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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

5・23石川氏不当逮捕50ヵ年糾弾!
 狭山中央闘争を闘う
(1061号5面)

 日比谷野外音楽堂前で情宣

 午前11時過ぎ、解放派と全国学生部落解放研究会連合の部隊は、会場となる日比谷野外音楽堂の入口に登場し、横断幕を広げ、青ヘルメット、ゼッケンを身につけビラまきを開始する。すでに集会に参加するため続々と全国の部落青年・大衆が結集し始めている。全国の寄せ場の仲間も部隊と合流し、シュプレヒコールを響かせアジテーションを開始する。「差別を徹底的に糾弾していく闘いこそ必要だ」「『三者協議』にのめりこむことなく、実力闘争で闘おう」「司法―国家権力に決して幻想を持ってはならない、石川氏と共に狭山闘争の勝利へ進撃しよう」「帝国主義諸国は大恐慌を戦争によって乗り切ろうとしている。革命的反戦闘争の爆発を」「安倍極右政府を打倒しよう」とアジテーションが訴える。会場へと向かう部落青年・大衆に「狭山闘争の勝利をかちとろう」「石川氏とともに闘おう」「狭山闘争の幕引き許さず闘おう」「第3次再審闘争に勝利しよう」と呼びかけながらビラを手渡していく。「ご苦労さん」と、足を止め次々に手が差し伸べられる。ビラが参加者の手に吸い込まれ、あっという間になくなっていった。公安私服どもが何かあればすぐにでも弾圧を仕掛けようとちょろちょろと動き回る。部隊はこれを一蹴し一歩も後退することなく集会直前まで情宣行動を貫徹し、本集会へと合流していった。

 正午過ぎ、5・23闘争実行委員会の呼びかけによる独自前段集会が開催された。本集会へと結集する多くの部落青年・大衆の注目を集めるなか、神奈川県地域連合労働組合で部落解放運動を闘う仲間が司会に起ち、力強いシュプレヒコールで集会が開始される。

5・23闘争実が前段集会を開催

全国部落解放青年同盟がメッセージ

 集会へ寄せられた全国部落解放青年同盟からのメッセージが司会から紹介される。「安倍極右政府の下、国家権力頂点からの極悪な差別主義・排外主義が吹き荒れている。靖国参拝や、4月28日の『主権回復の日』式典における『天皇万歳』唱和など、いよいよファシズムが接近し、総力戦としての朝鮮反革命戦争突入が迫っている」「そんななかで部落解放運動総体もまた大きな試練を迎えている。狭山第3次再審闘争はいよいよ大詰めの局面にある。東京高裁・河合がいつ『三者協議』を打ち切り、再審請求棄却を狙ってくるのか予断を許さない状況である」「無実の部落民=石川一雄氏を支えぬくためにも、〈差別裁判糾弾、階級裁判粉砕、国家権力糾弾・打倒〉の旗幟を鮮明にし、階級的共同闘争と大衆的実力闘争・武装闘争で闘いぬかなければならない。狭山闘争の歴史的勝利を何としてもかちとろう」「差別糾弾闘争の復権をなしきらなければならない。とりわけ極悪右翼ファシスト『在特会』らとの激闘は必至である。ファシストとの死闘をくぐることなしに、階級闘争の前進はない」「全水以来の先達たちの地平と教訓を引き継ぎ、部落解放運動の革命的飛躍・前進を切り拓こう」「全青同はその歴史的責務にかけ、革命的部落大衆の組織化をなしきり、部落差別の根底的廃絶をかちとって、部落解放の牴造日瓩鬚燭阿蟯鵑擦討い」と闘う決意が明らかにされ、参加者全員の拍手で確認された。

