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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

10・9辺野古埋め立て実力阻止!「県庁包囲行動」が開催される〈沖縄〉 (1119号5面)

3800人が大結集

 10月9日、「止めよう新基地建設!10・9県庁包囲県民大行動」が開催された。主催は、「沖縄平和運動センター」や「沖縄平和市民連絡会」などを含む実行委員会である。「県庁包囲行動」は、キャンプ・シュワブのゲート前に3600人が大結集した8・23「県民大集会」、辺野古の浜を5500人の大結集で埋め尽くした9・20「県民大行動」を引き継ぐ第3弾の闘いである。当初は「10月中旬に名護市内での県民集会」が模索されていたがいったん白紙となり、10・9「県庁包囲行動」が提起され直した。「県庁包囲行動」の主要な課題は、9月3日に沖縄防衛局が提出した名護新基地建設に関する「埋立設計概要変更申請」の不承認を「県」に求めることである。主催者は、「県庁包囲行動」への結集を「2000人以上」と目標を掲げたが、当日は「辺野古移設反対=普天間基地の固定化」という脅しを政府と一体となってかけ続ける知事・仲井真への怒りと、辺野古埋め立て―新基地建設に向け暴力的な作業を推進する安倍政府への怒りをもつ3800人が大結集した。天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会と沖縄・首里日雇労働組合もともに結集し闘いぬいた。

 午前11時過ぎ、「県」庁舎に面する「県民広場」には早くも参加者が結集し、市民へのアピール行動を行なっていた。次第に結集も増え、すぐに広場はいっぱいとなりあふれ出す。主催者より「12時30分に1回目の包囲、12時40分に2回目、12時45分に3回目の包囲行動を行なう」と告げられると、参加者は慣れた調子で「県民広場」から徐々に移動して「県」庁舎を包囲していく。参加者一人ひとりに「辺野古新基地NO」「県民は屈しない」と両面刷りされたプラカードが配布され、準備は整った。

 12時より「県民広場」において集会が開始される。発言者は次々と仲井真「県」政への怒りを叩きつけていく。昨年12月末の「埋立承認」の際に「いい正月が迎えられる」と口にして沖縄をカネで売った仲井真への怒りは、結集したすべての参加者の共通の怒りである。この怒りは、8月中旬の辺野古でのボーリング調査強行以降に「早く辺野古を埋め立てて世界一危険といわれている普天間飛行場を移すことだ。ある意味では早く終わるべきことでもある」だの「より安全なところに移す話なのに、反対と言えば普天間の移設が遅れる。反対している方がおかしい」だのと、沖縄労働者人民を侮辱し続ける仲井真への怒りとして今も沖縄に充満している。

 12時30分、1回目の包囲行動だ。参加者全体が「県」庁舎に向かってプラカードを高々と掲げ、一斉にアピールを行なう。「子供たちのために埋め立てやめよう!」「命のために埋め立てやめよう!」「未来のために新基地止めよう」。参加者の怒りが叩きつけられる。この時、庁舎は沖縄労働者人民の怒りの直撃を恐れ厳戒態勢が敷かれていた。知事ら三役は、すでに庁舎から逃亡していたことも後に明らかとなっている。参加者は2回目、3回目とくり返しくり返し怒りを叩きつけた。

仲井真「県」政に怒りを

 3回目のアピール行動の終了後、「ヘリ基地反対協」の安次富浩氏がマイクを握る。安次富氏は、「辺野古現地では今日も座り込みを貫徹している」「この場に海上行動隊のメンバーが参加している。座り込みをするオバーやオジーも参加していることを報告したい」「新基地建設について『辺野古は安全だ』とか言っている知事を追い出そう」と訴える。高江でヘリパッド建設阻止を闘う「ヘリパッドいらない住民の会」のメンバーも発言する。最後は、「団結ガンバロー」だ。

 「県庁包囲行動」に対し、反共・右翼ファシストどもが醜悪な敵対を行なっている。「県民広場」と道路を挟んだ向かい側からメンバーを罵倒する「ヘイト・スピーチ」を行ない、集会破壊を企てた。権力に守られ喚き立てるだけの脆弱分子に過ぎないが、沖縄労働者人民の反戦・反基地闘争への敵対・破壊行為を断じて許しはしない。

 防衛局が提出した「埋立設計概要変更申請」は、昨年末に仲井真が承認した「公有水面埋立法」に基づく「埋立承認願書」の「変更」に当たるもので、知事の「承認」を必要とする。「変更申請」は、.ャンプ・シュワブ内辺野古崎に3本の仮設道路の追加整備∨笋疥て土砂搬入車両の通路となる「中仕切り護岸」の追加H謝川の水路切り替え場所の変更に笋疥て土砂搬入方法の変更の4件からなり、とくにとい蓮¬掌郢圓らの「許可」を得る手続きを回避するためだ。例えばい砲弔い董◆峇超影響評価」(アセスメント)の「評価書」段階では、シュワブ内陸側の辺野古ダム周辺から採取した埋立用土砂(約200万立方メートル)はダムと国道329号線の上を横切るようにベルトコンベヤを設置して運搬・搬入するとしていた。だがダム管理者である市長からの「許可」を得ることが困難なため、「変更申請」では土砂の一部(65万立方メートル)をダンプ輸送するとした。そうなれば10ヵ月間にわたり10トンダンプが一日平均で592台も国道を通過することになり、「ダンプトラックの使用を最小限に抑え、交通安全や周辺地域へ環境負荷低減に配慮している」というアセスメントの方針と矛盾するのである。「変更申請」は到底容認できるものではないが、仲井真は沖縄労働者人民の声を一蹴し、11月知事選前に「承認」しようとしている。断じて許すことはできない。

