解放トップ
トップに戻る
解放最新号
バックナンバー
論文
定期購読

東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

7・21入院患者差別・虐殺29ヵ年糾弾! 報徳会宇都宮病院糾弾! 宇都宮現地闘争が闘われる (1071号7面)

集会への連帯あいさつと連帯メッセージ  

 「入院患者と連帯し宇都宮病院を糾弾し解体する会(糾弾し解体する会)」の呼びかけのもと、7月21日、午後1時より宇都宮市・陽南第二公園において集会が開催され、宇都宮病院に向けての戦闘的なデモがうちぬかれた。

 陽南第二公園の集会場には関東や宮城からマイクロバス、ワゴン車などで、「病者」、「障害者」、労働者、学生が結集し集会が開始される。

 まずはじめに、東京・山谷日雇労働組合の司会でシュプレヒコールがあげられる。「入院患者差別・虐殺を許さないぞ!」「宇都宮病院を糾弾し解体するぞ!」「入院患者と連帯して闘うぞ!」の声が宇都宮現地に響き渡る。

〈安井健彦氏〉 

 多くの労働者人民の注目を集める中、闘争に駆けつけた安井健彦氏から連帯あいさつを受ける。29年前「宇都宮病院事件」を命がけで告発した安井氏は、「集会に寄せられたアピールにも、患者の虐待や虐殺をしている病院が今なお存在していることに対して、強い怒りを覚えるとある。私の多くの友人も宇都宮病院は何でいまだに続いているのかと言っている。宇都宮病院を絶対に許すことはできないということは、日本だけではなくヨーロッパやアメリカでも言われている。にもかかわらず宇都宮病院が続いている。その理由は3つある。1つは社会がまだ容認していること。こういう世の中を何とかしなければならない。2つに、医者なぞ、本気で反省しているやつは一部に過ぎない。宇都宮病院には分院があったが、名前だけ貸して給料をもらってた医者が99人いた。金の力だ。最後に警察だ! ここにも来ている! 当時の宇都宮南署の副署長をしていた男は、退職して宇都宮病院に就職している。そいつは部長クラスだ。そいつは当初からインチキをやっている。患者の遺族が何でうちの息子が死んだんだと聞きに来ると、遺族に対して白衣を着て応対している。さすがに知能犯で医者だとは言わない。なぜ普通の部長や課長が白衣を着て応対するんだ。それが南署の元福署長だ。このようなことを許している限り、宇都宮病院はいつまでも続く。こんなこと通用するかってんだ! 東京の小平にある国立精神・神経医療研究センター病院は、東大の病院の分院みたいなものだ。何であんたが入れられたんだという友達がたくさんいる。みんな頑張ってくれ、一人でも頑張ってくれ」と、宇都宮病院での患者虐殺に手を貸し、今なお宇都宮病院糾弾闘争の破壊のために集会を遠巻きにして弾圧を狙う警察権力に対して、抑えきれない怒りを叩きつける。闘う部隊は安井氏と怒りをともにし、安井氏の期待に満場の拍手で応え、闘う決意を新たにしていく。

 〈宇都宮病院糾弾闘争に注目する「精神障害者」〉 

 宇都宮病院糾弾闘争に注目する「精神障害者」は、病床の中から「闘う『障害者』」としてアピールを発した。「社会から排外された『精神障害者』の行きつく先は精神病院です。そこには治療なぞなく、『精神障害者』は人間としてではなく物扱いです。今の精神医療を根本から糾さなければなりません。精神医療や病院への糾弾の闘いと、『精神障害者』の救援、地域での支援は一つのものです。そして社会で『精神障害者』との犇生瓩鬚匹作っていくのかを本当に考えていかなくてはなりません。ともに頑張りましょう」。

〈優生思想と闘う富山市民〉

 次に、優生思想と闘う富山市民からのアピールが紹介される。「宇都宮病院入院患者虐殺事件は、日本の精神医療の特質を象徴する事件でした。『精神病院の不祥事』として騒がれ、国際的批判を浴び、以降の精神医療の流れを変えたといわれる宇都宮病院事件ですが、殺され・虐待された事実の実態解明、謝罪、関係者の処罰はなされていません。『精神障害者』に対する強制医療に基づく隔離収容主義の根本は是正されてはいないのです。さらに、『社会防衛』上からする患者選別(「心神喪失者等医療観察法」)と、営利主義(新たな対象者として認知症患者の大量入院)=入院の必要ない「社会的入院患者」等々、問題は山積みです。そういう負に彩られている日本の精神医療を患者中心のものに変えていくためにこそ、宇都宮病院事件を忘れ去ってはいけないと思います。勇気ある内部告発をした患者に応え、共に開かれた普通の医療へ!『精神障害者』が地域で当たり前に生きていくため、依然として宇都宮病院糾弾闘争は忘れ去ってはいけない、と思います!」。

