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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

9・25東京総行動を闘う (1077号2面)

ヤンマー東京支社前行動

ヤンマー東京支社前で抗議集会

 午前11時、小雨が降る中、東京駅八重洲口にあるヤンマー東京支社前には続々と支援が結集してくる。東京・山谷日雇労働組合と東京都地域連合労働組合、神奈川県地域連合労働組合の仲間も、当該・稲森氏の支援に駆けつけた。

 まず主催者である「東京けんり総行動実行委員会」事務局長があいさつに起つ。東京駅を利用する労働者や歩道を行きかう労働者に呼びかけながら、「このヤンマー東京支社に対して、労働者に対する違法な行為をぜひ改めて、当該・稲森さんを採用し健全な労使関係を作る会社になるよう要請に来ました。東京総行動は闘う仲間が集まりその力で解決を図る取り組みを行ない、今年で42年目になります。勝利解決をかちとっている一方で、新たにまた労働者を解雇する企業もある。そういった声がなくなるまで闘いを続け、労働者の生きる権利、働く権利をかちとって行きたい」「JR北海道の問題が今問われています。私たちは当時中曽根がやった三公社五現業の解体は、安全が売られてしまうと当時から言っておりました。現実に関西のほうでは福知山線の大事故が起こり、そして北海道では安全がないがしろにされている。そうしたしわ寄せが来るのが労働者です。日本政府のあくどい対応を私たちの力で変えていこうではありませんか。本日の行動を最後まで貫徹して、ヤンマー東京支社に対して、稲森さんの採用を何としてもかちとるため、共に頑張っていきましょう」。

 続いて、連帯あいさつとして「JAL不当解雇撤回裁判」原告・榊原氏から「2010年12月31日、大晦日に日本航空はパイロット、客室乗務員165人を年齢と病歴を理由に解雇しました。私たちが解雇された時点ですでに人員削減目標より200人も多くの人が希望退職に応じ、日本航空は至上最高の利益も上げていたのです。私たちを解雇する必要はまったく無かったのです。このJALの整理解雇が裁判で認められるようなことがあれば、日本中の労働者が理由も無く解雇されることになります。解雇の自由を許さないためにも、私たちは高裁で勝利判決をかちとり、職場に復帰する覚悟でいます。共に頑張りましょう」。「首都圏なかまユニオン」が発言し、連帯あいさつの最後に、「戦後補償元徴用工裁判を支援する会」の中田氏が「先ほど新日鉄の住金本社に申入れをしてきたが、前回と同じ、多分担当者は居留守を使っているんだと思いますが、本当に世間の常識を外れた態度に終始していました。高齢で時間がないということも含めて、何としても7月10日に韓国のソウル高裁が出した原告の請求を満額認める判決を活かしたい。東京総行動で最後まで、勝利するまで共に闘っていきたいと思います」と発言した。

