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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

5・1全国寄せ場でメーデー行動を闘いぬく
集会と天神デモで日雇いメーデーを闘う〈福岡・築港〉

(1059号7面)

須崎公園で決起集会

 会場の須崎公園には、集合時刻前から、「仕事よこせ」の対市役所木曜行動を取り組んできた顔なじみの仲間が多く集まっている。毎朝5時から仕事を求めて築港の寄せ場に立っている仲間も来ている。生活保護の支給日とあって参加できない仲間が多いが、生活保護をとった仲間たちの顔も見える。もちろん、野宿生活を続けているたくさんの仲間たちもやって来ている。正午には、60人程の仲間たちが集まった。

 福岡市による生活保護の受給要件の緩和政策により、野宿をする仲間たちは激減した。しかし、失業と貧困の強制に歯を食いしばり、怒りを燃やしてがんばりぬいている仲間たちがたくさん集まっている。その熱気で会場全体が満たされる。

 「働いて暮らしたい」「体が動くうちは仕事がしたい」というのが、日雇い・野宿の労働者の圧倒的多数の声だ。この冬の福岡・築港日雇労働組合のアンケートでは、75パーセントもの日雇い・野宿の労働者が「生活保護より仕事がほしい」と回答している。これが労働者の当たり前の要求だ。

 労働者たちがカレーライスで腹ごしらえを済ませ、音楽堂ステージ前に着席する。正午過ぎ、集会開始が宣言される。「日雇いメーデーを闘うぞ」「俺たちに仕事をよこせ」「世界の労働者と連帯して闘うぞ」「安倍極右政府を打倒するぞ」と、全員が力強いシュプレヒコールをあげる。 

熱いメッセージと連帯挨拶

 まずは、寄せられたメッセージの代読だ。東京・山谷日雇労働組合は、「東京都では『日の丸』『君が代』攻撃が強化され、東京・山谷では、山谷対策事業の縮小が狙われています。俺たちは東京都の山谷つぶしともいうべき攻撃に対決し、仲間の団結を鍛え『反戦・仕事よこせ』の闘いを前進させていきます。国粋会金町一家解体をやりぬきます。改憲と核武装、そして戦争にうってでる安倍政府を打倒していきましょう」と呼びかけた。「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」は、「原発は必ず核のゴミができ、その作業を手作業でしなければならない。今まで40万人近くの日雇い・下請け労働者が被曝労働を強制されてきた。労働者の命の犠牲がなければ1日たりとも動かぬ原発。危険手当・1万円すらピンハネする重層的下請け構造を放置してきた除染作業。日本帝国主義国家権力の核武装するための隠れ蓑の原発。原発の廃止へむけ闘っていこう。ポリ公やヤー公の敵対を粉砕し、失業と貧困を押しつけ、朝鮮反革命戦争へと突き進む安倍政府を打ち倒そう」と檄を発した。沖縄・首里日雇労働組合は、「安倍政府は、4月28日を『主権回復の日』として『記念式典』を強行しました。沖縄労働者人民は、『式典』開催に抗議の声をあげています。われわれ沖日労も、仲間たちとともに怒りをもって4・28沖縄人民解放闘争に決起しました。『実力闘争で名護新基地建設を阻止しよう』『日米安保を粉砕しよう』と訴えて、那覇市内での集会とデモを貫徹しました。『反戦・仕事よこせ』の闘いを大いに盛り上げて、安倍政府を打倒しよう」と表明した。参加者は、全国の寄せ場で日雇いメーデーが闘いぬかれていることを確認し、大きな拍手をもって、連帯して闘う決意をうち固めた。

 次に、被曝労働の責任を追及して裁判を闘っている元原発労働者の梅田隆亮さんの連帯のあいさつだ。梅田さんは、「弁護士15人とともに、法廷闘争をやっております。これからが本番になりますが、敗訴しても声だけは全国に広げて、労働者の権利を正しく要求し、そしてかちとりたいと思います。『その声だけは消すな』という声が日増しに増えてきます。今後とも、よろしくご支援をお願いします」と、決意の表明と裁判闘争への支援の要請をのべた。仲間たちの熱い拍手が応える。

