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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

4・19 埋立着工阻止!名護新基地建設実力阻止!
辺野古現地闘争を闘う
(1098号7面)

阻止船6隻、カヌー13隻で海上行動

 4月19日、辺野古現地において、「ボーリング調査阻止・座り込み10周年」を掲げた「海上抗議パレード」と集会が開催された。「ヘリ基地反対協」と「基地の県内移設に反対する県民会議」の共催である。辺野古で闘い続けてきたオバーやオジー、テント村を支えてきたメンバー、高江や普天間で闘い続ける仲間をはじめ、約450人が辺野古の浜に結集した。天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会と沖縄・首里日雇労働組合も呼びかけに応え、ともに闘いぬいた。

 この日、テント村座り込みは3653日目である。いつも通り午前8時からミーティングが行なわれ、メンバーが手分けして集会準備に駆け回った。9時前には辺野古の浜にカヌーが運び込まれ、カヌー隊の準備が始まった。基地フェンスには全国から寄せられた横断幕が張りつけられる。会場設営も順調だ。沖縄各地から結集した参加者が、続々と会場に入る。

 10時、参加者が座り込むオバーとオジーたちを囲む。「二見以北10区の会」のメンバーの司会で「出発式」が始まる。はじめに「ヘリ基地反対協」の安次富浩氏が発言する。「昨年12月27日、仲井真知事は『埋立承認』した。国のいいなり。戦前の内務省の官制知事と全く同じだ」「『埋立容認』したのに今も『県外移設』と言い続けている。われわれを侮辱している」「10年の間には、『命を守る会』代表の金城祐治氏やテント村村長の当山栄氏など、何人もの仲間が惜しくも先立った」「オバーたちの闘いを、闘いの中に活かしていきたい。辺野古の闘いは、全国、全世界の闘いとなっている。絶対に勝てる。沖縄の将来はわれわれの手にある。団結して、日・米両政府と闘いましょう」。全体から惜しみない拍手が送られた。続いて、90歳を超えてなおテント村での座り込みに参加する嘉陽のオジーがマイクを握る。「来年は万歳を叫びたい」と全体に促す。10年の闘いは、辺野古のオバーやオジーたちが1997年より約8年間(2639日)にわたって座り込んで建設を阻止してきた闘いを引き継いでいる。参加者全体が、オジーの呼びかけに拍手で応える。ユーモアを交えた話に、緊張していた雰囲気も和らぐ。カヌー隊のメンバーからも発言を受ける。「この海に基地を造らせないという思いで、一致団結している。最後まで粘って勝つ」と力強く決意を表明する。すべての発言が終了し、カヌー隊の出発を全体で見届けた。海上では阻止船6隻、カヌー13隻で抗議パレードが行なわれ、工事阻止を訴えた。「出発式」の最中に、会場内に紛れているファシスト分子が摘発される。普天間ゲート前行動に醜悪な敵対を仕掛けている輩だ。即座に叩き出す。普天間ゲート前で闘うメンバーは、ファシストどもの敵対・介入に最後まで警戒心を緩めなかった。

450人が辺野古現地に結集

 10時40分、あらためて辺野古の浜に整然と並ぶ。「ヘリ基地反対協」事務局長の音頭でシュプレヒコールだ。参加者全体は海に向かい、「新基地建設を阻止するぞ!」「知事は即刻辞めろ!」「戦争反対!」と叩きつけた。音楽ライブや高江の子どもたちによるダンスなどが行なわれた後、結集する各団体からの発言が続く。「沖縄平和運動センター」は、「この10年間、辺野古のオバーやオジーそして名護市民の頑張りで基地建設を阻止してきた」「高江は7月から工事が再開される。許してはならない」「今日、与那国では防衛大臣・小野寺が島に入り起工式が行なわれる。断じて許せない」「安倍政府は、『特定秘密保護法』を強行成立させる際に、反対行動に対して『テロと同じだ』と言った。丸ごとひっくり返す自民党のやっている政治こそ『ファシズム』ではないか」と怒りを表明し、工事阻止の座り込みを提起する。「沖縄平和市民連絡会」のメンバーは、「米軍は朝鮮戦争で100万人を殺し、ベトナム戦争で200万人殺してきた。米国の軍事予算は、世界の軍事予算の57パーセントもある。戦争をしていない年はほとんどない」「沖縄の闘いはイラクやアフガニスタンの人々を勇気づける。沖縄を戦場にすることを止めることになる」と訴える。「埋立承認取消訴訟」弁護団の池宮城紀夫氏は、「4月16日に第1回公判が行なわれた。被告である『県』の答弁書はひどい。『埋立権限』は国にある、知事は反対も何もできない、承認手続きは内部的な協議に過ぎない、というものだ」「知事は、『承認しない』という事務方の意見を無視して『承認』した。こんな知事をいつまでもそのままにしておくわけにはいかない」「嘉手納基地をなくす。普天間基地をなくす。そのうねりをつくり上げていこう」と力強く訴える。