稲森氏が闘いの決意を訴える

 当該・稲森氏が決意を訴える。「ヤンマーは、2009年2月15日に私を含む『非正規雇用』の期間従業員の約半数に当たる252人を解雇しました。そして、裁判闘争、労働委員会闘争においてヤンマーは、一貫して爛蝓璽泪鵝Ε轡腑奪瓩箸い止むにやまれない理由があったので契約を解除した』と主張してきました。そう言うならば、2011年3月11日の東日本大震災の震災特需でヤンマーという会社は、2011年度は前年対比純利益で400パーセント利益増を達成しているのだから、新たな雇用として私たちを雇い入れる可能性があるのではないのかと、2012年5月30日にヤンマーに団体交渉を申し入れました。その団体交渉の席でヤンマーは何と言ったか。『企業には裁量権があるので、あなた方を絶対に雇いません』。今まで『組合を敵視したり、あなた方を差別したわけではない』と主張してきたのに、十分雇い入れができる高収益の中で、企業の『裁量権』を振りかざして雇用を認めないヤンマーの対応は、『不当労働行為』以外の何者でもありません」「その『不当労働行為』について、滋賀県の労働委員会は救済の利益がないと切って捨てました。今、中央労働委員会のほうに救済を申し立てています。年内にも第1回の期日が開かれると思います。改めてヤンマーの『不当労働行為』を中央労働委員会で訴え、闘いを続けていきたいと考えております」「東京総行動でこの間ずっと申し入れ行動を行なってきましたが、その度に担当者が留守などという形で警備員に対応を任せています。もしヤンマーが自分が行なってきた行為に対して一点の曇りもないのであれば、要請文を受け取ることぐらい、なんら問題がないはずです。しかし要請文を一切受け取らず門前払いを続けているヤンマー。今後は、内容証明郵便で社長に直接送ろうと考えています。このことは中労委で闘っていくひとつの柱となると思いますので、今後、正式に内容証明郵便という形で送ったほうがいいのか、あるいは要請行動を行ない動画として記録して労働委員会に出したほうがいいのか、そういったことも含めて検討したいと思います。これからもヤンマー相手に徹底的に闘っていきたいと思いますので、中央労働委員会での闘争も含めてご支援よろしくお願いいたします」と、今後の闘いの決意を明らかにし支援を訴えた。

 最後に稲森氏の音頭でヤンマーに対しシュプレヒコールを叩きつけていく。「ヤンマーは解雇した『非正規』労働者の雇用責任を果たせ!」「不当労働行為を改め、『非正規』労働者を再雇用せよ!」「佐々木氏の霊前に謝罪しろ!」「誠実に団体交渉に応じろ!」「勝利するまで闘うぞ!」と怒りを込めてシュプレヒコールを叩きつけ、ヤンマー東京支社前行動を終えていった。

トヨタ東京本社前行動

フィリピントヨタ労組が闘う決意を表明

 総行動最後の行動であるトヨタ東京本社前には続々と支援の仲間が結集する。東京・山谷日雇労働組合、東京都地域連合労働組合、神奈川県地域連合労働組合も結集した。横断幕を広げ、ビラまきが始まる。集会前にフィリピントヨタ争議の簡単な概略が説明され、歩道を行きかう労働者にビラが手渡されていく。

 午後5時30分、まず主催者あいさつだ。

 「東京けんり総行動実行委員会」の代表であり東京全労協の事務局長の久保氏から、「海外に進出をする日本の企業の代表トヨタ、そのフィリピントヨタで起こっている不当労働行為の数々、労働者を人とも思わない扱いをし、200人を越える仲間を平気で解雇をする。トヨタはこういう日本の企業です。私たちは絶対に許さない。そして全員の解雇を撤回させ、労働者を職場に戻す。勝利するまで闘いを継続し頑張って行きたい。まだまだ課題が山積みです。労働法制の改悪然り、そして原発の汚染水の問題、新たなオリンピックの開催に向けた動きも起きてきます。結集している力で反動化する流れに起ち向かい、争議に勝利していこうではありませんか。天候が悪い中で、大変ですが今日の行動を武器にして勝利するまで闘っていきましょう」。

 続いて、司会が現地からフィリピントヨタ労組のエド委員長とウィニー副委員長が来日していることを紹介する。

 「フィリピントヨタ労組を支援する会」の山際氏は、「私たちはフィリピントヨタにおけるこの労使紛争を、私たちの要求に従ってしっかり解決をしていく、日本のトヨタの責任において解決をしていくということを強く要求しているところです」「トヨタは今、1兆円を越える大きな利益を上げて、順風満帆だなどと思っているかも知れませんが、フィリピンにおける労働問題についてしっかり対応しなければ、将来のトヨタはない。世界のトヨタは世界の目から見れば様々な問題を抱えている会社であるということであります。私たちの主張に沿った解決に向け闘います。皆さんご支援お願いします」。

