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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

3・10 内田「死刑」判決49ヵ年糾弾! 浦和地裁(現さいたま地裁)包囲―糾弾闘争を闘う (1052号5面)

別所沼公園で決起集会

 3月10日正午、5・23闘争実行委員会に結集する仲間たちは、さいたま市別所沼公園に結集し、内田「死刑」判決四九ヵ年糾弾! 浦和地裁(現さいたま地裁)包囲―糾弾闘争に決起した。埼玉県警は別所沼公園に到着した宣伝カーに対して検問を行なうという、あからさまな嫌がらせを仕掛けてきたが、こんなものを軽く一蹴し、着々と集会の準備を整えていく。結集した部隊はヘルメットを装着し、横断幕を広げ、予定通りに正午から集会を開始する。

 冒頭、神奈川で部落解放運動を闘う仲間が司会に起ち、開会あいさつの後に全体でシュプレヒコールをあげた。その後、全国部落解放青年同盟からのアピールが司会から代読される。「『人権侵害救済法』制定要求に運動総体を流し込んできた部落解放同盟内社民・こえ派の路線の破産が明確になるなか、安倍極右政府が既成勢力にさらなる屈服を迫り、部落解放運動をファシズム融和運動へと転落させるべく攻撃を強めてくるのは必至だ」「ファシストとの死闘をくぐることなしに、部落解放運動の前進はない。ファシストに敗北すれば、15年戦争の再来は必至だ。そんな歴史なぞ、二度と繰り返してはならないのだ。われわれが唱えつづけてきた猊落解放運動の革命的飛躍・前進瓩瞭蘯造、今こそ問われているのだ」「全青同は、その歴史的責務にかけて、革命的部落大衆の組織化をなしきり、革命的反戦闘争をともに闘いぬき、部落差別の廃絶をかちとって部落解放の牴造日瓩鬚燭阿蟯鵑擦討い決意である」。

全国学生部落解放研究会連合が基調提起

 全国学生部落解放研究会連合が集会基調を提起する。「1964年3月11日、浦和地裁・内田は無実の部落民=石川一雄氏に対して、反革命差別『死刑』判決をうち下ろした」「この内田の反革命差別『死刑』判決こそ、石川氏に31年7ヵ月もの獄中監禁生活を強制し、四九年たった今日まで、石川氏を『見えない手錠』で縛りつづけているのである。怒りも新たに、内田反革命差別『死刑』判決49ヵ年を徹底糾弾しよう」「1月30日、第12回目の『三者協議』が開催され、検察側は、意見書と捜査報告書など19通の証拠を開示した。開示された証拠は、手拭い・腕時計・自白の『秘密の暴露』に関わる捜査報告書などである。しかし検察は、『犯行現場』に関わる捜査報告書など、石川氏の無実を明らかにする証拠については、『これ以上開示する必要がない』と主張し、さらには『三者協議』についても『続ける必要がない』と言い放ち、あくまでも証拠開示を拒否する姿勢を崩そうとはしていない」「東京高裁は、改悪刑事訴訟法を盾にとり、開示内容も、『三者協議』の日程すら極秘にしている。司法権力は1974年の東京高裁・寺尾の反革命差別『無期懲役』判決から今日まで棄却決定を打ち下ろし続けてきた姿勢をまったく変えようとはしていない」「不当逮捕から50年、この節目の年に石川氏の不退転で闘う決意に全力で応えきっていかなければならない。石川氏の無実は揺るぎのないものであり、裁かれるべきは司法―国家権力なのである。第三次再審棄却策動を絶対に許してはらない。司法権力を二重、三重に取りかこみ、東京高裁に事実調べを迫り、東京高検に全証拠開示を迫る徹底糾弾の嵐を叩きつけよう。第三次再審棄却策動を粉砕しよう。部落解放同盟内社民・こえ派の狭山闘争幕引き策動を突破し、狭山闘争の新たな局面を実力で切りひらき、第三次再審闘争に勝利しよう。〈差別裁判糾弾、階級裁判粉砕、国家権力糾弾・打倒〉の闘いの旗幟をより鮮明にし、狭山闘争の歴史的勝利へ進撃しよう」「われわれは、かつて野田政府が成立を狙っていた『人権委員会設置法』について、自主的な差別糾弾闘争を根底から破壊し、戦闘的部落大衆の闘いは弾圧され、激発する差別事件に対しても犹爐猟戚朖瓩魘制されることになるものとして、成立に反対してきた」「右翼ファシスト『在特会』による悪質な差別煽動が頻発している。奈良『水平社博物館』への差別情宣に手を染めたこの輩どもは、さらに沖縄労働者人民の反基地闘争への襲撃を重ねるなど、ファシズム突撃の尖兵としてますます突出している。全国で激発する差別事件に対して、徹底した差別糾弾闘争で闘い、実力・武装の闘いで反撃しなければならない」。

