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10・31狭山中央闘争の爆発かちとる (1081号1面)

10・31寺尾反革命差別判決39ヵ年糾弾!
狭山中央闘争に全力決起

 寺尾反革命差別「無期懲役」判決から39年目の10月31日、「狭山事件の再審を求める市民の会」主催で「冤罪50年! いまこそ証拠開示と事実調べを」と題した「狭山事件の再審を求める市民集会」が日比谷野外音楽堂で開催された。11時過ぎ、解放派と全国学生部落解放研究会連合の部隊は、会場となる日比谷野外音楽堂の入口に登場し、横断幕を広げ、青ヘルメット、ゼッケンを身につけビラまきを開始する。続々と全国各地の部落青年・大衆が集会に参加するため結集してくる。11時30分には全国の寄せ場の仲間も部隊と合流し、シュプレヒコールを響かせアジテーションを開始し、ビラを手渡していく。

5・23闘争実が前段集会

 正午、5・23闘争実行委員会の呼びかけによる独自前段集会が開催された。本集会へと結集する多くの部落青年・大衆の注目を集めるなか、神奈川県地域連合労働組合で部落解放運動を闘う仲間が司会に起ち、力強いシュプレヒコールで集会が開始される。石川氏が横を通り過ぎ笑顔でわれわれの集会に応え会場へと向かっていった。

 まずはじめに、集会へ寄せられた全国部落解放青年同盟からのメッセージが司会から紹介される。「〈差別裁判糾弾、階級裁判粉砕、国家権力糾弾・打倒〉の旗幟を鮮明にし、狭山闘争の歴史的勝利をかちとろう」「差別・排外・虐殺煽動をくり返す極悪右翼ファシスト『在特会』らとの激闘をくぐることなしに、闘いの前進はない」「全水以来の先達たちの地平と教訓を引き継ぎ、部落解放運動の革命的飛躍・前進を切り拓こう」「全青同は、革命的部落大衆の組織化をなしきり、部落差別の根底的廃絶をかちとって、部落解放の牴造日瓩鬚燭阿蟯鵑擦討い」。

 全国学生部落解放研究会連合より基調が提起される。「10月28日に第15回目の『三者協議』が開催されたが、状況はまったく変わっていない。裁判官・河合は事実調べも行なわず、開示命令も出さず、検察の開示拒否に手ぬるい対応で傍観を決め込み、虎視眈々と第三次再審棄却を狙っている」「東京高裁に事実調べを、東京高検に全証拠開示を迫る徹底糾弾を叩きつけ、第三次再審棄却策動を粉砕しよう」「狭山事件の勝利は、司法―国家権力を追いつめてきた戦闘的闘いの地平を一歩も後退させることなく闘いをさらに強固に打ち固めて闘いぬく以外ない。『公正・中立』を求めるような幻想を一切捨て去り、いかなるペテンも居直りも許さない闘いを叩きつけていこう」「石川氏の無実は揺るぎのないものであり、裁かれるべきは国家権力である。狭山闘争の幕引きを策動する部落解放同盟内社民・こえ派の制動を許さず、狭山闘争の歴史的勝利をかちとろう」「朝鮮反革命戦争突撃下、差別煽動を頻繁にくり返す『在特会』なる極悪右翼ファシストを許してはならない。部落解放同盟内社民・こえ派の『告訴・告発』方針を踏みしだき、差別糾弾闘争の復権をかちとろう。部落解放運動のファシズム融和運動への転換攻撃を許さず、戦争遂行の安倍政府を打倒し、部落解放運動の革命的飛躍を切り拓こう。差別主義反革命革マルを解体・絶滅し、右翼ファシストを撃滅して闘おう」。

