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5・23石川氏不当逮捕51ヵ年糾弾!狭山中央闘争へ総結集しよう (1098号8面)

不当逮捕51ヵ年を徹底糾弾しよう

 1963年5月23日、埼玉県狭山市で起こった「女子高生誘拐殺人事件」の「犯人」として、無実の部落民=石川一雄氏が不当逮捕された。5月1日、行方不明となった女子高生宅に届けられた「脅迫状」をもとに、身代金を受け取りに来た「犯人」を警察は40人以上で包囲しておきながら取り逃がす。その2日後、女子高生は死体で発見される。2ヵ月前の「吉展ちゃん事件」でも犯人を取り逃がした警察に世論の非難が集中し、国会でも取り上げられる事態となった。当時の国家公安委員長の「生きた犯人を捕まえろ」という号令のもと、「犯人は知能程度が低く土地に詳しいもの」「20万円を大金だと考える程度の生活」だとしてマスコミや住民をも動員して被差別部落への予断と偏見を煽りたて狭山市内の被差別部落に捜査を集中させる。当時日雇いだったためにはっきりとしたアリバイがなかった石川氏に目をつけ、5月23日早朝、寝込みを襲うように別件で不当逮捕しさった。その容疑も友達の服を借りていて返し忘れていたのを「窃盗罪」などとする「罪」をデッチ上げたものである。しかし、警察での取り調べは女子高生殺害に集中した。連日連夜に渡る拷問的取り調べを行ない、「おまえのかわりに兄を逮捕する」「やったといえば10年でだしてやる。男の約束だ」などとウソとペテンで「自白」を強要したのだ。絶対に許すことはできない。

 「狭山事件」は、捜査段階から逮捕、取り調べ、裁判のすべての過程において部落差別に貫かれている。不当逮捕から51年たった今なお、石川氏は「見えない手錠」でつながれたままである。石川氏の怒りと無念をわがものとし、石川氏不当逮捕51ヵ年を怒りも新たに徹底糾弾しよう。第3次再審闘争は最大の正念場を迎えている。全国学園、職場、地域で闘う仲間を組織し、5・23狭山中央闘争に総決起しよう。第3次再審棄却阻止、狭山闘争の歴史的勝利へ進撃しよう。 

第3次再審棄却策動を打ちくだこう

 この間、狭山弁護団は開示証拠をもとに、手ぬぐいに関する新証拠、「車の駐車」に関する新証拠を提出し、石川氏の無実と警察による証拠捏造をさらに明らかにしてきた。 3月28日、第17回の「三者協議」では、“鏗下埖靂戮肪鷦屬靴討い觴屬見えたという「自白」の問題(石川氏の「自白」では被害者宅に脅迫状を届けに行った午後7時半ごろに64メートル離れた車が見えたとなっており、秘密の暴露とされている)被害者を後ろ手に縛っていた手拭いの問題(3月25日に一通の証拠開示があり、この間手ぬぐいの配布表の改ざんなどの事実が明らかにされている)H峭翦瑤咾両攀鯤の筆跡関係などで弁護団は証拠開示を求めた。具体的には,任話鷦屬靴討い燭箸気譴觴屬亮命拭⊆屬見えたかどうかの検証など当時の捜査資料の開示、△任禄藉の捜査資料。では検察のプライバシー侵害の恐れがあるとの主張への反論。さらに証拠リストの開示を求めていくとした。また、前日の袴田事件の再審開始決定では証拠捏造や捜査の不正と証拠開示の重要性が指摘されており、狭山でも捜査の不正は明らか、捜査資料の積極的な開示が必要と訴えた。

 今回も東京高裁・河合は、検察に対して ↓△砲弔い導示の検討を求める、についてはプライバシーの問題がある部分についてはマスキング(隠蔽)するなど具体的に開示の方法を検討することを要請したのみで、まったく手ぬるい態度をとりつづけ、自らは事実調べも証拠調べも行なおうとしていない。棄却のタイミングを虎視眈々と狙っていると言わざるを得ない。