全国学生部落解放研究会連合が基調提起

 全国学生部落解放研究会連合より基調が提起される。はじめに、石川氏不当逮捕の概要が示され、「石川氏の怒りと無念を我が物として不当逮捕50ヵ年を怒りも新たに徹底糾弾しよう」と提起。続いて、「三者協議」で開示された証拠にもとづく弁護団の新証拠提出などを報告し、「裁判官は事実調べも行なわず、虎視眈々と第3次再審棄却を狙っている」「司法―国家権力は都合の悪い証拠、石川氏無実を明らかにする証拠の開示をごまかしながら一気に再審棄却へと持ち込もうとしている。東京高裁に事実調べを、東京高検に全証拠開示を迫る徹底糾弾を叩きつけ、第3次再審棄却策動を粉砕しよう」。そして、「狭山事件は捜査、取調べ、裁判と全ての過程で部落差別に貫かれている。差別裁判、階級裁判を強行し続ける司法―国家権力を徹底糾弾してこそ勝利をかちとることができる。石川氏の無実は揺るぎのないものであり、裁かれるべきは国家権力である」「狭山闘争の幕引きを策動する部落解放同盟内社民・こえ派を踏みしだき、狭山闘争の歴史的勝利をかちとろう」「差別糾弾闘争の復権をなしきり、部落解放運動の革命的飛躍を切り拓こう」「朝鮮反革命戦争突撃、ファシズムへの接近の状況下、今こそ労働者人民の側からの反撃の闘いを爆発させなければならない。全世界の闘いと連帯した、日本帝国主義足下からの闘いを爆発させよう」「労働者階級の武装せる闘いの発展と世界的団結とをもって、プロレタリア世界革命の勝利へと向かう階級的革命的決起の奔流を切り拓こう。6・14―16安保粉砕・政府打倒全国統一行動の勝利をかちとろう」。基調提起を全体の拍手で確認していった。

全国寄せ場と徳大部落研、「障害者」解放戦線で闘う仲間が決意表明

 集会に結集する各団体からの闘う決意を受けていく。
 東京・山谷日雇労働組合の仲間は、「50年前不当逮捕され怒りを燃えたぎらし闘っている石川氏とともに差別裁判を徹底糾弾していく。石川さんの兄が犯人と警察がだまして、石川氏を犯人に仕立て上げた。絶対国家権力を許さない。俺たちも権力に泣かされている。最後まで闘う。山谷つぶし、野垂れ死に攻撃はねつけ闘う。6・16闘争へ決起する。今後もやりぬいていく」。「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」の仲間は、「俺たち、日雇い・野宿労働者は、天皇・皇族が来るたびに追い出しを受け、野垂れ死にを強制されてきた。かつて松本治一郎氏は天皇と部落差別の関係を一言で明らかにしている。部落民は国家、天皇のために死ねとする攻撃は部落民だけではなく、日雇い・野宿労働者をはじめとした労働者人民にも向けられている。いかなる差別も許さず、石川氏の不当逮捕50ヵ年を徹底糾弾する」。福岡・築港日雇労働組合の仲間は、「石川氏不当逮捕50ヵ年を徹底糾弾し、石川氏と共に勝利のために本日の闘いを頑張る。『一人は万人のために、万人は一人のために」の精神で、戦争も失業も差別もない新たな共同社会を作るために闘う。俺たち労働者に失業と戦争を押しつける安倍極右政府を打倒しよう」。

 徳島大学部落解放研究会から、「最後まで戦闘的に闘う。いつ棄却が打ち下ろされるかもしれない正念場を迎えている。日帝は凶暴に朝鮮反革命戦争に突き進む中で、部落解放運動のみならず労働者との共同闘争を潰すための全体重をかけた攻撃を仕掛けてきている。石川氏無実を百も承知で差別判決を維持している。徹底的に糾弾しなければならない」。

 「障害者」解放戦線で闘う仲間からは、「石川氏の無念を共有しともに闘う。四月から『障害者総合支援法』が施行された。介護の商品化を許してはならない。共闘・共生をかちとっていく。『障害者総合支援法』を粉砕していく。『心神喪失者等医療観察法』、『脳死』―臓器移植法など『障害者』抹殺の法を粉砕しよう。『障害者』解放運動の拡大を目指し、新たな運動を作っていく。全国『障害者』解放運動共闘会議の結成をかちとり、断固『障害者』差別を許さず闘っていく」。

東部朝史研、反安保労研と全学連、全国反戦が決意表明

 東部朝鮮史研究会の仲間から、「石川氏不当逮捕50年を徹底糾弾し、第三次再審闘争に勝利し、何としても部落差別の根底的廃絶をかちとろう。今、日・米・韓がかつてないほど朝鮮反革命戦争に向けた突撃を強めている。武装闘争の爆発をかちとろう。安倍は歴史問題で戦争責任を居直り、橋下は『慰安婦は軍隊に必要』と言い放ち居直っている。差別主義・排外主義と対決して闘おう」。

 反安保労研全国センターの仲間から、「石川氏不当逮捕50年を怒りも新たに差別徹底糾弾で闘おう。闘う労働者がそして学生が闘いに起ちあがる、そういう闘いを作り上げその最先頭に起つ。労働者は現場で、雇用形態や労働条件で分断されている。敵は誰なのかを見極めていかなければならない。労働者を分断する労働法制の改悪を阻止していく。核武装を見据えた原発再稼動を許さず、被曝労働の強制を許さず、原発廃止に向け闘う」。

