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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

自衛隊ソマリア沖派兵粉砕!
10・9 第14次P−3C哨戒機出撃阻止を闘う
(1078号7面)

御茶ノ水駅頭で情宣決起

 10月9日、反戦・全学連の部隊は、自衛隊によるソマリア沖への第14次P―3C哨戒機出撃阻止に決起した。

 午前10時、反戦・全学連の部隊は、JR御茶ノ水駅頭に登場する。ヘルメットを装着し、横断幕を広げ、御茶ノ水一帯に響くシュプレヒコールをあげる。「P―3C哨戒機のソマリア沖出撃を阻止するぞ」「自衛隊ソマリア沖派兵粉砕」「中東労働者人民虐殺を許さないぞ」「戦争遂行の安倍極右政府を打倒するぞ」。その後、反戦・全学連の部隊は、ビラまき情宣を開始する。御茶ノ水界隈は労働者・学生たちで賑わっていたが、情宣行動への注目が集まり、配布されたビラは次々と受けとられ、わざわざ手を延ばしてビラを受け取りにくる労働者も現れるほどであった。警視庁公安刑事は遠まきに見ているだけで、手出しもできない。一切の弾圧を許すことなく情宣行動をやりぬいた。最後に、再度シュプレヒコールをあげ、一連の行動を終了した。

 9月25日、自衛隊・統合幕僚監部は、海上自衛隊第五航空群(沖縄・那覇航空基地所属)と陸上自衛隊第一空挺団(千葉県・習志野駐屯地)を基幹とする、P―3C哨戒機二機と要員のソマリア沖への出撃を発表した。現在ソマリア沖で展開しているP―3C派兵部隊の交替部隊を新たに派兵するというものだ。P―3C哨戒機の出撃は今回で14回目となる。10月9日に那覇空港から要員がチャーター機を使って、同日に那覇航空基地からP―3C哨戒機2機が、ソマリアの隣国の、紅海沿岸のジブチに向けて出撃した。

自衛隊ソマリア沖派兵を粉砕しよう

 自衛隊ソマリア沖派兵は、2009年3月に当時の麻生政府が、「海上警備行動」を発令して海自護衛艦二隻を出撃させることで開始された。その後麻生政府は、同年5月に派兵規模をさらに拡大し、P―3C哨戒機と陸自・中央即応連隊、C130輸送機1機をジブチに送り込んだ。陸・海・空三自衛隊が統合しての、ソマリア沖での部隊展開に一挙に踏み込んできたのである。そのうえで麻生政府は、新たに海自護衛艦派兵の根拠法として、「海賊対処法」を成立させた。こうして、陸・海・空3自衛隊によるソマリア沖派兵が積み重ねられてきた。民主党主導の連合政府下でも、ソマリア沖派兵は継続されてきた。

 2009年3月からソマリア沖で展開する海自護衛艦2隻は、民間船舶を率い、定期的にソマリア沖のアデン湾を往復している。P―3C哨戒機は、アデン湾上空から監視活動を行ない、海上で展開する艦隊への情報提供を行なっている。約190人の自衛隊員を配置し、労働者人民に銃口を向け続けている。2013年8月までの累計でP―3Cを959回、7430時間も飛行させてきた。さらにソマリア沖で展開する自衛隊は、2011年6月にジブチ国際空港内に拠点を構築している。長期にわたるソマリア沖での展開をみすえた、紛れもない海外基地そのものである。自衛隊は、対外戦争の犲太哭瓩鮴僂濔紊押⊆衛隊を猩働者人民虐殺の軍隊瓩箸靴洞化しようとしているのだ。

 ソマリア沖には自衛隊だけでなく、米軍をはじめとした北大西洋条約機構(NATO)の諸国や欧州連合(EU)の諸国、中国軍や韓国軍などの艦隊がひしめくように部隊展開している。軍事展開もエスカレートし、洋上での戦闘―「海賊」の拿捕が頻繁に行なわれている。そんななか、8月25日に首相・安倍は、「海賊」対処の「多国籍任務部隊」へのP―3Cの参加の検討を表明した。「多国籍任務部隊」とは、新たに米帝―帝国主義主導で編成される新設の部隊であるが、既に安倍政府は、今年12月以降の、護衛艦二隻中の一隻の「多国籍任務部隊」への参加を決定している。

