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11・6 サントリーSPSによる不当な「雇い止め」「自宅待機」撤回! 第3回団体交渉を闘う (1081号4面)

星陵会館で第3回団交

 11月6日午後7時より、星陵会館においてサントリーパブリシティサービス株式会社(SPS)と神奈川県地域連合労働組合の第3回目の団体交渉が行なわれた。
 
 今回の申し入れは「『雇い止め』と『自宅待機』命令を撤回し、職場に戻せ」のほかに「契約更新のための面談を行なえ」の2点。これは、毎年次年度の契約を更新するか否かの面談を11月中に必ず行なっているため、「自宅待機」中といえども「雇い止め」など納得できるわけもなく撤回を求めている当該にとっては当然のことである。1点目の面談の申し入れについて、SPSの回答はこれまでとまったく変わらず、12月31日で雇用契約を更新せず契約満了とすることを決定した、それまでの期間を「自宅待機」とし、その間の給与保障と早期自主退職を提案していると回答した。そして確認したいことがあると言い出した。「SPSの提案を拒否するということですか?」。拒否するもなにも勝手に提案して押しつけているのはSPSではないか。すかさず組合側から意見が飛ぶ。「それは、就労闘争を毎日していないから受け入れている、ということを確認しているのか? 毎日押しかけて来いと言っているわけではないですよね」「撤回しろといういわゆる抽象的なことだから拒否と受け取れない、だから確認したいということか」。宇野は、「早期自主退職についてです。面談を申し込むということは提案を拒否しているのかということです」。当たり前である。不当な「雇い止め」と「自宅待機」を納得できない、職場に戻りたいと団体交渉を申し入れているのである。提案を受け入れていたらば、早期自主退職をして団体交渉など申し入れる必要などないではないか。組合からは「就労闘争を毎日していなくとも、納得しているわけではない」ということをSPS側に確認させた。その上で宇野は、契約を更新しない理由として、「ヽ從協が反社会的勢力・団体であり、川村さんが構成員と認めていることは一切の関係を持たないとしている企業倫理綱領、就業規則、労働契約に違反している、△泙紳疂瓠拘留されていた期間、虚偽の理由によって欠勤していたことは就業規則上『無届欠勤』と判断し、大変遺憾である。会社との信頼関係を破壊する大きな要素で非常に問題である。即時労働契約を終了すべき事案だが、川村さんの生活に配慮し提案をした。川村さんが労働契約の違反をしたことは事実であり、よって契約を更新せず雇用関係は終了としました」と回答した。

 今回、今までと違うことは、「就業規則に違反した欠勤理由」である。まず組合側は、「構成員」について本人が構成員ではないと言っていることをSPS側に確認し、双方で食い違った意見があるということを認めさせた。その上で組合側は、「就業規則に反する欠勤理由で『無届欠勤』」としたことを追及していった。

サントリー資本が処分理由を変更

 「無届欠勤」について宇野は、就業規則の中の34条「欠勤」条項に4つ項目ある中で2つ目の項目に「事前に届出のできないときは、事後速やかにその理由を届け出なければならない。理由の認められない欠勤または虚偽の理由による欠勤は無届欠勤とみなす」とある、だから今回の川村さんの欠勤は「虚偽」にあたると主張した。組合側は、逮捕・拘留されていたため、事前の連絡はできないこと、知人が出勤当日に連絡したことを説明した。SPS側の言い分としては、6月21日に本人から連絡があった段階で説明がなかったことが疑問だという。川村さんは、その日が釈放された日であり、釈放後すぐに会社に連絡を入れていること、そして電話で話すことではないと判断して、出勤日に朝一番で担当上司に説明をしているとした。組合側からも、事後速やかに、ということであれば、本人が話せる段階で速やかに正直に話しをしている、連絡した知人は逮捕翌日の川村さんの出勤日に朝の電話が通じる時間になってすぐに休む旨を連絡していること、会社との信頼関係を壊さないために、とにかく急いで連絡していること、川村さんは隔離された状態で知人がどんな風に知らせているのか、その段階では不明だったことを丁寧に説明していく。宇野は、最初は意気込んでいたが、川村さんや組合側の説明を聞くにつれて納得していく様子がわかる。そして、ついに「事前に本人からの連絡ができないこと、そして電話で話ができなかったことは理解しました」と認めた。組合側は、「では、『無届欠勤』にはならないのではないのか。本人が話せる段階で速やかに報告している」と追い討ちをかけるも、「だからといって虚偽の申請が会社との信頼関係を壊すということは問題だ」と、まだ納得できない様子を見せる。川村さんは、出勤時に朝一番で担当上司に話をして、その日の午後には大高と話をしている。ありのままを報告しているのだ。大高はその日に欠勤理由が違うということを認識している。知った上で、その場で「今後も継続して仕事をしてほしい」と川村さんに言っているのである。結局のところ、この「無届欠勤」は、この間の「革労協=反社会的勢力・団体」では処分することは難しいと判断した会社側が、新たに「就業規則」から何とか処分できる項目はないかと探してきたものがこの「虚偽申請による無届欠勤」であり、「会社との信頼関係を壊した」との言い分なのだ。第2回団交で「革労協=反社会的勢力・団体というのは、会社として決めた。法的根拠はない」「原発事故が市民社会に不安を与えているというのは事実ですか?」「レッド・パージとは何ですか?」と失笑をかったサントリー資本が、処分理由を変更してきたのだ。処分しておいて、途中でその理由を変更する。こんなことが許されるのか。こんな不当処分は即刻撤回されるべきである。

 次回団交は本日の継続ということでおおよその日程を決め、第3回団体交渉を終了した。