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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

5・1 全国寄せ場でメーデー行動を闘いぬく〈福岡・築港〉
(1101号3面)

 集会と天神デモで日雇いメーデーを闘う

須崎公園で決起集会

 会場の須崎公園には、集合時刻前から、「仕事よこせ」の対市役所木曜行動を取り組んできた顔なじみの仲間たちが多く集まっている。毎朝早くから仕事を求めて築港の寄せ場に立っている仲間も来ている。生活保護の支給日とあって参加できない仲間も多いが、午前中に受給の手続きや家賃などの支払いを済ませて駆けつけた仲間たちの顔も見える。もちろん、野宿生活を続けているたくさんの仲間たちもやって来ている。正午には、60人を超える仲間たちが集まった。

福岡市による生活保護の支給要件の緩和政策により、野宿をする仲間たちは大きく減った。しかし、失業と貧困の強制に歯を食いしばり、怒りを燃やしてがんばりぬいている仲間たちがたくさん集まっている。その熱気で会場全体が満たされる。

 「働いて暮らしたい」「体が動くうちは仕事がしたい」というのが、日雇い・野宿の労働者の圧倒的多数の声だ。「生活保護より仕事がほしい」というのが、日雇い・野宿の労働者の当たり前の要求だ。

 労働者たちが、カレーライスで腹ごしらえを済ませ、音楽堂ステージ前に着席する。12時半、集会の開会が宣言される。「日雇いメーデーを闘うぞ」「俺たちに仕事をよこせ」「世界の労働者と連帯して闘うぞ」「安倍極右政府を打倒するぞ」と、全員がシュプレヒコールをあげる。 

 まずは、寄せられたメッセージの代読だ。東京・山谷日雇労働組合は、「『2020年東京オリンピック』で建設ブームのムードだけが煽られていますが、山谷では民間求人の仕事はほとんどありません。逆に東京オリンピック開催をテコにして、『再開発』を名目に、野宿する仲間への叩き出しの攻撃が強まっています。東京都が出す『輪番』の仕事では、今年、賃上げが行なわれました。しかし、仕事の人数が減らされています。俺たちは『仕事減らし』を許さず、東京都に対して『仕事よこせ』の要求をつきつけて闘っていきます。安倍極右政府の『集団的自衛権行使』容認を目指す動きを阻止すべく、反戦の闘いを強化していきます」と訴えた。

 「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」は、「大阪府は、『あいりん環境改善計画』なるものを打ち出し、『薬物売買対策』や『不法投棄対策』と称して、今年度だけでも5億円を投入することを決定しました。この五億円のうち1億2700万円をつぎこんで、監視カメラを今ある13台から45台に増やすということが、マスコミの報道で出ています。この監視カメラはコンピューターと連動させて顔認識をし、一人ひとりの顔のデータを権力が蓄積するという、とんでもない代物です。これは、俺たち日雇い・野宿労働者の生きんがための闘いへの敵対、治安弾圧の強化です。仲間との団結をさらに強め粉砕あるのみです」と決意を述べた。

 沖縄・首里日雇労働組合は、「沖日労は、4・28沖縄人民解放闘争に結集し闘いました。土砂降りの雨の中、メインストリートである国際通りをデモ行進し、『辺野古埋め立て阻止・名護新基地建設阻止』『憲法改悪阻止・安倍政府打倒』を訴えました。名護新基地建設をゴリ押しする安倍政府と、それに隷従する仲井真『県』政への怒りは確実に拡がっています。政府は、こうした怒りを踏みにじり、6月にも辺野古埋め立て着工に向けて海上ボーリング調査に踏み込もうとしています。現場では、身体を張った闘いの機運が日に日に高まっています。沖日労は、闘いの現場にかけつけ必ずや勝利する闘いを実現する決意です」と表明した。

 参加者は、全国の寄せ場で日雇いメーデーが闘いぬかれていることを確認し、大きな拍手をもって、連帯して闘う決意をうち固めた。

福日労が基調提起

 福岡・築港日雇労働組合委員長から基調が提起される。「1、福岡日雇いメーデーを闘おう」の項目では、「本日は、世界のいたるところでメーデーが闘いぬかれている。俺たちも闘って要求を実現しよう。『反戦』『仕事よこせ』をスローガンに、メーデー集会と天神デモを闘おう」。「2、木曜行動の地平を拡大し、闘って仕事をかちとろう」の項目では、「日本経団連は、『限定正社員』なる名前の『非正規雇用』を増やすことで、『正社員』を含めたすべての労働者に『解雇自由化』を拡げようとしている。安倍政府は、どんなに働いても『残業代ゼロ』の働き方を押しつけようとしている。労働者への競争と切り捨て、タダ働きと過労死の押しつけを強めるものだ。5000万労働者の9割もの仲間を、『非正規雇用』の労働者にしてしまおうという攻撃だ。先輩たちが血を流してかちとった『八時間労働制』をもなくして、俺たちを資本のドレイにして、死ぬまでコキ使おうというものだ。こんな資本主義を一刻も早く終わりにしなければ、俺たち労働者に未来はない」「東京都が山谷で行なっている『特別就労事業』のような、日雇い・野宿の労働者に対する独自の就労対策を要求して、必ず仕事をかちとろう」。「3、今こそ、反戦の闘いを強めよう」の項目では、「安倍極右政府は、『集団的自衛権の行使』だの、『九条破棄』『国防軍創設』だのをガナリ立てて、自衛隊を朝鮮半島に送り込もうとしている。安倍政府が北朝鮮に対して『脅威だ』『挑発だ』と騒ぎたてるのも、外に『敵』を作り出し、自国の社会や政府に対する批判を封じ込めて、労働者人民をいっそうコキ使い、資本主義を生きのびさせるための戦争に総動員していくためだ」「名護新基地建設阻止、安保粉砕に向け闘おう。築城基地撤去に向け闘う地元住民と連帯して闘おう」「川内原発の再稼働阻止に向けて、現地闘争に起ち上がろう」。「4、福日労のもとに、団結して闘おう」の項目では、「5・23狭山中央闘争に起ち上がろう。6・15安保粉砕・政府打倒―福岡集会に全員で参加しよう。ニセ『福日労』=ゴロツキ組合をぶっ潰そう。すべての日雇い・野宿の仲間は、福日労のもとに団結して闘おう」。基調は、圧倒的な拍手で確認された。

