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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

5・14-5・15-5・17沖縄で、沖縄人民解放闘争
(1103号5面)

5・15沖縄人民解放闘争に決起〈沖縄〉

 1972年沖縄「返還」から42年目の5・15を迎えた。今なお沖縄は広大な土地を軍事基地に占領されたままであり、昼夜を問わぬ軍事訓練が住民の命と生活を脅かし続けている。それに加えて、名護新基地建設のための埋め立て工事着工に向けた凶暴な攻撃が次々と襲いかかり、朝鮮反革命戦争をみすえた〈基地・沖縄〉の再編・強化がより一層加速している。今年の5・15沖縄人民解放闘争は、名護新基地建設を阻止する大衆的実力決起を実現すること、「集団的自衛権の行使」容認へ突撃する安倍政府と対決し安保粉砕・政府打倒闘争の爆発を実現すること、この二つの課題を焦点として闘われたのである。

キャンプ・キンザー包囲デモを闘う(5月14日)

 5月14日、「第16回浦添軍港反対!キャンプ・キンザー包囲デモ」が闘い抜かれた。主催は、「一坪反戦地主会浦添ブロック」を軸とする「軍港反対!浦添市民行動実行委員会」である。天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会と沖縄・首里日雇労働組合は、呼びかけに応えて結集した。

 午後1時には集合場所である浦添市役所に参加者が三々五々結集する。2時前、主催者よりあいさつを受けていく。「1998年に『那覇軍港の浦添移設に反対する市民の会』が結成された。わたしたちは99年に『一坪反戦地主会浦添ブロック』を結成し、『市民の会』に組織加盟した。以来、キャンプ・キンザー包囲デモを闘い、今年で16回目となる」「松本市長は、『軍港建設に明確に反対する』『埋め立てはゼロベースでの見直し』として当選した。だがそれらを反故にしている。軍港建設のための『環境アセス』に協力している。市長の公約違反を許してはならない」。参加者は拍手で応える。

 宣伝カーを先頭に、ゼッケンをつけ赤旗を掲げて準備万端の参加者はただちにデモに出発した。「キャンプ・キンザーを撤去するぞ!」「浦添新軍港建設に反対するぞ!」「『環境アセス』をやめろ!」「市長の公約撤回を許さないぞ!」「名護新基地建設を阻止するぞ!」「高江ヘリパッド建設をやめろ!」「与那国の自衛隊基地建設に反対するぞ!」「普天間基地を撤去するぞ!」「アイヌ民族と連帯して闘うぞ!」「アジア・太平洋圏の労働者人民と連帯して闘うぞ!」。大通りから住宅地が密集する道路へ入ると、デモ隊を見つめる市民の姿が目立つようになる。手を振って応える市民も少なくない。主催者は、市長の公約違反を弾劾し、米軍との共存を拒否した街づくりを訴えた。国道58号線に入ると、キャンプ・キンザー(牧港補給地区)の無機質なフェンスと倉庫群が飛びこんでくる。キャンプ・キンザーは市面積の14・4パーセントに相当する274ヘクタールを占領し続けている。デモ隊は、第3ゲート(城間)、第4ゲート(牧港)の前で基地と帝国主義軍隊への怒りをぶつけていった。

 約2時間半にわたるデモ行進を闘いぬき、全体は自然海岸の広がるカーミージー(亀瀬)に到着した。周囲は道路建設など開発事業のため昨年よりも埋め立てが進行していることがはっきりと分かる。司会より、「西海岸道路建設によって埋め立てが行なわれている。キャンプ・キンザーを早期に撤去すれば返還地に道路建設ができる。埋め立ては必要ないものだ」「市民の反対で自然海岸の埋め立ては免れた。だが浦添市はこの場所に30億円で米軍人とその家族と市民が交流する場を建設しようとしている。『復帰』前の『米琉親善クラブ』そのものだ」と批判が展開された。「一坪浦添ブロック」のメンバーからのあいさつを受けた後、参加団体から発言を受けていく。青年実は、「沖縄戦は天皇制攻撃に敗北した結果。ウチナーンチュはアジア労働者人民虐殺に手を染めた痛苦な歴史を持っている。われわれウチナーンチュ青年は、この歴史を反省し、反戦・反基地闘争、反天皇闘争を闘う」「6月に予定されている天皇来沖を、沖縄とヤマトの革命的共同の闘いで阻止しよう」「那覇軍港の浦添移設を許さない。キャンプ・キンザーを即時解体する。ともに闘おう」。