 全学連の仲間から「不当逮捕を徹底糾弾し司法―国家権力を震撼せしめる闘いを闘おう。安倍政府は防衛大綱を変更して、米軍海兵隊と同じ水陸両用車を導入し、米軍の殴りこみ部隊の海兵隊と同じ部隊を作ろうとしている。原発再稼動を強行し、平和利用を名目としてプルトニウムを蓄え、核武装へと一気に突き進もうとしている。改憲を強行し、朝鮮反革命戦争へと突き進む安倍政府を打倒し、原発廃止をかちとろう」。

 最後に全国反戦の仲間は、「安倍は極右の立場から差別主義・排外主義煽動を強めている。『在特会』なる右翼ファシストは部落民に対して差別発言を繰り返している。断じて許さない。右翼ファシストを撃滅しよう。全国反戦は4・28沖縄人民解放闘争、5・8大間原発建設阻止現地闘争を闘いぬいた。安倍は戦争突撃を強め、あらゆる闘いの圧殺しようとしている。改憲攻撃粉砕し、橋下発言にある戦争責任の居直りを許さず、核武装を目的とした原発再稼動を阻止し、反戦闘争の火柱を上げていこう。6・14〜16、安保粉砕・政府打倒全国統一行動に総決起しよう」。
 すべての闘う決意が圧倒的全体の拍手で確認された。

 最後に全体の力強いシュプレヒコールで集会が締めくくられ、本集会へと合流した。

日比谷野外音楽堂で本集会

 石川氏が不退転の決意

 5・23闘争実行委員会は前段集会を終え、本集会に合流すべく、日比谷野外音楽堂へと向かう。12時20分からミニコンサートが開始されていたため、その余韻も手伝って、会場は結集している大勢の部落大衆、労働者人民の熱気に包まれていた。午後1時、司会の開会のあいさつで「無実の叫び50年! いまこそ証拠開示と事実調べ・再審開始を!」と題した集会が開始される。最初に部落解放同盟中央本部委員長の組坂氏からあいさつがあり、続いて各議員あいさつなどが続く。

 いよいよ石川氏の登場だ。司会が石川氏を紹介するや否や、会場から大声援と拍手が沸き起こる。壇上へと進み出た石川氏は、まず、27度を越えようかという暑い中での結集に感謝の気持ちを述べた。そして、「皆さんの支えによって50年間元気で闘ってきた」「弁護士も節目の50年で決着をつけるべく、検察に証拠開示を、裁判所に再審開始を決定しろと進めている」「しかし楽観はしていない。39年前の寺尾のように『有罪』判決が出され、その結果現在皆さんに迷惑をおかけしている。本当に無念でなりません」「今度こそ必ず決着をつけるため、全国各地を回って訴えています。ぜひ皆さんのご支援をお願いしたい」と訴え、歌を一句披露した。39年前の寺尾不当判決に対する無念がにじみ出た歌に、不退転で闘う決意が込められ、会場から拍手と声援が飛ぶ。いかに石川氏がこの50年無罪を訴え血叫びをあげてきたか。再審開始にかける石川氏の決意に何としても応えていかなければならない。

中山主任弁護人が弁護団報告

 中山主任弁護人から各担当弁護人が紹介され、この間開示された証拠に対して新証拠や鑑定書などで反論していくこと、検察側からの反論の意見書が出されること、次回の「三者協議」が7月末に予定されていることなどの弁護団報告がなされる。中山弁護人は、「第一次、二次再審請求は書面審理だけで終わった。しかし、三次は『三者協議』が行なわれ、129点の証拠が開示された。さらに大きなものにしていく。弁護人も全力で活動している」「弁護人も苦難の50年だった。石川さんの手紙から始まった。教育を受けられなかった者への仕打ちを許せない、是非にといわれて弁護人を引きうけた」「寺尾は、部落民への予断と偏見で捜査していないと言っていたが、手拭いの証拠で捜査当初から石川さんや部落民を狙い打ちにしていたことがハッキリした。確定判決が崩れた」「『石川の命、300万部落民の命』として闘ってきた。部落解放運動の原点『人の世に熱あれ、人間に光あれ』、この言葉を再度確認していきたい」「石川氏の無実の証拠である筆跡、殺害方法、犯行現場でのOさんの証言などを何とかしていきたい。全面開示を何としてもかちとりたい。頑張りましょう」と共に闘ってきた思いを述べ、決意を明らかにした。続いて中北弁護団事務局長は、「足利事件は証拠開示が無罪につながった。47年ぶりに上申書の証拠が開示され、脅迫状は石川氏が書いたものではないことを明確に結論づけた鑑定書が5つ作られている」「検察は石川氏との筆跡の違いを認めながら心理の違いと詭弁を弄してきた。その詭弁が成り立たないことをこの5つの鑑定書が明らかにしている」「『秘密の暴露』があるから『自白』は信用性があると言われてきた。しかし、脅迫状を届けたときに近所に止まっていた車の目撃証言で時間帯の違いが明らかになった。供述を捻じ曲げていた。検察の作為で捏造したことがはっきりした」「石川氏の無実がますます明らかになっている。全面証拠開示に向かって前進しましょう」と、証拠開示をかちとり闘う決意を明らかにした。