 最後に、新基地建設断念を求めるアピール文が読み上げられ、ガンバロー三唱で全行動が終了した。

埋立阻止の大衆的実力闘争の爆発かちとれ

 2004年4月19日、辺野古漁港内にボーリング調査の作業ヤード設置を強行するために、那覇防衛施設局(現・沖縄防衛局)の職員や工事業者は虚をついて多勢で夜襲をかけてきた。これに対して闘う沖縄労働者人民は、肉弾戦を展開して実力阻止し、なりふり構わず座り込んだ。それから10年、沖縄労働者人民は激闘に継ぐ激闘を闘いぬいてきた。辺野古では、2004年から2005年にかけてボーリング調査実力阻止闘争が爆発し、2007年には海自・掃海母艦「ぶんご」まで投入した違法な事前調査に対し激しい海上攻防を展開した。こうした闘いを背景として、闘うメンバーは政府―防衛省が進める「環境影響評価」(アセスメント)を徹底追及し、新基地建設計画のウソとデタラメを赤裸々に暴露し、広範な闘いを呼びかけた。2010年の狎権交代瓩魴正,箸靴董普天間基地解体・名護新基地建設阻止の機運が大きくわき起こり、沖縄の未来をかけた闘いとしてすべての沖縄労働者人民に共有されるに至った。そこには「最低でも県外・国外」を唱えた民主党への犖諺朖瓩鬚呂蕕爐箸いΨ萃蠹限界を有してはいたものの、その限界を克服する内的格闘を重ねながら闘いは前進した。その核心は、実力闘争にある。2012年9月、オスプレイ配備阻止を掲げた普天間基地ゲート実力封鎖―占拠闘争が爆発した。これは、「県民大会」や要請行動にとどまっていてはもはや現実を変えることができないという危機感をもった沖縄労働者人民が結集し、「本気度が試される闘い」として実現されたものである。以降もオスプレイ撤去の闘いは、普天間基地ゲート前行動をはじめとして現在も粘り強く闘われている。闘いの現場における実力闘争に確信をもつ反戦・反基地闘争は、辺野古の闘いで深化を遂げ、広範に共有された。闘いは全国へ、世界へと拡大した。実力闘争に確信をもつ闘いであるがゆえに、政府―国家権力は沖縄労働者人民の反戦・反基地闘争潰しに躍起となっているのである。政府―防衛省は、爛ネと暴力瓩魘郢箸靴洞暴に襲いかかってきた。辺野古テント村は、「在特会」など反共ファシストの憎悪の的となり、悪臭漂う基地誘致派の隠然たる攻撃対象となってきた。そうした悪辣な攻撃をはね返し、10年にわたる辺野古テント村座り込み闘争が貫徹されているのである。

 安倍政府は、昨年末の知事・仲井真による「埋立承認」をうけて、一挙に攻撃を強めている。3月27日、沖縄防衛局は海上ボーリング調査に関する入札公告にふみきった。6月にも工事に踏み切る構えだ。国家権力は「刑事特別法」違反をちらつかせて、阻止闘争の圧殺をもくろんでいる。海上保安庁がキャンプ・シュワブ内に常駐している。4月11日には、防衛局が名護市に対して「漁港施設占有許可(仮置きヤード・ブロック制作)」を含む六項目を申請した。事前調整もなく、金曜夕方の業務終了間近に防衛局職員が突如やってきて、本来の提出先とは異なる課に関係書類を放り込んでいくという暴挙であった。「移設阻止」を掲げる名護市長に圧力をかけて潰し、阻止闘争を封殺する企みである。

 普天間基地解体・名護新基地建設阻止を闘う沖縄労働者人民は、凶暴な安倍政府に真っ向勝負を挑み、2004年海上阻止闘争を上回る闘いを準備している。仲間の士気は高い。われわれは、現地実力阻止を呼びかけ、怒りを組織し、あらゆる手段を尽くす。名護新基地建設阻止の辺野古現地闘争に総力決起しよう。安保粉砕・政府打倒闘争の爆発をかちとろう。