各団体が決意表明

 結集した仲間からの決意表明を受ける。東京・山谷日雇労働組合からは「安倍による公共事業拡大のバブルに沸くゼネコンは、福島での除染作業で出される『危険手当』すら日雇い労働者からピンハネする横暴ぶりだ。だからこそ、われわれは寄せ場春闘の先頭に起つ。日建連を追及し、対厚生労働省の団交を闘い、対日本経団連を弾劾する3・25寄せ場春闘集中行動を闘いぬく」。東京都地域連合労働組合からは「闘う教育労働者と連帯し、都教委による『日の丸』『君が代』処分攻撃と闘う。労働者が戦争へと動員されることを許さず、学園や職場からあらゆる差別をなくし、すべての労働者が安心して働ける社会をめざして闘っていきたい。3月17日の、全労交主催の2013年春闘総決起集会の成功をかちとろう。『直接雇用』『無期限雇用』を要求し、労働者使い捨てを許さず、闘う『非正規雇用』労働者と固く結びついて今春の闘いを闘いぬく」。闘う「障害者」の仲間からは「わたしたち『障害者』は、狭山差別裁判糾弾闘争に学び、赤堀差別裁判糾弾闘争を闘ってきた。全国の仲間の闘いで、赤堀氏は再審無罪をかちとった。この闘いを引き継ぎ、私たち『障害者』は、石川氏と共に狭山闘争の歴史的勝利をかちとるべく闘う」「『障害者』は『危険で何をするかわからない者』と決めつけられ、差別によって殺されることに甘んじているわけにはいかない。『心神喪失者等医療観察法』撤廃、『保安処分施設』解体へ闘おう」「『障害者総合支援法』は介護の商品化につらぬかれた、『障害者』の自立と解放を阻む悪法だ。4月1日、私たちは『障害者総合支援法』施行粉砕闘争に決起する。ここに集まられた皆さんの結集を訴える。全国『障害者』解放運動共闘会議の結成をかちとろう」。東部朝鮮史研究会からは「朝鮮半島は一触即発の状況であり、朝鮮反革命戦争が迫っている。米・韓による朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に対する戦争挑発のための軍事訓練、安倍の『制裁』強化の動きを許すことはできない。安倍は反北朝鮮―反共・排外主義煽動を強め、『在特会』などの極悪ファシストどもは朝鮮学校襲撃や元『従軍慰安婦』の闘いへの敵対を強めている。闘う韓国労働者人民、在日朝鮮労働者人民と連帯し、朝鮮反革命戦争を粉砕しよう。極悪右翼ファシストを撃滅しよう」。全学連からは「世界大恐慌爆発情勢の深化を受けて、帝国主義者どもは階級支配の危機にのたうちまわっている。その中で、安倍政府は戦闘的部落大衆を先頭に全人民が闘ってきた狭山闘争を解体しようとしている。全学連は、四月新歓闘争をやりぬき、闘う学生、とりわけ部落出身学生を一人残らず組織していく。狭山闘争の勝利をかちとり、朝鮮反革命戦争突入とファシズムを撃ち破る。〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の飛躍・前進をきり拓く」。

