解放トップ
トップに戻る
解放最新号
バックナンバー
論文
定期購読

東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

6・5在沖米海兵隊の実弾砲撃―「本土」移転演習阻止!
王城寺原現地闘争に決起
(1108号6面)

王城寺原演習場へ戦闘的デモ

 6月5日、「『有事法制』に反対する宮城県実行委員会」と反戦・全学連の闘う仲間は、在沖米海兵隊の実弾砲撃―「本土」移転演習を阻止すべく王城寺原現地闘争に起ち上がった。

 午後2時、陸上自衛隊王城寺原演習場(宮城県大和町、色麻町、大衡村)がある地元の河川敷に結集した部隊は、旗竿を手にして隊列を整え、シュプレヒコールをあげて集会を開始する。「155ミリ榴弾砲の実弾演習を粉砕するぞ」「移転演習を粉砕するぞ」「王城寺原演習場を解体するぞ」「沖縄労働者人民と連帯して闘うぞ」。集会のはじめに、「『有事法制』に反対する宮城県実行委員会」の呼びかけ人である日本キリスト教改革派亘理教会牧師・林茂雄氏からのあいさつを受ける。「王城寺原での演習は、人殺しのための訓練だ。日米が共同して戦争に乗り出そうとする動きを止めなければならない。共に闘おう」。つづいて、「『有事法制』に反対する宮城県実行委員会」が闘争基調を提起する。「6月5日より、6月13日までの9日間に沖縄に駐屯する米海兵隊が王城寺原演習場で移転演習を強行しようとしている」「沖縄では実施されていなかった猝覺峽盈瓩筬爍裡贈叩奮法生物・化学兵器)訓練爐追加されるなど、訓練の内容は質・量ともに強化・拡大されている。ライフル射撃訓練、戦車・大砲訓練、ヘリコプター編成戦闘訓練、毒ガス訓練、白リン弾使用訓練、都市型ゲリラ訓練、生物化学兵器訓練、滑走路爆破訓練等、ありとあらゆる訓練が行なわれている」「昨年9月の演習では砲撃発射目標は450発とされたが、実際は演習初日から100発を超える夜間演習が強行された」「米軍演習はまさに朝鮮半島、中東など全世界労働者人民の虐殺を狙った徹頭徹尾、人殺しのための訓練だ」「安倍政府は、解釈改憲を通して、自衛隊を米軍の戦争にも動員する『集団的自衛権行使』に突撃している。こうした安倍による反革命戦争とファシズムへの突撃と対決して、安倍政府打倒の実力闘争へと進撃していこう」「本日の現地実力闘争を闘いぬき、きたる6・15全国統一行動の一環として東京での安保粉砕−政府打倒の闘いへと進撃していこう」。「『有事法制』に反対する宮城県実行委員会」からの基調提起を参加者全体で確認する。

 集会終了後、午後2時半から、「『有事法制』に反対する宮城県実行委員会」を先頭とするデモ隊が、王城寺原演習場への進撃を開始する。横断幕を先頭に、ヘルメット、ゼッケンを身につけ、旗竿を手にしたデモ隊は、デモの途中から頻繁に響くようになった実弾砲撃演習の轟音に対して、怒りをわき立たせる。デモ隊が王城寺原演習場のゲート前に到着する。入り口の電光掲示板には「演習中」と掲示されている。デモ隊は王城寺原演習場に向かって、怒りのシュプレヒコールを幾度も叩きつける。「労働者人民虐殺訓練を阻止するぞ」「中東反革命戦争を阻止するぞ」「朝鮮反革命戦争を阻止するぞ」。公安どもは弱々しく「やめろ」「警告するぞ」と繰り返し弾圧を狙ってくるが、それをはねのけて最後まで戦闘的なデモを闘いぬいた。