 すべての発言が終了し、全体の行動を終えていった。
 浦添新軍港建設のための「環境影響評価(アセスメント)」の手続きはすでに始まっている。沖縄防衛局は、昨年12月に「那覇港湾施設移設事業に係る環境影響評価の計画段階環境配慮書の作成」のための入札公告を行なった。履行期限は2015年度末である。市長・松本は、公約を反故にし新軍港建設のための「環境アセス」に資料を提供している。2013年度、政府は浦添市に対し1億800万円の米軍再編交付金を交付しているが、今年度も財政協力を「全力で前向きに取り組む」としている。市長の「『アセス』への協力」など軍港建設への積極姿勢という犇叛哭瓩鯒磴辰討い襪里任△襦犹毀映畢瓩鬟▲圈璽襪靴禿選した松本だが、就任から1年数カ月経過した今、政府からカネを引き出すために市民に対してウソとペテンをくり返す醜悪な存在となり果てている。名護新基地建設をめぐっても、いち早く「県外・国外移設」から「辺野古容認」に転じた。政治的腐敗を極める市長を徹底弾劾し、政府の攻撃に後れをとることなく那覇軍港移設=浦添新軍港建設阻止、キャンプ・キンザー解体に向けて闘いを組織していかねばならない。

名護新基地建設実力阻止を訴える(5月15日)

 5月15日、青年実は5・15沖縄人民解放闘争に決起した。キンザー包囲デモをともに闘った沖日労も結集し、ともに闘いぬいた。

 正午、三越前に登場した部隊は、ビラ撒きとアジテーションで反戦・反基地闘争への決起を呼びかける。「『復帰』から42年が経った。あの時、われわれの先輩たちは『平和憲法のもとへの復帰』を要求し闘った。しかし『核抜き・本土並み』の約束は反故にされ、米軍基地はなくならないどころか自衛隊まで配備された。42年前の5・15は、那覇市民会館で『祖国復帰記念式典』が開催され、その隣の与儀公園では労働者人民が結集し『沖縄返還』に怒りを叩きつける『県民大会』を開催した。デモ隊が各地で激しく機動隊と激突した」「42年たったが、沖縄の現実は何一つ変わっていない。今も米軍専用基地の約75パーセントが集中し、相変わらず米軍関連の『事件・事故』は絶えず、殺人機オスプレイが我が物顔で飛びまわる始末だ。那覇市内上空も飛んでいる。基地押しつけのもとで全国一の高失業・低所得を強いられている。基地を撤去しない限り、沖縄の未来を切り拓くことはできない。名護新基地建設を阻止し、普天間基地即時閉鎖・返還をかちとろう。オスプレイを即時撤去させよう。実力闘争で闘おう」「安倍政府は、辺野古の闘いを叩き潰して基地建設をやろうとしている。大衆的実力決起を巻き起こそう。辺野古の闘いは50年後、100年後の沖縄の未来をかけた闘いだ」「改憲攻撃が強まっている。今日にも安倍は、『集団的自衛権の行使』容認のための『基本的方向性』を打ち出すとしている。安倍政府は、自衛隊を『国防軍』にして戦争をやろうとしている。徴兵制を敷いて青年を戦場に送る世の中にするつもりだ。日米安保を粉砕し、安倍政府を打倒しよう」「来月にも天皇来沖が予定されている。『対馬丸記念舘』に来て戦争責任を否定するためだ。天皇来沖を断固阻止しよう」「文部科学省による竹富町への恫喝は『新たな皇民化教育』だ。教科書攻撃をうち破ろう」。昼時に国際通りを行きかう市民が部隊に注目し、次々とビラを受け取っていく。

 安倍政府は、辺野古埋め立て工事着工―名護新基地建設に向けて突き進んでいる。政府―防衛省は、6月以降にも辺野古海域におけるボーリング調査に踏み込む構えをみせている。ボーリング調査は、21地点を掘削し、そのうち12ヵ所はスパット台船、9ヵ所は単管ヤグラをそれぞれ設置する計画である。ボーリング調査、磁気調査、ジュゴンなどの生物調査では、延べ1252隻の警戒船を動員し、周辺海域は海上保安庁が厳戒態勢を敷く。調査海域の周辺には阻止闘争妨害用のブイを設置し、それを超えて基地側に入るならば即「刑事特別法」違反で逮捕する方針だ。安倍政府は、こうした阻止闘争への徹底的な弾圧態勢をとりながら、これまで来年春としていた埋め立て着工時期を今年11月に予定される知事選前に前倒しすることまで検討しているのだ。闘う沖縄労働者人民は、狄郡霖老設絶対阻止瓩瞭う布陣を着々と準備している。われわれは、政府への怒り、それを支える知事・仲井真への怒りに燃える学生・青年労働者を組織し、大衆的実力決起を巻き起こすため奮闘する決意である。

 部隊の断固たる訴えに、修学旅行生が関心を向ける。5・15平和行進に参加すると思われる労働者の一団も次々とビラを受け取っていく。闘いに共感する立場から「なぜ安倍政府に反対するのか?」と質問してくる外国人観光者もいた。われわれは反戦・反基地闘争への共感をおし拡げ、約一時間の情宣闘争を貫徹したのである。