〈楠 敏雄氏〉 

 さらに、楠 敏雄氏(全障連相談役)からのアピールが紹介される。「民主党政権のもとで発足した『障がい者制度改革推進会議』の取り組みは、極めて中途半端な形で終わりました。今国会で成立した『障害者差別解消法』によって、『障害者』に対する差別が多少なりとも『解消』するとは到底思えません。また、『精神保険福祉法』の『改正』は、かえって『保護入院制度』を強化する内容となっており、本人の意思に関わりなく、家族や医師の同意があればこれまで以上に容易に『保護入院』が可能になるという改悪になっています。こうしたもとでは、悪質な宇都宮病院のような病院はなくならず、それどころか『心神喪失者等医療観察制度』のもとで、『精神障害者』に対する形を変えた抹殺が増えることになりかねません。私たちは、宇都宮病院の居直りを断固許さず、精神病院のあり方を鋭く問い直す闘いを、今後とも皆さんと固く連帯し、継続していきたいと考えます。共に闘いましょう」。

〈関西で「障害者」解放運動を闘う仲間〉

 そして、関西で「障害者」解放運動を闘う「障害者」からのアピールだ。「宇都宮病院は『精神病者』『障害者』を『精神衛生法』(当時)のもとに隔離、拘禁、虐殺を進めてきた病院であり、元院長の石川文之進は、入院患者を虐殺した事実を居直り続けている。絶対に許すことは出来ない。宇都宮病院は今も存続し、『精神病者』『障害者』を隔離、抹殺する体質は何一つ変わらない。宇都宮病院の存続を絶対に許さず徹底糾弾をたたきつけて解体をかちとっていきましょう。6月13日、衆院で『刑の一部執行猶予』を導入し『社会貢献活動』を強制する『刑法』・『更生保護法』の改悪が強行された。保安処分の適応対象を拡大し、権力の意向にそぐわない人に思想統制を行なうもので許すことは出来ない。また、『精神保健福祉法』改悪も強行されたが、『精神病者』『障害者』の本人の意思や意見の尊重を無視し、『精神病者』『障害者』を治安維持の対象として社会から排除して隔離、抹殺することを基本にした内容を許すことは出来ない。介護の商品化を問題にしなかった多くの『障害者』団体は、差別糾弾闘争を闘わず『障害者総合支援法』や『障害者差別解消法』に幻想を抱き、政府に法の『改正要求』をしていくための運動を進めている。このことを許すことは出来ない。差別糾弾闘争を多くの人たちと闘える全国組織が必要です。全国『障害者』解放運動共闘会議の結成をかちとり『障害者』解放運動を前進させていく決意です。共に闘っていきましょう」。

〈全障連中四国ブロックで闘う仲間〉 

 最後に、全障連中四国ブロックで闘う仲間からのアピールが紹介される。「宇都宮病院は『精神障害者』の権利を無視した病院です。宇都宮病院では患者の虐待や虐殺をしてきました。そんな病院が今なお存在していることに対して、強い怒りを覚えます。絶対に許してはなりません。『精神障害者』が必要としているのは、適切な医療と介護体制、そして人とのつながり、地域とのつながりだと思います。にもかかわらず、国家権力や厚労省による『精神障害者』への差別政策―隔離・収容政策が進んでいます。『精神衛生法』から『精神保健福祉法』に変わっても、患者の生きる権利を阻害するものであることに変わりはありません。宇都宮病院を解体し、『精神障害者』の生きる権利をかちとっていきましょう。『心神喪失者等医療観察法』は保安処分法であり、絶対に許してはいけないと考えています。『心神喪失者等医療観察法』『精神保健福祉法』撤廃まで闘います。『全障連』の歴史と使命を引きつぐ、『障害者』解放のための新たな結集軸が必要だと考えています。全国『障害者』解放運動共闘会議の結成に向けて、力を集中していきましょう。共に闘いましょう」。