王城寺原演習場解体まで闘おう

 解散地点に到着すると、「『有事法制』に反対する宮城県実行委員会」が「実弾砲撃―『本土』移転演習を阻止し、王城寺原演習場を解体しよう。戦争遂行の安倍極右政府打倒へと突き進もう。6・15安保粉砕・政府打倒 全国統一行動を闘おう」と簡単な集約提起を行ない、この日の王城寺原現地闘争を締めくくった。

 「沖縄の負担軽減」なるまやかしのもとに、1997年から開始された在沖米海兵隊の王城寺原演習場での実弾砲撃―「本土」移転演習は、今回で12回目であり、2013年9月以来となった。6月5日から13日までのうちの9日間、沖縄に居座る第3海兵師団第12連隊の約250人が、車両約60両と155ミリ榴弾砲6門を移送し、夜間も含めた実弾砲撃演習を強行した。

 わがデモ隊が現地闘争をうちぬく直前の6月5日午前11時40分ごろ、王城寺原演習場において、155ミリ榴弾砲が着弾する地点で火災が発生した。防衛局現地連絡本部の発表では「下草が焼けた」「規模は小規模」としているが、具体的な消失規模は明らかにしていない。王城寺原での実弾砲撃演習で発生した火災について、現地連絡本部は「2010年に2度あり、今回が3度目」だと発表している。現地連絡本部が「着弾による火災はある程度起きると想定しており、対処できるよう備えている」と言いなすように、実弾砲撃演習自体、事故や火災発生を前提に強行されている。実際、昨年6月の北海道・矢臼別での実弾砲撃演習では、榴弾砲が演習場を飛び越し、約500メートル離れた別海町の牧草地に、直径約3メートルという大穴をあけて着弾するという大事故を引き起こしている。さらに、人体や自然環境に大きな影響を与える白リン弾も使用されている。東北防衛局は米海兵隊の大隊長・オーエンズに「安全確認を徹底するよう申し入れた」としているが、在沖米海兵隊が「安全確認の徹底」「再発防止」を考えているはずなぞ、まったくない。米海兵隊は、周辺住民、労働者人民の生活を破壊し、生命をおびやかすことを前提に演習を強行しているのだ。米海兵隊は、火災発生後も実弾演習を継続し、前回同様、初日だけで100発を超える榴弾砲を撃ち込んでいる。そんな米海兵隊のやり方に対し、王城寺原をはじめ、移転演習が強行される地元の労働者人民はどこでも怒りを蓄積させ、粘り強い反基地闘争をうちぬいている。

 移転演習が、「沖縄の負担軽減」と言うのはまったくのまやかしである。民間の輸送手段や空港を使用した移動過程そのものが演習であり、さらにかつての沖縄における演習の規模をはるかに超える実弾砲撃演習を敢行してる。朝鮮反革命戦争突入に向けた米軍と自衛隊の再編強化、基地機能の強化に他ならない。中東反革命戦争の拡大、朝鮮反革命戦争突撃に向けた実戦的演習の拡大・強化を断じて許してはならない。

 「戦争のための基地は、沖縄にもどこにもいらない」として闘う沖縄労働者人民と共に、在沖米海兵隊の実弾砲撃―「本土」移転演習粉砕、日米安保粉砕、帝国主義軍隊=米軍・自衛隊解体、王城寺原演習場解体まで闘おう。朝鮮反革命戦争に突き進む安倍極右政府を打倒しよう。


5・28 海兵隊出撃阻止を闘う〈沖縄〉

 5月28日、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会は、王城寺原演習場における155ミリ榴弾砲の実弾砲撃演習を阻止するために、海兵隊出撃阻止闘争に決起した。呼びかけに応えた沖縄・首里日雇労働組合の仲間も結集しともに闘った。