 安倍極右政府による第14次ソマリア沖派兵強行を断じて許してはならない。P―3C哨戒機出撃阻止を闘いぬこう。ソマリア沖からの自衛隊の即時撤退をかちとろう。

中東反革命戦争―ソマリア介入激化を許すな

 ソマリアをめぐっては、米帝―帝国主義のすさまじい介入の前に追いつめられたアルカイダ系イスラム原理主義勢力・アルシャバーブに対して、米軍がさらなる追撃に踏み込んだ。アルシャバーブは2011年に首都・モガジシオを奪取され、中南部を拠点に展開してきたが、南方からケニア軍、モガジシオ側からアフリカ連合(AU)軍の攻撃を受け、南部の都市・キスマヨからの撤退も余儀なくされていた。敗勢局面の打開をかけてアルシャバーブは、9月にケニアの首都・ナイロビのショッピングセンターを襲撃し、約70人が死亡する事件を引き起こす。その「報復」として、10月5日、米海軍の特殊部隊がソマリア南部のアルシャバーブの拠点を急襲した。作戦の目的は、「イクリマ」と呼ばれるアルシャバーブ幹部の拘束だったが、複数の子どもを「人間の盾」とするなどの抵抗に遭い、作戦は失敗に終わった。今後、アルカイダとの結びつきを強め強硬路線に走るアルシャバーブがケニアなどに対する越境攻撃を加速させようとしており、米帝―帝国主義が狙うソマリア内戦終結のメドはいまだたたないのが現状である。

 こうしてソマリア内戦が激化するなか、ソマリア労働者人民の生活再建はなおざりにされている。危険を承知の上で牋齎疾藏皚瓩鯀世辰董岾ぢ院廚砲覆蹐Δ箸垢觴圓楼輿蓋紊鮴笋燭覆なるはずである。ソマリア沖の2012年の「海賊発生件数」は70件であったという。一昨年と比べて大きく減少しているが、「海賊」の活動範囲はより拡散している。「海賊」の活動範囲はインド洋北西部にまで及び、スエズ運河に向かう航路だけでなく、アフリカ南端の喜望峰回りのルートも脅かし始めている。外国艦隊の展開は、「海賊」にとって「抑止力」にすらなっていないということだ。

 ソマリア沖における「海賊問題」は、米帝―帝国主義のソマリアへの介入と野放図な収奪が生み出したものである。いわば米帝―帝国主義は、ソマリア労働者人民を「海賊」へと追いやっているのだ。そんな連中に「海賊対策」を語る資格はない。こんな米帝―帝国主義の汚いやり口を跳ね返す闘いを、全世界労働者人民がプロレタリア国際連帯の下でやりぬいていかなければならない。

安倍極右政府の中東反革命戦争参画強化を許すな

 安倍極右政府は、一挙に戦時体制形成にひた走っている。中東反革命戦争をめぐっても、「中東からの石油輸送のためのシーレーン(海上交通路)確保」を口実に、さらなる参画強化を目論んでいる。その一環として、自衛隊海外派兵がさらに強化されようとしている。今年1月のアルジェリアでの「人質殺害事件」を口実にしながら、「海外での動乱などに在外邦人が巻き込まれた場合、自衛隊による救出を可能にするための自衛隊法改正」を強行しようとしている。さらなる海外派兵を画策し、本格的な交戦―虐殺へと踏み込もうとしているのだ。

 安倍極右政府は、一挙に戦時体制を構築しようとしている。「集団的自衛権行使」容認を狙った憲法解釈変更、日米「ガイドライン」の見直しを推し進めている。今国会での、「秘密保護法」成立、「日本版NSC(国家安全保障会議)設置法」成立を狙っている。そして、核武装のための原発政策を維持し、原発の再稼働・新設を推し進め核武装へと向おうとしている。沖縄・名護新基地建設などの米軍・自衛隊強化が推し進められようとしている。

 パレスチナをはじめとする中東―アラブ諸国で、帝国主義の中東支配に抗する大衆決起が爆発を続け、米帝―帝国主義の仕掛ける反動攻撃との激闘が継続している。中東労働者人民の怒りの矛先は、ソマリア沖派兵を継続し、中東反革命支配に参画する日帝にも向けられていることを、肝に銘じなければならない。

 闘う全世界労働者人民と連帯し、日帝足下からの実力決起を爆発させよう。戦争遂行の安倍極右政府打倒・日帝国家権力解体に攻めのぼろう。