石川氏と鎌田氏が対談

 基調が提起された。「50年の歴史は長い。感傷に浸っている場合ではない。やってもいない人が差別され、今も続いている」「なぜ石川氏が『犯人』にされたか。部落差別を利用して石川氏が『犯人』に仕立てあげられた」「証拠開示が大事だ。再審開始の決定となるよう世論を動かしていこう」。

 「冤罪50年 石川一雄氏の闘い」と題した講談があり、その後、石川氏と鎌田慧氏の対談が行なわれた。石川氏はその対談で両親への思いを聞かれ「自分が無罪であることを一番知っているのが両親。事件のその時間は家でご飯を食べていた。私が今も墓に手を合わせないのは、見えない手錠があるから。今、手を合わせたら、両親はさぞ悲しく、無念に思うだろう。だから心を鬼にしている」と悔しさをにじませた。そして、最後に鎌田氏が残りの人生が短いと言ったことに対して「勝手に決めてもらったら困る。自分の人生はまだ長い。無罪かちとってからが自分の第二の人生だと思っている」とこれからの闘いに元気いっぱいに意欲を見せた。

 その後、足利事件の菅谷氏、布川事件の杉山氏から連帯発言があり、布川事件の桜井さんからのメッセージを司会が代読した。まとめとして、鎌田氏から狭山事件を各地で広めようと訴えがあり、集会アピールと続き最後に庭山弁護士から閉会あいさつが行なわれ集会が締めくくられた。

戦闘的デモをうちぬく

 集会後、5・23闘争実行委員会の隊列は、会場からデモへ起つ全国の部落大衆に向け、シュプレヒコールをあげ、アジテーションを開始する。「階級的共同闘争と大衆的実力闘争・武装闘争で闘うことが唯一狭山闘争の勝利をかちとる道である」ということを訴え、「差別裁判を強行しつづける司法―国家権力を徹底糾弾し打倒しよう」「裁判所、検察を包囲する闘いを共に闘いぬこう」「石川氏の無実を何としてもかちとろう」「第3次再審闘争の勝利をかちとろう」と呼びかけた。部落大衆はアジテーションに声援を送り、シュプレヒコールをともにあげながらデモへと出発していく。いよいよ5・23闘争実行委員会の大部隊がデモへとうってでる。首都中枢を圧倒的デモ隊列が席捲する。道行く人々の圧倒的な注目を集めながら部隊は戦闘的デモで進む。最後の解散地点である常盤橋公園付近では、デモを終えた部落大衆が拍手でわれわれのデモ隊列に声援を送ってくれた。5・23闘争実行委員会は最後まで戦闘的デモをうちぬいた。

 現在、狭山再審闘争は最大の山場を迎えている。裁判官が河合に変更され、いつ棄却決定が出されてもおかしくない状況が作られている。「三者協議」でどんなに開示がなされようと、決して油断してはならない。司法―国家権力に対し、「公正・中立」の一切の幻想を捨て去り、〈差別裁判糾弾、階級裁判粉砕、国家権力糾弾・打倒〉の闘いの基調を一歩も後退させることなく、階級的共同闘争、大衆的実力闘争・武装闘争で第三次再審闘争に勝利しよう。狭山闘争の幕引きを加速する部落解放同盟内社民・こえ派の制動を突破し、石川氏を激励し狭山闘争の歴史的勝利へ進撃しよう。

 差別主義・排外主義煽動を粉砕し、差別糾弾闘争の爆発をかちとり、部落解放運動の革命的飛躍を切り拓こう。