基調提起と決意表明 

 「糾弾し解体する会」から、基調が提起された。基調は第1に、「宇都宮病院事件」の事実経過を暴露する。第2に、「宇都宮病院告発は世界的にも注目され、『精神衛生法』は、『精神保健福祉法』に変えられたが、『精神障害者』差別法としての根本は変わっておらず、宇都宮病院は今もなお存在している」と問題を提起する。そして、第3に「宇都宮病院を糾弾し解体する闘いを頑強に続けることで、宇都宮病院による患者への差別・虐待を阻止し、『精神障害者』隔離・抹殺政策と対決しよう。『精神保健福祉法』改悪を弾劾し、差別糾弾闘争の飛躍をかちとり、宇都宮病院を解体しよう」と呼びかける。基調は全体の拍手で確認された。

 続いて、結集した仲間からの決意表明だ。
 全障連東北ブロックで闘う仲間からは、「宇都宮病院の患者差別・虐殺から29ヵ年を経過しているが依然としてこの地にあの病院がある。来るたびに色んな課が増えたりして、かえって大きくなっている。あの問題はなんでなのかと、毎年デモしながら怒りがこみ上げてきます。『障害者自立支援法』が『障害者総合支援法』へと改悪されて、介護時間が削減されたり、安倍政府の下で『安楽死』や『尊厳死』が法制化されようとしています。『障害者』が隔離されたり、抹殺されたりする動きは加速しています。私たちも患者さんを激励し、『心神喪失者等医療観察法』の撤廃を求め、皆さんと共に闘う決意で頑張ります」。

 刑法改悪阻止関東活動者会議(刑関活)で闘う「病者」の仲間は、「宇都宮病院で殺されていった多くの患者の怒りと無念を思い、本日の闘いを是が非でも闘いぬいていきましょう。私は『病者』として、「精神障害者」がこの社会の敵と見なされて隔離―抹殺されることに対して、徹底的に闘います。しかし、私は、この社会の敵であることに誇りをもっています。なぜなら、『病者』『障害者』を排除して抹殺することを認めるのは、この資本主義社会が間違っているからです。人間が人間として当たり前に生きることが出来る社会を創るために私は全力で闘っていきます。山谷の労働者とともに、朝鮮反革命戦争突撃の中で『病者』『障害者』を差別し、排除し、虐殺しようとする攻撃と真っ向から闘いぬくことを明らかにします。戦争が引き起こされるとき、『障害者』や『精神障害者』は常に役に立たないものとして殺されてきました。ナチスは優生思想のもとユダヤ人や『障害者』を『強制収容所』に隔離し、ガス室を使って大虐殺を行なってきました。日本でもかつての戦争の時、役に立たないものとして『障害者』が虐殺されています。安倍政府は朝鮮反革命戦争突撃、核武装の攻撃を強める一方、福祉の切捨てへと突き進んでいます。革命的反戦闘争の爆発で、朝鮮反革命戦争突撃を粉砕し、『病者』解放、『障害者』解放の闘いを闘いぬいていきます」。

 反安保労研全国センターの仲間は、「29年前安井さんが勇気を持って宇都宮病院を告発したことに敬意を表すと共に、安井さんの怒りを私たちは共有し宇都宮病院解体に迫るような闘いを共に闘いぬいていこうではありませんか。医療福祉現場では今なお患者に対しての虐待が続いています。そして、現場で働く労働者には、重労働を強いられながらも患者と共にこの攻撃と闘い生きていくのか、それとも患者を利益を生む対象として利用して虐殺していく共犯者となるのか、鋭い問題が突きつけられています。宇都宮病院を糾弾し続ける闘いは、この医療・介護・福祉の現場で働く労働者を『精神障害者』をはじめとする患者と共に闘い生きる団結の下に結集させるための大きな根拠になるものです。闘わない労働運動=『連合』傘下の『日本介護クラフトユニオン』は、労働者不足を理由にして『忙しい管理者こそが被害者』なぞと言い放ち、『俺をもっと楽にさせろ』と言わんばかりに、『精神障害者』をもっと抑圧して仕事を減らせとしています。闘わない労働運動を突破する、戦闘的な労働運動を構築していかなくてはなりません。昨年の全国労働組合運動交流会の結成を力に、全ての原発の廃止に向けた闘い、労働者の働く権利をかちとる闘いを共に闘いぬいていこうではありませんか。安倍極右政府は、『限定社員』なるものをつくりあげ『正規社員』の『非正規』化の拡大を狙っています。5年をこえたら直接雇用にするという『労働契約法』も抜け穴だらけの『法』です。『労働者派遣法』を粉砕し『九割非正規化』攻撃を粉砕する闘いを共に闘いぬいていこうではありませんか。神奈川県警は私に対して、『詐欺罪』をデッチ上げ不当逮捕を強行しました。この権力の意に沿うように職場においては『自主退職』を迫る退職強要が強行され、『自宅待機』が強要されようとしています。全国で職場復帰を掲げ闘う労働者との連帯した闘いをつくりあげながら、このことを粉砕し闘いぬいていきます。共に闘っていきましょう」。