 続いて集会に結集する各団体からの闘う決意を受けていく。東京・山谷日雇労働組合の仲間は、「さきほど石川一雄氏が会場に向かっていったとき、声援の手を振ってくれた。石川さんの無念を共有して、狭山差別裁判徹底糾弾の闘いをやりぬいていこう。安倍政権の下、通常国会で廃案となった『生活保護法』改悪が臨時国会で準備されている。全国の寄せ場では仕事が奪われ、アブレが激化している。団結打ち固めあらゆる差別を許さず、差別主義・排外主義攻撃を許さず闘いぬいていこう」。「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」の仲間は、「釜ヶ崎は去年以上のすさまじいアブレ状態だ。国・厚生労働省・大阪府・大阪市に対して『仕事をよこせ』と今後も粘り強く要求をし、アブレ―野垂れ死に攻撃を団結して粉砕し、必ずや仕事をかちとっていく。石川氏の闘いにガッチリと連帯し闘いぬく」。福岡・築港日雇労働組合の仲間は、「石川氏の無念を共有し最後まで闘う。福日労は反戦と仕事よこせの闘いを二本柱に闘ってきた。労働者を失業に叩き込み、野宿や野垂れ死に追い込み、戦争に動員し、他国の労働者を虐殺するような政府や資本主義はいらない。『一人は万人のために。万人は一人のために』の精神で、越年・越冬闘争を闘う。福岡市の『アルミ缶回収禁止条例』の制定を許さず、仕事をかちとっていく」。徳島大学部落解放研究会は、「戦争遂行の安倍政府を打倒し反戦の闘いを闘いぬく。狭山闘争への国家権力の全体重をかけた解体攻撃に対して断固闘いぬく。すべての闘う学生、とりわけ部落出身学生の組織化を何としてもかちとり、部落の解放をかちとるべく最先頭で闘う」。「障害者」解放戦線で闘う仲間は、「狭山事件は司法―国家権力による部落差別に基づいた差別事件だ。実力闘争・武装闘争を叩きつけて闘っていこう。『障害者』を治安維持の対象として社会から排除隔離する攻撃を絶対に許してはならない」。東部朝鮮史研究会の仲間は、「決戦中の決戦である狭山闘争の勝利へ突き進んでいこう。戦争突撃時は天皇制攻撃が激化し差別主義・排外主義攻撃が激化していく時代だ。そうした攻撃と真っ向から対決しファシスト撃滅して闘おう。革命的反戦闘争の爆発をかちとろう」。反安保労研全国センターの仲間は、「石川氏の怒りに応える闘いを部落青年・大衆とともに闘おう。国家権力との実力攻防を闘うことこそが労働者の生きる権利をかちとる道なんだということを肝に銘じ闘いぬこう」。全学連の仲間は、「寺尾差別判決を徹底糾弾し闘いぬく。戦争遂行の安倍極右政府を打倒し、日帝国家権力を解体しよう。革命的反戦闘争の爆発をかちとろう」。最後に全国反戦の仲間は、「石川氏の怒りに応え、実力闘争で狭山闘争の勝利まで闘いぬく。安倍が戦争突撃に向かう中で活性化する右翼ファシストを徹底的に撃滅する闘いを断固闘いぬく。戦時国家体制つくりのための『日本版NSC法』、『特定秘密保護法』の成立を許してはならない。今こそ安倍極右政府打倒の闘いを闘いぬいていこう」。

 最後に、全体の力強いシュプレヒコールで集会が締めくくられ、本集会へと合流した。

日比谷野音での本集会と戦闘的デモ

 午後1時、司会の開会のあいさつで「無実の叫び50年! いまこそ証拠開示と事実調べを!」と題した集会が開始された。最初に「狭山事件の再審を求める市民の会」事務局長・鎌田慧氏から開会あいさつがあり、続いて「狭山事件の再審を求める市民の会」代表である庭山英雄氏から主催者あいさつが行なわれた。そして各議員あいさつと続く。