浦和地裁包囲―糾弾デモを闘う

 決意表明の最後は全国反戦だ。「安倍極右政府は改憲―核武装に突き進んでいる。朝鮮反革命戦争の最強硬派として突出している。革命的反戦闘争の爆発で粉砕しなければならない」「〈3・11〉大震災から明日で2年になる。被災労働者人民の格闘と結びつき、安倍による原発再稼働・新増設を阻止し、核武装を阻止しよう」「闘う沖縄労働者人民と連帯し、普天間基地解体・名護新基地建設阻止を闘おう。安倍のもくろむ『主権回復の日』式典粉砕し、4・28沖縄人民解放闘争を闘おう。今春の激闘を闘おう」。

 すべての発言が終了した後、司会から閉会あいさつがなされ、集会の最後に再度全体でシュプレヒコールをあげる。

 集会後、5・23闘争実行委員会の仲間たちは、浦和地裁(現さいたま地裁)に進撃するデモ隊を編成する。横断幕を先頭に態勢を整えたデモ隊はシュプレヒコールをあげて別所沼公園を出発し、一路浦和地裁へと歩を進めていく。

 デモ出発直後から暴風が吹き荒れはじめ、砂塵が舞い上げられて横断幕や旗が大きく揺さぶられる。空は、あたかもデモ隊の行方を阻むかのごとく、舞い上げられた砂塵で茶色に染まっていった。しかしデモ隊はそんな暴風の直撃をものともせず、あくまでも浦和地裁への進撃を続けた。

 デモ隊が浦和地裁正門前に差し掛かると、横断幕を地裁方向に向け、デモ隊はいっせいに地裁に向かってシュプレヒコールを叩きつける。「内田『死刑』判決49ヵ年糾弾!」「浦和地裁を包囲―糾弾するぞ!」「無実の部落民=石川一雄氏とともに闘うぞ」「狭山第三次再審闘争に勝利するぞ!」。埼玉県警が「公安条例」を振りかざしての弾圧を画策し、デモ隊への規制をかけてきたが、そんな規制なぞ易々と跳ね返し、堂々と浦和地裁・内田「死刑」判決四九ヵ年への怒りを叩きつけた。
 その後デモ隊は、浦和市街地の中心部を通過し、JR浦和駅西口までのデモを最後までうちぬいた。執拗に「部隊解散を」とがなりたてる埼玉県警の規制―妨害なぞ問題とせず、JR浦和駅西口での集約提起とシュプレヒコールをやりぬき、最後まで吹き荒れる暴風のなか、この日の闘争を終えていった。

 今年5月23日、石川一雄氏が埼玉県警に不当逮捕されてから50年を迎える。この日に、狭山中央闘争が闘われようとしている。大詰めを迎えた「三者協議」の行方は、予断を許さない。石川一雄氏の怒りと無念に応え、5・23狭山中央闘争の爆発をかちとろう。狭山闘争の勝利へ進撃しよう。


3・8「浦和地裁『死刑判決』49ヵ年糾弾! 狭山第三次再審闘争勝利・埼玉集会」に決起

会場前でビラまき情宣

 3月8日午後6時30分より、さいたま市「ときわ会館」大ホールにおいて、部落解放同盟埼玉県連合会、部落解放埼玉県共闘会議、「石川一雄さんを支援する会埼玉連絡会」の三者共催で、「浦和地裁『死刑判決』49ヵ年糾弾! 狭山第三次再審闘争勝利・埼玉集会」が開催された。

 午後5時過ぎ、解放派と全国学生部落解放研究会連合の部隊は、「ときわ会館」入口前で青ヘルメット、ゼッケンに身を固め、横断幕を掲げ情宣を開始する。まず、いち早く会場に来ていた石川一雄氏が、われわれのビラを笑顔で受け取ってくれた。そして、次々と会場に結集してくる部落大衆に「狭山第三次再審闘争に勝利しよう」「狭山闘争の歴史的勝利をかちとろう」と声をかけビラを手渡していく。配布するビラは吸い込まれるように受け取られていった。

 開始時間直前まで情宣行動をやり抜き、集会へと合流した。

 午後6時20分、製作中のドキュメンタリー映画「みえない手錠をはずすまで」の予告編が上映される。それから、午後6時30分に、司会のあいさつで集会が開始された。次に、片岡部落解放同盟埼玉県連執行委員長より主催者代表あいさつがなされ、過去の狭山闘争の歴史的闘いや、2011年〈3・11〉の東北・関東大震災が狭山集会を直撃したエピソードに触れながら「1963年から満50年、まだ勝てていない現実がある。決着をつけたい」と訴えた。