 3月27日、静岡地裁は袴田事件第2次再審請求において再審開始決定を行なった。48年もの長期にわたって獄中に囚われていた袴田巌氏が釈放された。新たに行なわれたDNA鑑定や弁護側の味噌漬け実験や開示された600点の証拠などによって、確定判決が有罪の決め手とした「5点の衣類」が袴田氏のものでもなく、犯行着衣でもないとしたうえで、後日捜査機関によって捏造された疑いがあるとした。袴田氏は逮捕から起訴まで連日連夜に渡る拷問的取り調べを受け、勾留期限の切れる3日前に「自白」、裁判では一貫して無実を主張した。一審は、「自白調書」45通のうち44通もが「違法な取り調べであり任意性がない」として証拠採用しなかった。「5点の衣類」についても衣類の血痕が袴田氏や被害者と同じ血液型だったことを主な理由としたにすぎない。「捜査機関」だけが問題なのではない。袴田事件もまた警察、検察、裁判所が一体となって無実の袴田氏を犯人に仕立て上げ、死刑囚として48年の長きにわたり刑執行の恐怖の中にたたきこんできたのである。徹底して責任をとらせなければならない。この期に及んで即時抗告をして再審開始決定の取り消しを求めた検察を徹底弾劾する。

 狭山事件では、2009年に東京高裁・門野が証拠開示勧告をしたが、4年半が過ぎた今も、検察は弁護団が求める証拠について「見当たらない。開示する必要はない」との答弁を繰り返している。狭山事件に関わる資料(証拠)は積み上げれば2メートル〜3メートルあると認めているにもかかわらず、第3次再審闘争で「三者協議」が始まってから出された証拠は136点、袴田事件の600点に比べて、如何に少ないか、如何に検察が抵抗しているかがわかる。

 今こそ司法―国家権力に対する階級的共同闘争と徹底した実力・武装の闘いで、東京高検に全証拠開示を、東京高裁に事実調べを迫っていこう。東京高検、東京高裁を包囲糾弾し、第3次再審棄却策動を粉砕しよう。

第3次再審闘争勝利、狭山闘争の歴史的勝利へ

 狭山第3次再審は、2006年5月23日の請求から8年を迎える。次回第18回「三者協議」は、6月に予定され、この5月以降、最大の正念場を迎える。

 司法権力は、どんなに石川氏無実の証拠が提出されようとこれをすべて却下してきた。誰よりも国家権力は、石川氏の無実を承知している。にもかかわらず、反革命差別判決を打ち下ろし続けてきた。それは、狭山闘争が戦闘的部落青年・大衆と労働者人民との階級的共同闘争と大衆的実力闘争・武装闘争で部落解放運動の飛躍を切り拓き、国家権力糾弾・打倒の闘いとして闘いぬかれてきたことに何よりも恐怖しているからだ。だからこそ、朝鮮反革命戦争に突き進む日帝国家権力は狭山闘争の解体が不可欠だとして差別裁判、階級裁判を強行し続けているのだ。部落解放運動総体を解体してファシズム融和運動へと再編し、戦争翼賛勢力へと組み込みながら、すべての労働者人民の闘いを体制内化・翼賛化へと一気に落としこめるための攻撃に他ならない。

 狭山闘争は、差別裁判、階級裁判を強行し続ける国家権力を徹底糾弾し、打倒する闘いである。司法―国家権力への闘いを放棄して勝利をかちとることはできない。石川氏の無実は揺るぎのないものであり、裁かれるべきは国家権力なのだ。