 フィリピントヨタ労組・エド委員長は、「今、ここに集まっている皆さんと共にフィリピンで不当に解雇された仲間のために声を上げて抗議していきたいと思います。ILOの勧告がトヨタに出ていますが、これは非常に重要な動きだと思っています。いまフィリピンの政府から、私たちの仲間が刑事告訴された件について色々な仲裁があり、トヨタはこの件を取り下げています。フィリピンの労働省がフィリピントヨタ労組と話し合いながら、ILOの勧告を履行するようにトヨタに指導していくことを約束しています。日本のトヨタ社に向かって同じ事を言いたい。ILO勧告に従って私たちフィリピントヨタ労組と交渉に応じて、長期にわたる争議を早々に解決をすることを望みます。この争議を早々に解決しなければ、これからも引き続き、私たちフィリピントヨタ労組だけでなく、日本の仲間、そして世界の仲間と共に今後もずっとこの争議行動を続けていく。この闘いは家族、そしてすべての労働者の明るい未来のためにも、労働者の権利のためにも、非常に重要な争議だと思っていますので、共に頑張りましょう」。

トヨタに対する怒りのシュプレヒコール

 ウィニー副委員長は、「トヨタに言いたいのは、ILOの勧告を真摯に受け止め、尊重して国際社会の一員としてこれを実行せよということです。フィリピントヨタ労組はいつでも団体交渉を進める準備ができています。私たちはトヨタが団体交渉に応じるまで抗議行動を日本、フィリピン、世界で行なっていく。皆さんともに頑張りましょう」。

 「全造船関東地協」の早川氏は、「解雇事件は、労働組合を認めようとしない会社に対して、公聴会、日本で言う労働委員会みたいなものですが、そこに休暇届けを出して参加した組合員の約半数の233人、全員解雇ということが起きたというものであります。さらに、ストライキをやった組合員のうち二十数人に対して刑事告発を行なった。2010年には、配転問題で休み時間に組合として職制に話し合いを求めるという中で新たな解雇、合計237人の解雇をフィリピントヨタはやった。間違いなく組合潰しです。労働組合として、団体交渉を求めていることは、フィリピンの労働省も認めている。ところが色々ありましたけども、現在では最高裁も含めてすべて解雇は有効である、団体交渉権も認められていないという状況にある。言うまでもなくトヨタが金と力にものを言わせ、フィリピン政府に対しても、裁判所に対しても、圧力をかけそうやってきた結果であると私たちも考えるし、ILOもそのような解雇が有効なぞということは国際労働法から言っても認められないと結論づけ、現在この問題の解決を迫っているわけであります」「解雇有効とした前アロヨ政権と、司法が弾劾され、裁判官が罷免されるということになっています。つまり、政権が変わったことでフィリピントヨタ労組に対する様々な弾圧が改めて検証されている。ILOの強い勧告の中で、フィリピン労働省が解決に向けて労働組合と話し合いをし、トヨタに対しても解決を求めようとしている。日本のトヨタ本社が一日も早い決断をして解決に乗り出す、ということが今まさに問われている。解決のために重要な時期に来ていると考えている。皆さん方とともに闘いながら、一日も早い勝利のために、引き続き闘いを続けていきたいと思っている。皆さん、共に頑張りましょう」。

 トヨタに対して怒りのシュプレヒコールをあげる。「トヨタは組合潰しをやめろ!」「解雇攻撃を許さないぞ!」「解雇を撤回して職場に戻せ」「トヨタは団体交渉を行なえ!」「争議を解決しろ」「われわれは闘うぞ」とトヨタ東京本社前にシュプレヒコールが響き渡る。続いて「JAL不当解雇撤回裁判原告団」から連帯あいさつが行なわれた。その後、本日の東京総行動の総括として、事務局が雨の中での行動にねぎらいの言葉を述べ、「もっと激しい雨も雪も撥ね退けて闘って来た。この闘いの力を次の行動へつなげていこう」と檄を飛ばす。そして、次回の予定が12月半ばになることを提起し、冬の闘いに熱く集中して闘う決意を表明した。

 最後に「全造船関東地協」の議長・青木氏の音頭による「団結ガンバロー」で東京総行動を終えていった。