 続いて、福日労からの決意表明だ。「安倍内閣は、改憲と核武装、戦争と失業の押しつけに突き進むとんでもない好戦的な内閣だ。このまま黙っていたら、戦争に狩り出されて、他国の働く仲間の殺戮に手を貸すことになるか、使い捨てにされて野垂れ死にを強制されるかしかない。俺たち労働者は、このどちらの道をもきっぱりと拒否する。安倍内閣の好き放題の暴走を許してはならない。『反戦』と『仕事よこせ』の闘いをいっそう強めていこう。『一人はみんなのために、みんなは一人のために』。これが福日労のモットーだ。すべての日雇い・野宿の仲間は、福日労に結集しよう。働く者が、使い捨ての奴隷ではなく、主人公になる社会の実現に向けて、ともにがんばろう」という発言に、「いいぞー」という声と圧倒的な拍手が応えた。

福岡市役所へ戦闘的デモ

 集会の最後に、福岡市に対する要求書案が、参加者に提案される。「福岡市は、4月1日から『アルミ缶回収禁止条例』を施行した。生活保護を受給している仲間も含め、大多数の日雇い・野宿の労働者は、『生活保護より仕事がほしい』と望んでいる。『条例』の施行は、生活保護に頼ることなく、アルミ缶を集めて糊口をしのいできた日雇い・野宿の労働者から、唯一とも言える現金収入の道を奪い取るもので、断じて許されない。『条例』の即時撤廃を求める」「加えて福岡市は、本日5月1日から、『生活保護ホットライン』なる専用ダイヤルを開設し、『不正受給』などに関する情報を市民から集めるとしている。生活保護受給者に関する『アルコール』や『ギャンブル』などの情報も受け付けるという。まさに、『密告電話』以外の何ものでもない」「福岡市がやっていることは、日雇い・野宿の労働者から仕事を奪い、生活保護をとらせた上で、今度は徹底的に監視して締め上げるというものだ。『体が動くうちは働いて暮らしたい』と願う日雇い・野宿の労働者への偏見を煽り、その労働と生活をますます窮地に追いやっているだけではないか」「福岡市がやるべきは、日雇い・野宿の労働者のための公的就労対策事業の実施に向けて、今すぐ対策を講じることである。第1に、東京都が山谷で行なっている『特別就労事業』のような、公的就労対策事業を行なうこと、第2に、その際、日雇い・野宿の労働者の生活実態に合わせて、|杞舛鮟弦臂貊蠅箸垢襪海函↓⇔愴崟の実施、D其發瞭払い、ず邏噺従譴悗料り迎え、テ雇い雇用保険の適用と被保険者手帳の作成、を行うこと、第3に、以上の内容について、早急にわれわれとの話し合いの場を設けることを求める」という内容が提起された。要求書は、全体の圧倒的な拍手で確認され、この日のデモの最後に、この要求書を市に突きつけていくことが提起された。

 シュプレヒコールで集会をしめくくり、いよいよデモに出発だ。デモ隊は天神の街にくり出す。「仕事よこせ」「戦争反対」のかけ声に、道行く人々が注目する。「福岡市は日雇い・野宿の労働者に仕事を出せ」の大横断幕が沿道の人々の目を引く。両手を挙げて手をふり、「がんばれー、がんばれー」と熱烈な声援を送ってくれる人もいる。

 デモの解散地点は市役所前だ。デモ隊はそのまま市役所の玄関前に陣取り、福岡市長、保健福祉局総務部保護課、経済振興局産業政策部雇用労働課に対する要求書を、対応に出た役人を前にして読み上げる。読み上げた福日労の仲間が返答を求めると、役人は「要求書は受け取りました」と力なく答えただけで、そそくさと市庁舎内に逃げ去った。「逃げるな」「おれたちの命を奪う気か」「ちゃんと回答せい」という怒号が各所から飛び出す。全員で怒りのシュプレヒコールを叩きつける。

 天神中央公園に移動した部隊は、全体で闘いの貫徹を確認し、副委員長の音頭で「団結ガンバロー」を行なってデモを終えた。福日労は、メーデーでうち固めた団結をもって、さらなる闘いにうって出ていく決意だ。