 11時半、部隊はパレットくもじ前(那覇)に登場する。すぐにビラ撒きとアジテーションを開始する。「在沖米海兵隊は6月5日より、陸上自衛隊の王城寺原演習場で155ミリ榴弾砲の実弾砲撃演習を強行しようとしている。砲撃訓練はアフガニスタンをはじめ中東各地で労働者人民を虐殺するための訓練だ」「実弾砲撃演習は、1997年以降『痛みを分かち合う』として全国5ヵ所の自衛隊基地に『移転』された。だが沖縄でも移転先でも米軍のやりたい放題の訓練が強行されている。絶対に許してはならない」「安倍政府は急速に『戦争のできる国』へ突進している。沖縄に再び『皇民化教育』を強制し、天皇制の下に屈服させようとしている。そんななか竹富町教育委員会は、『新しい歴史教科書をつくる会』系の中学社会科教科書の使用強要を撤回させた。われわれはこの闘いをさらに発展させ、安倍政府のもとで強まる天皇制攻撃を打ち砕かねばならない」「6月は『平和学習』が盛んに行なわれる。『今が平和で良かった』で終わらしてはいけない。いま進められている戦争政策に立ち向かうことこそが必要だ。軍事力強化、日米同盟強化、憲法改悪の先に本格的戦争発動があることを学び、阻止するために行動しなければウソになる」「1972年『返還』から42年経っても、沖縄は相変わらず出撃拠点である。その現実を打破しよう。オスプレイを撤去させ、普天間基地を即時閉鎖・撤去し、名護新基地建設を阻止しよう。高江ヘリパッド建設を阻止しよう」「自衛隊も強化されている。現在7000人余の在沖自衛隊を一体どこまで増強するつもりか。『中国脅威』『北朝鮮脅威』をふりまき、沖縄を日米安保体制の下で軍事要塞化しようとする安倍政府を打倒しよう」。パレット前を行き交う市民が部隊の訴えに注目し、次々とビラを受け取っていく。

 〈基地・沖縄〉の再編・強化が加速している。名護新基地建設に関する辺野古海域でのボーリング調査強行が迫っている。「西南地域の防衛態勢強化」のもとで新たな自衛隊配備も進んでいる。こうした日米軍事基地の再編・強化が進行する中、住民の命と生活を脅かす軍事訓練も拡大・激化している。4月17日、米軍は伊江島において夜間のパラシュート降下訓練を実施した際に、200キロドラム缶4本をフェンス外に落下させた。5月16日には、オスプレイを使ったパラシュート降下訓練を実施し、米海兵隊員4人が演習場外の海上に着水している。伊江島でのパラシュート降下訓練は激化の一途をたどり、今年だけで演習場外に兵士や物資を落下させる「事件」を明らかになっただけで4件も引き起こしている。これだけにとどまらない。4月24日、嘉手納所属のHH60救難ヘリから通風孔カバーが落下。5月15日には嘉手納所属のF15戦闘機からエンジン部品が落下。5月21日にはまたも嘉手納所属のHH救難ヘリから電波高度計測アンテナのカバーが落下。軍用機からの相次ぐ部品落下は、単なる「事故」ではない。それは、嘉手納基地だけで年間4万7000回もの離着陸が行なわれているという軍事優先の結果に他ならない。5月21日には、久米島の住民が北側海上で巨大な爆発音とともに「きのこ雲のような噴煙」が上がる様子を目撃している。詳細は不明である。日本政府は、これら住民の命と生活を脅かす軍事訓練の拡大・激化のすべてを容認し、抗議の声を封じ込めようとしてきた。沖縄労働者人民は、こんな状況を何十年も強いられてきたのであり、もはや我慢の限界は越えているのだ。

 部隊の訴えに足を止めたある60歳を超える男性は「最後まで闘わないといけない。最後まで闘わないと何にもならなくなる。がんばろう」と声をかけていく。われわれは反戦・反基地闘争への決起を呼びかけ、約1時間にわたる情宣闘争を貫徹した。青年実は、日米安保粉砕・日米軍事基地解体の旗幟を鮮明にして奮闘する決意である。