 いよいよ石川氏の登場だ。司会が石川氏を紹介するや否や、会場から大声援と拍手が沸き起こる。壇上へと進み出た石川氏は、「39年前の今日の不当な判決に対して怒りに燃えながら全国から決起していただいたこと本当にありがとうございます」と礼を述べ、少し体調を崩していたとした上で、「でも石川一雄は無罪をかちとるまで元気で闘っていきます。全国の皆さんをはじめ今日お集まりの皆さんとともに第三次で終結し、ともに喜びを共有したい。そのつもりで私たち夫婦は不退転に闘っていきます。来年こそは再審開始決定という思いで闘っていこうとの心でおります」と元気な声で不退転の決意を表明した。そして、「ぜひともこの三次で終結できるように皆さん方のいっそうのご支援を心からお願いします」と檄を飛ばす。石川氏の決意に会場から拍手と声援が飛ぶ。再審開始―無罪にかける石川氏の決意に何としても応えていかなければならない。

 弁護団報告が行なわれる。中山主任弁護人は、「39年前の今日、寺尾裁判長が石川氏に有罪判決を宣告してから、弁護団は本当に地道に証拠を積み重ねてきた。その結果、133点の証拠が開示された。10月28日には、第15回目の『三者協議』も開催されている。その前の17日には、手ぬぐい関係の五点の新証拠を提出している。警察が石川氏の家から回収した手ぬぐいは、犯行に手ぬぐいが使用されたとのテレビ放映をみた家族が2本配布された親戚の家から1本調達したものとされた。しかし、その親戚に配布した手ぬぐいの数量は、当時の報告書で、『1』だったものが後から『2』と上からなぞって変造されている。寺尾判決の重要なことの誤りがますます明らかになってきた」「来年1月末に第16回目の『三者協議』が開催される。弁護団は引き続き未開示証拠の開示を要求していく。なんとしても裁判官に事実調べをさせて、検察官には証拠開示をさせて再審開始へ結びつける。全力で闘っている。皆さんももう1回大きな世論を作っていってほしい」。中北弁護団事務局長は、「警察当局は、予断に基づいて石川さんを有罪にするために証拠作りにいそしんできた。石川さんへの捜査当局の歪んだ捜査が証拠開示によって明らかになってきている」「脅迫状が届けられた午後7時半ごろ近所に車が駐車していたことは『秘密の暴露』とされ、石川氏の『自白』が信用できる根拠とされていたが、車の持ち主も、訪問された家の人も実際は1時間以上も前に駐車していたと証言していたことが明らかになった。これらの証拠を検察は全部隠していた。そして、駐車した人は寺尾の下で午後7時半と証言した。重大な供述変更は警察の介入なしには考えられない。非常に歪められた捜査が行なわれた」「1日も早く石川さんが春を迎えられるよう狭山弁護団は、中山主任を先頭に全力でがんばっています、皆さんともにがんばっていきましょう」。

 基調が提起され、連帯アピールとして、免田事件の免田栄氏、足利事件の菅谷利和氏、布川事件の杉山卓男氏と桜井昌司氏、袴田事件の袴田ひで子さんから発言があり、「市民の会」から、宇津井孝司氏、辛淑玉さんのアピールが行なわれた。また、「SAYAMA 見えない手錠をはずすまで」の映画監督・金聖雄氏も映画の紹介を行なった。その後、集会アピールが提起され、部落解放同盟中央本部委員長の組坂氏から閉会あいさつが行なわれ、最後に会場全体の団結ガンバローで集会が締めくくられた。

 集会後、5・23闘争実行委員会は、会場からデモへ起つ全国の部落大衆に向け、シュプレヒコールをあげ、アジテーションを開始する。いよいよ5・23闘争実の大部隊がデモへと打ってでる。首都・東京中枢を圧倒的デモ隊列が席捲する。道行く人々の圧倒的な注目を集めながら部隊は戦闘的デモで進む。最後の解散地点である常盤橋公園付近では、デモを終えた部落大衆が拍手で声援を送ってくれた。5・23闘争実行委員会は最後まで戦闘的デモストレーションを打ちぬいた。

 狭山闘争の幕引きを加速する部落解放同盟内社民・こえ派の制動を突破し、石川氏を激励し狭山闘争の歴史的勝利へ進撃しよう。

 差別主義・排外主義煽動を粉砕し、差別糾弾闘争の爆発をかちとり、部落解放運動の革命的飛躍を切り拓こう。