 部落解放同盟内社民・こえ派は「三者協議」にのめり込み、これまでも歴史的な闘いである5・23闘争、確定判決に対する糾弾闘争である10・31闘争を度々放棄し、「司法の民主化」運動、「冤罪」路線へとすり替えながら狭山闘争の幕引きを加速させてきた。今、第3次再審闘争の最大の山場を迎え、部落解放同盟内社民・こえ派は今年3月の部落解放同盟全国大会で「狭山闘争は最大の最後の山場」としている。狭山は負けられない闘いだ。「石川の命、我が命」「一人は万人のために、万人は一人のために」という狭山思想を生みだし闘われてきた闘いだ。石川氏は、3月11日の埼玉集会で「事実調べをさせることが第一だ。再審開始決定をさせること」「皆さんのお力は不可欠。自分が部落民でなかったらこのような不当な判決ではなかった。後の裁判はないという気持ちで力をかりたい」と決意を明らかにした。石川氏は75歳、不当逮捕から51年の今年、石川氏の決意に応える闘いを緊張感を持ってやりぬいていかなければならない。石川氏に「見えない手錠」をかけ続け、差別裁判を強行し続ける司法―国家権力に対する「公正・中立」幻想を一切捨て去り、〈差別裁判糾弾、階級裁判粉砕、国家権力糾弾・打倒〉の旗幟を鮮明に、戦闘的部落青年・大衆と連帯し、階級的共同闘争、大衆的実力闘争・武装闘争の爆発で、第3次再審闘争勝利へ進撃しよう。狭山闘争の歴史的勝利をかちとろう。

部落解放運動の革命的飛躍・前進をかちとれ

 資本主義の危機の深化の中で、部落差別落書き、差別ハガキなどの事件は後を絶たず、インターネットを使った悪質な差別煽動が繰り返されている。部落解放同盟内社民・こえ派はこれらの差別事件に対して「告訴・告発」を全面化している。「告訴・告発」の方針化は差別糾弾闘争を破壊し、差別者を擁護し、部落差別を拡大させるだけであり、何も解決しない。全国で激発する差別事件に対しては、全国水平社の差別糾弾の思想を引き継ぎ、徹底した差別糾弾闘争で闘いぬくことこそが必要だ。部落解放同盟内社民・こえ派の「告訴・告発」方針を踏みしだき、差別糾弾闘争の復権をかちとろう。「在特会」などファシストどもの悪辣な差別煽動を許さず対決しよう。部落解放運動のファシズム融和運動への転換攻撃を粉砕し、日帝の朝鮮反革命戦争突撃と対決する革命的部落解放運動の飛躍を切り拓こう。部落差別の根底的廃絶、部落の根本的解放へ闘おう。

 安倍極右政府は差別主義・排外主義を煽るだけ煽り、朝鮮反革命戦争へと突撃しようとしている。昨年末、靖国参拝を強行し、「河野談話」は裏付けがないとして居直り、元「従軍慰安婦」の闘い、日帝と天皇の戦争責任・戦後責任を追及しつづけるアジア労働者人民の闘いをふみにじってきた。「特定秘密保護法」を強行成立させ、今国会では「共謀罪」導入―「組織犯罪処罰法」改悪、「盗聴法」改悪を狙い、弾圧を拡大しようとしている。「集団的自衛権の行使」を解釈改憲で強行し、米軍とともに自衛隊を世界のどこへでも送りこんで反革命戦争に参戦させようとしている。戦時「障害者」抹殺攻撃そのものである「安楽死・尊厳死法」案の今国会上程を目論んでいる。こんなことを断じて許してはならない。安倍極右政府の兇暴な改憲―核武装への突撃と対決しよう。すべての原発の再稼働・新(増)設阻止、核燃料サイクル粉砕を闘おう。教育労働者の「君が代」不起立の闘いへの処分発動を許さず支援しよう。戦争遂行の安倍政府を打倒し、日帝国家権力を解体しよう。差別主義日共=全国人権連を解体しよう。差別主義反革命革マルを解体・絶滅し、天皇主義右翼ファシストを撃滅しよう。