑張っていきたいと思っている。証拠開示の前進をかちとり、そして新証拠を出し、事実調べをかちとっていく。全力で頑張る、ともに闘おう」と決意を示した。

 基調提起は「狭山事件の第3次再審は山場を迎えている。部落差別で作られた冤罪を満天下に明らかにしていくことが重要。残された証拠を明らかにさせる運動を皆さんと作り上げていきたい。皆さんと共に闘い来年こそ再審開始をかちとる」。1983年に再審で無罪をかちとった免田栄氏は、特別ゲストとして「日本の司法制度は天皇から職務を発令され、まさに天皇を維持するためにある。私は無実をかちとったが、『死刑確定』という事実は変わらない。石川氏も厳しい立場にある。勝利を祈っている」と連帯のアピールを行なった。その後、各連帯アピールが続き、集会のまとめとして鎌田慧氏より、「来年で50年を迎える。来年で決着をつけるという想いのこもった集会だ。国家権力は部落差別をして、さらに石川氏を罪に陥れた。司法制度はどんなに無実を叫んでもまったく受け入れようとしない。これを変えていかなければならない。志布志、足利など解決してきた。後は狭山事件。絶対来年再審開始まで頑張る」。最後に庭山英雄氏より閉会の挨拶が行なわれ、デモの行動提起で集会が締めくくられた。

 集会後、5・23闘争実の隊列は、会場からデモへ起つ全国の部落青年・大衆に向け、シュプレヒコールをあげ、アジテーションを開始する。階級的共同闘争と大衆的実力闘争・武装闘争で闘うことが唯一狭山闘争の勝利をかちとる道だということを訴え、差別裁判を強行しつづける司法―国家権力を徹底糾弾し打倒しよう、共に闘いぬこう、と呼びかけた。部落青年・大衆からは拍手が沸きあがり、声援が飛ぶ。いよいよ5・23闘争実の大部隊がデモへと打って出る。首都中枢を圧倒的デモ隊列が席捲する。宣伝カーは、司法―国家権力の差別性を暴露し、ともに狭山闘争へ決起することを呼びかけ、そして革命的反戦闘争へともに起ちあがることを呼びかける。道行く人々の圧倒的な注目を集めながら戦闘的デモストレーションを打ちぬいた。解散地点での集約提起では、狭山闘争勝利まで闘いぬくことを確認した。最後にシュプレヒコールを挙げ集会を締めくくった。

 現在、狭山再審闘争は最大の山場を迎えている。「三者協議」でどんなに開示がなされようと、決して油断してはならない。戦時体制形成へと突き進む日帝にとって、狭山闘争の解体こそが最大の目的なのだ。司法―国家権力の第三次再審棄却策動を何としても阻止していかなければならない。司法―国家権力に対する「公正・中立」の一切の幻想を捨て去り、〈差別裁判糾弾、階級裁判粉砕、国家権力糾弾・打倒〉の闘いの基調を一歩も後退させることなく、階級的共同闘争、大衆的実力闘争・武装闘争で第三次再審闘争に勝利しよう。狭山闘争の幕引きを加速する部落解放同盟内社民・こえ派の制動を突破し、石川氏を激励し狭山闘争の歴史的勝利へ進撃しよう。
 差別糾弾闘争を破壊・解体する「人権委員会設置法」の制定を阻止し、差別糾弾闘争の爆発をかちとり、部落解放運動の革命的飛躍を切り拓こう。