宇都宮病院へ進撃する戦闘的デモ 

 全学連からは、「宇都宮病院が『障害者』「病者』隔離―抹殺の施設としていまだに存在することを許してはならない。断固解体していこうではありませんか。国家権力は『刑法』・『更生保護法』を改悪し、『刑の一部執行猶予』と『社会貢献活動』の強制といった新たな保安処分の攻撃をかけてきている。これまで『精神病者』差別にもとづく『病者』への保安処分攻撃としてかけられてきた『心神喪失者等医療観察法』を許してきたことが戦時国家体制形成のための保安処分の拡大という結果をもたらしたのだということを肝に銘じ、国家権力による攻撃を許さず、宇都宮病院を糾弾し解体し、『心神喪失者等医療観察法』を撤廃すべく、戦闘的に闘いぬこうではありませんか。全学連はあらゆる差別―分断の攻撃、戦時国家体制形成のための権力の弾圧をはねのけ、あらゆる差別からの解放、普遍的人間の解放への道であるプロレタリア世界革命の勝利を、この日帝足下からこじ開けるべく最先頭で闘いぬく決意です。全学連大会の成功をかちとり、全国学園に全学連の旗を打ちたて、学生を一人残らず全学連の旗の下に組織し、最先頭で闘いぬく決意です」。

 全国反戦は、「安井さん、そして入院患者と連帯し、病院解体まで、『障害者』解放まで、共に闘いぬいていこうでありませんか。安倍極右政府のもと朝鮮反革命戦争の危機が切迫しています。名護新基地建設の攻撃、改憲―核武装の攻撃も激化しています。原発の『新基準』施行から、再稼働申請のラッシュとなっています。われわれは全ての原発を何としても廃止していかなくてはなりません。全国反戦は、8・3大間原発建設阻止現地闘争を闘い、8・6広島―8・9長崎反戦闘争を全力で闘いとります。8・25全国反戦集会への総結集を訴えます。安倍極右政府打倒・日帝国家権力解体をなしきり、共産主義世界革命の勝利に向けて進撃していこうではありませんか。反革命革マルを解体・絶滅し、右翼ファシストを撃滅し、全世界労働者人民と固く連帯し闘いぬいていこうではありませんか。闘う『障害者』と共に差別を糾弾し、宇都宮病院を解体する闘いとして宇都宮病院に進撃しようではありませんか」。

 患者虐殺を居直り続ける宇都宮病院とその延命に手を貸す国家権力に対する怒り、そして宇都宮病院解体に向けて闘う決意に満ちた発言を全体の拍手で確認し、部隊はシュプレヒコールをあげる。そして隊列を整え、旗ざおを手に宇都宮病院を糾弾し解体すべく戦闘的デモを打ちぬく。病院の正門へと進撃し、正門前に陣取り「入院患者虐殺29ヵ年糾弾」「宇都宮病院解体」「入院患者と連帯して闘うぞ」とシュプレヒコールをあげ、宇都宮病院への怒りを叩きつける。正門は閉じられ、チャチなバリケードが設置されているが、部隊は存分に宇都宮病院を糾弾し、陽南第二公園までデモを貫徹した。

 最後に、東京・山谷日雇労働組合の仲間から、「われわれは、7・8『心神喪失者等医療観察法』施行8ヵ年糾弾闘争と本日の宇都宮病院糾弾闘争を連続して闘いぬいた。入院患者と連帯し、宇都宮病院解体まで闘いぬこう。『刑法』・『更生保護法』改悪―新たな保安処分導入、『精神保健福祉法』改悪を弾劾し、戦時『障害者』抹殺攻撃を粉砕しよう。8・3大間原発建設阻止現地闘争、8・6広島反戦闘争、8・9長崎反戦闘争に決起し、山谷夏祭りの成功をかちとり、今夏の闘いを闘いぬこう」と集約提起がなされ、闘争を終了した。