「韓国・沖縄連帯集会」が開催される(五月一七日)

 5月17日、「沖縄県立博物館・美術館」において「2014年平和行進と沖縄・韓国連帯集会」が開催された。主催は、「米軍基地反対運動をとおして沖縄・韓国民衆の連帯をめざす会(沖韓民衆連帯)」である。

 午後6時から始まった集会では、はじめにチョ・ソンポン監督による「クロンビ―風が吹く」が上映された。映像は、済州島・江汀(カンジョン)村における海軍基地建設阻止闘争のドキュメントである。クロンビとは、溶岩が固まってできた長さ1・2キロ、幅250メートルの巨大な一枚岩である。そこは貴重な自然環境が残り、住民にとっては大切な生活圏である。住民と国内外から集まった支援者による闘いは、文字通り警察権力や海軍との肉弾戦の攻防である。海上では作業船に実力で乗り込む、あるいは作業現場付近まで泳いで迫る。陸上では警察が封鎖する道路を突破し、工事車両の前に座り込む。警察は運動のリーダーでもあるカンジョン村会長を逮捕し阻止闘争の破壊を策動するが、実力奪還の闘いが大きく燃え広がる。迫力満点の映像に参加者は食い入るように見入った。司会者は「辺野古で起きていることと同じ」と語ったが、状況の厳しさも闘いの激しさもそれ以上である。何より生活をかけた住民が身体ごとぶつかっていく姿は圧巻であり、辺野古、高江、普天間などの現場攻防を闘った者ならば、限りない共感を抱くことのできる映像であった。

 上映に続いて、韓国から来沖したメンバーからの報告だ。映像の中で果敢に闘う姿で登場していたヤン・ユンモ氏は、「済州島は韓国全体と比べて面積も人口も1パーセント。日本の中の沖縄に似た状況だ。そこで民主主義を破壊して基地建設が進められている。いま工事は50パーセントほど進んだところだ」「海軍基地建設に隣接した場所に、空軍基地や海兵隊基地の建設も計画されている」「辺野古の安次富さんから頂いた『あきらめなければ必ず意志は成し遂げられる』という言葉に感銘を受けた」「次の大統領選に向けて、全国的な署名運動や立法運動を進めたい」と闘いを報告した。その後も発言が続いた。台湾からカンジョン村に入って支援活動をしているエミリー氏は、「済州島、沖縄、台湾は同じ歴史の中にある。一緒に平和を実現していける島だ」「他の島に犠牲をもたらす平和は恥ずかしい。それは滅亡をもたらす」「米軍を追い出した後の夢を一緒に描きたい」と自ら思い描く構想を明らかにした。最後に17人全員が壇上に並んだ。司会より「辺野古、普天間、高江に行ってきた。明日は平和行進に参加する」と紹介された。参加者は万雷の拍手で熱い連帯を表明した。なお集会には、米帝が軍事拠点化を進めるオーストラリアのダーウィンで反基地運動を闘う「ベースウォッチ・ダーウィン」のメンバーからも連帯メッセージが寄せられている。

 カンジョンにおける海軍基地建設阻止闘争と辺野古闘争は、共通する点も多い。第1に国に買収された村長ら少数の有力者によって「誘致」されたこと。海軍基地建設は、人口1900人うち有権者1050人のカンジョン村で、わずか87人が集まり秘密裏に行なわれた「誘致決議」が発端である。反発した住民は臨時総会をやり直し、約7割の有権者の投票で「誘致反対」の意思を明確にしている。第2に、政府や済州道当局による基地建設を正当化するためのウソである。例えば、同施設について海軍は「海軍基地」と言い、道は「民間複合港」と説明する。クルーズ船の出入りする説明図が出回っているが、実際は米空母の寄港に合わせて設計されていることが判明している。第3に、阻止闘争への過酷な弾圧である。2007年から開始された実力阻止闘争において連行されたメンバーは649人、収監されたメンバーは38人、裁判にかけられたメンバーは延べ589人、罰金額3億ウォン(3000万円)である。

 われわれは、弾圧に屈することなく立ち向かう韓国労働者人民の闘いから狄郡霖老設絶対阻止瓩鮗存修垢訐鐔僂修梁召龍儀韻鯆呂澆箸蝓△△蕕罎觴蠱覆鮨圓して闘いぬく決意である。4・28―5・15沖縄人民解放闘争を断固として闘いぬいた地平をもって、普天間基地解体・名護新基地建設阻止の実力闘争の爆発を切り拓く。沖縄―日本「本土」貫く革命的共同をうち固め、安保粉砕・政府打倒闘争、改憲阻止闘争の大爆発を実現しよう。