 議員あいさつ、「50年の再審闘争」と題する狭山闘争のスライド上映の後に、基調報告が行なわれた。「1964年3月11日、浦和地裁・内田武文裁判長は『部落民ならやりかねない』という予断と偏見に基づき、わずか半年の公判で石川氏に『死刑』判決を下した。この一審の判決こそが今の狭山差別裁判の元凶。狭山の勝利なくして部落解放もないことを再確認したい」「『三者協議』がすでに一二回目を数えている。今年1月30日まで、100点の証拠が開示された」「東京高検は殺害現場に関する物証を開示しようとしない。証拠開示が再審のカギである。東京高検の『不見当』『開示の必要なし』なる回答を決して許さず、弁護団が求める証拠を開示するよう強く求めていきたい」「何としても東京高裁に事実調べを迫っていかなければならない。小川裁判長が異動し、新裁判長に就任する河合の下で5月上旬に第13回『三者協議』が行なわれることになった」「5・1狭山現地集会・現地調査、5・23狭山中央闘争への参加を呼びかける。全力で闘いぬこう」と再審への決意を込めた基調が提起され、全体の拍手で確認された。 

石川氏が闘う決意を表明

 弁護団報告として中山主任弁護人より報告がなされた。2011年12月の第9回「三者協議」以降の証拠開示や弁護団の意見書提出といったこれまでの流れを紹介した後、1月3日に行なわれた第12回目の「三者協議」について詳細に報告する。検察側は、意見書と捜査報告書など19通の証拠を開示している。開示された証拠は、手拭い・腕時計・自白の「秘密の暴露」に関わる「捜査報告書」などである。その上で狭山弁護団として、東京高検を追撃する姿勢を鮮明にした。「警察は当初の『複数犯』の見方を『単独犯』にする過程で証拠を変更している」「マスコミに『部落は悪の温床』と叩かれる。そんな論調に基づいて捜査が進められた」ことをあげて差別捜査の矛盾を追及していく姿勢を鮮明にした。さらに、東京高裁に対して事実調べを要求することを強調し「『犯行現場』近くで当日農作業をしていたOさんの証言を取り上げるよう要求している」とした。担当裁判官の交代について「大きな流れは変っていない。重要な段階に入っている」とし、いよいよ山場にさしかかっていることを強調しながら、狭山再審に向け闘う決意を明らかにした。

 家族からのアピールとして、石川ウメ子氏からのあいさつがなされる。ウメ子氏は、つれあいで石川一雄氏の兄・六造氏が体調不良であるとした上で「一雄さんと49年一緒に闘ってきた。しかしまだ無実をかちとっていない。元気なうちに無罪をかちとるために頑張る」。石川一雄氏がいよいよ壇上に立つ。会場は大きな拍手が沸きおこり激励の声が飛び交う。石川氏は、多くの参加者に感謝を述べたあと「振り返れば49年前、死刑宣告された。弁護団が色々矛盾点を指摘して、数々の証拠調べを申請したが、それらは全て却下されてしまった。私は内田を許すことはできない」と内田反革命差別「死刑」判決への怒りを新たにした。そして、「この狭山事件は事実調べが始まれば100パーセント私の無実・無罪は明らかになると思う」「この3月からまた高裁前で情宣したい。ぜひサポートをお願いしたい」と闘いへのなみなみならぬ決意を明らかにし、さらなる支援を訴えた。そして、石川一雄氏お得意の俳句を披露。「壮絶な人生強いられ50年、差別裁判断固糾弾」と読み上げると、会場が大きく沸いた。こうして、石川一雄氏の力強い決意表明がなされていった。その後、石川早智子氏からのアピールが続いた。

 続いて集会決議が読み上げられ全体の拍手で確認され、最後に石川氏をはじめ集会参加者が立ち上がり「差別裁判打ち砕こう」が高らかに歌われ、会場全体の力強い『団結ガンバロー』で集会が締めくくられた。