福日労が基調提起

 基調が提起される。「1、福岡日雇いメーデーを闘おう」の項目では、「本日は、世界のいたるところでメーデーが闘いぬかれている。俺たちも闘って要求をしよう。『反戦・仕事よこせ』をスローガンに、メーデー集会と天神デモを闘おう」。「2、木曜行動の地平を拡大し、闘って仕事をかちとろう」の項目では、「日本経団連は、今春闘に際して、『定期昇給制度』の解体と、『仕事・役割・貢献度』によって賃金に差をつける新たな『昇給制度』を打ち出した。労働者への競争と切り捨て、タダ働きと過労死の押しつけを強めるものだ。先輩たちが血を流してかちとった『8時間労働制』をもなくして、俺たちを資本のドレイにして、死ぬまでこき使おうというものだ。こんな資本主義を一刻も早く終わりにしなければ、俺たち労働者に未来はない」「東京都が山谷で行なっている『特別就労事業』のような、日雇い・野宿の労働者に対する独自の就労対策を要求して、必ず仕事をかちとろう」。「3、今こそ、反戦の闘いを強めよう」の項目では、「安倍極右政府は、『9条改憲』『国防軍創設』『集団的自衛権行使』をがなりたてている。北朝鮮の『核実験』『ミサイル』に対して、最も強硬な姿勢を貫いているのが安倍政府だ。安倍が『脅威だ』『挑発だ』と騒ぎたてるのも、外に『敵』を作り出し、自国の社会や政府に対する批判を封じ込めて、労働者人民をいっそうこき使い、資本主義を生きのびさせるための戦争に総動員していくためだ」「名護新基地建設阻止、安保粉砕に向け闘おう。築城基地撤去に向け闘う地元住民と連帯して闘おう」「核武装のための原発、労働者の被曝労働なしには1日たりとも動かぬ原発は、即刻廃止しなければならない。改憲―核武装に突き進む安倍極右政府をぶっ倒そう」。「4、福日労のもとに、団結して闘おう」の項目では、「5・23狭山中央闘争に起ち上がろう。6・15安保粉砕・政府打倒―福岡集会に全員で参加しよう。ニセ『福日労』=ゴロツキ組合をぶっ潰そう。すべての日雇い・野宿の仲間は、福日労のもとに団結して闘おう」。基調は、圧倒的な拍手で確認された。

 集会のしめくくりは福日労からの決意表明だ。「安倍内閣は、改憲と核武装、戦争と失業の押しつけに突き進む、とんでもない極右の内閣です。このまま黙っていたら、戦争に狩り出されて、他国の働く仲間の殺戮に手を貸すことになるか、使い捨てにされて野垂れ死にを強制されるか、2つに1つです。俺たち労働者は、この2つの道をきっぱりと拒否します。安倍内閣の好き勝手を、絶対に許してはなりません。これまで以上に、『反戦』と『仕事よこせ』の闘いを強めていこう。『1人はみんなのために、みんなは1人のために』。これが福日労のモットーです。働く者が、使い捨ての奴隷ではなく、主人公になる社会の実現に向けて、団結してともにがんばろう」という発言に、「いいぞー」という声と圧倒的な拍手が応えた。

福岡市役所へ戦闘的デモ

 福岡市に対する要求書(案)が、参加者に提案される。「多くの仲間は、仕事がないことから、アルミ缶などを集めてわずかばかりの現金収入を得ることで、かろうじて生命を繋いでいるのが現状である。ところが、福岡市は、『家庭の不燃ごみからアルミ缶等資源物持ち去り防止対策に取り組む』として、4月1日から『パトロール』と『勧告』を実施している。このようなことをわれわれは、断じて許すことができない。日雇い・野宿の労働者の数少ない現金収入の道を閉ざすばかりでなく、アルミ缶を集めて必死に生きることをあたかも『犯罪行為』であるかのごとく描き出して禁圧する福岡市の姿勢に対して、激しい憤りを覚えざるをえない」「福岡市がやるべきは、日雇い・野宿の労働者の収入を断ち、野垂れ死にへと追いやることではない。『体が動くうちは働いて生活したい』『生活保護より仕事がほしい』と強く望む多くの労働者の声に応え、日雇い・野宿の労働者のための就労対策を講じることだ」として、第1に、「東京都が山谷で行なっている『特別就労事業』のような、公的就労対策事業を行なうこと」、第2に、「その際、日雇い・野宿の労働者の生活実態に合わせて、|杞舛鮟弦臂貊蠅箸垢襪海函↓⇔愴崟の実施、D其發瞭払い、ず邏噺従譴悗料り迎え、テ雇い雇用保険の適用と被保険者手帳の作成、を行うこと」、第3に、「以上の内容について、早急にわれわれとの話し合いの場を設けること」を求めるという内容だ。

 要求書は、全体の圧倒的な拍手で確認された。この日のデモの最後に、この要求書を市に突きつけていくことが提起された。

 シュプレヒコールで集会をしめくくり、いよいよデモに出発だ。デモ隊は天神の街にくり出す。「仕事よこせ」「戦争反対」のかけ声に、道行く人々が注目する。「福岡市は日雇い・野宿の労働者に仕事を出せ」の大横断幕が沿道の人々の目を引く。

 デモの解散地点は市役所前だ。デモ隊はそのまま市役所の玄関前に陣取り、福岡市長、保健福祉局総務部保護課、経済振興局産業政策部雇用労働課に対する要求書を、対応に出た役人を前にして読み上げる。読み上げた福日労の仲間が返答を求めると、役人は「要求書は受け取りました」と力なく答えただけで、そそくさと市庁舎内に逃げ去った。「逃げるな」「ちゃんと回答せい」と怒号が飛ぶ。部隊は、存分にシュプレヒコールを叩きつける。天神中央公園に移動した部隊は、全体で闘いの貫徹を確認し、副委員長の音頭で「団結ガンバロー」を行なってデモを終えた。

 福日労は、メーデーでうち固めた団結をもって、さらなる闘いにうって出ていく決意だ。