現地阻止闘争の爆発を

 辺野古現地では着々と埋め立て工事着工に向けて作業が進行している。8月中旬に始まった海底ボーリング調査は9月16日までに浅瀬部分での掘削作業が終了し、設置していた小型スパット台船が撤去された。防衛局は、大浦湾の水深の深い部分での掘削作業を強行するために大型スパット台船を投入するタイミングを図っている。一方、10月1日には、キャンプ・シュワブ内においてアスベストが使用されている既存建物の解体工事が再開された。解体後、作業ヤードが設置される予定だ。この解体工事は、7月1日に防衛相・小野寺(当時)が「移設工事着手」と大々的にぶち上げたものである。だが、阻止闘争の中で「アスベスト問題」が指摘され、「大気汚染防止法」に基づく手続きも行なわれていないことが暴露され、すぐに工事がストップしてしまうという大恥をさらしてしまった。あまりの大失態に「武田防衛局長のクビが飛んだ原因」と噂されているいわくつきの事案だ。防衛局は、9月上旬に手続きに入り、10月1日、「県」や名護市などの立ち会いのもとで工事を再開したのである。よほど恐れていたのか、「県」議会にも市議会にも事前の報告すらなかったほどだ。この日、シュワブゲート前のメンバーは抗議の座り込みを闘いぬいている。10月10日には、新たに3ヵ所の掘削作業の入札公告も開始されている。開札は12月9日、履行期間は来年3月末である。防衛局は、「地質をより高い精度で把握するため」とするが意図は定かではない。情勢はいっそう緊迫している。先行的な埋め立て工事が狙われている「中仕切護岸新設工事」は、8月末から入札が公告され、開札は10月29日、11月早々にも業者が決定する。防衛局は、その他に「ケーソン新設工事」「二重締切護岸新設工事」「傾斜堤護岸新設工事」「汚濁防止膜等工事」など12月までに次々と発注する構えだ。

 9月中旬以降、辺野古現地闘争は「大型スパット台船によるボーリング調査は阻止しよう」と結集を呼びかけ、海上も陸上も実力阻止の態勢を強めている。シュワブ前では連日数十人の座り込みが継続し、毎週月曜の「島ぐるみ会議」による辺野古バスも毎回にぎわっている。全国各地から辺野古にかけつけるメンバーも少なくない。カヌーやボートなどのカンパが続々と寄せられている。一にも二にも現場への結集が必要だ。強力な埋め立て実力阻止の態勢を広範に構築しなければならない。

 辺野古とともに高江の状況も緊迫している。政府―防衛省は、ヘリパッド建設阻止を掲げて闘いぬく高江座り込み闘争を叩き潰そうと躍起だ。現在、高江住民および支援メンバーは、工事強行が狙われているN1ゲート前をメインとして座り込みを継続している。テントや車両は「県」道70号線の路側帯にあるが、政府はそれらを強引に排除しようとしているのだ。路側帯は「日米の共同使用区域」であるが、それを「米軍専用区域」に変更し、住民らの立ち入りを制限し拒否すれば仮処分申請するという。そもそも「県」道と路側帯は、米軍訓練に支障がないとして1990年に「米軍専用」から「日米共同使用」に変更されたのである。政府の手法は、そうした経緯すら反故にする横暴極まりないものだ。

 われわれは朝鮮反革命戦争遂行に向けて沖縄を日米共同の軍事拠点としてうち固めようとするいっさいの攻撃を撃ち破るために奮闘する。何より辺野古現地に結集し、埋め立て工事着工を実力阻止する。名護新基地建設阻止、普天間基地解体、高江ヘリパッド建設阻止、与那国への自衛隊配備阻止を闘いぬく。





10・9沖縄・名護新基地建設阻止!対防衛省緊急抗議行動が闘われる〈東京〉

 10月9日、沖縄では「止めよう新基地建設!10・9県庁包囲県民大行動」に3800人が結集し、「県」庁を完全に包囲する闘いが爆発した。この「県」庁包囲行動に連帯して、「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック(関東一坪)」が呼びかけ、夕方6時30分から東京においても防衛省に対する緊急抗議行動が取り組まれた。

 防衛省前の歩道の向こう側には右翼ファシストが「日の丸」を掲げて登場し「自衛隊がんばれー」などとがなりたていたが、こんな右翼の威嚇をものともせず、防衛省前には続々と労働者人民が結集し、その数は300人にも達した。東京・山谷日雇労働組合の仲間たちも合流し、防衛省に対して共に怒りをたたきつけていった。

 抗議集会ではまず、「関東一坪」の運営委員の仲間が10・9「県」庁包囲行動について報告する。「名護市長が『埋め立て工事は認めない』としていたにもかかわらず、沖縄防衛局が強引に工事を進めようとした。これまで申請した工法では無理になって、あわてて埋め立て工法の変更申請を『県』に対して行なった。沖縄の人々は『ダメ』の声をあげた。沖縄にこれ以上、基地を押し付けていいのか。私たちも声をあげよう。11・16の沖縄知事選の結果に注目していこう」。

 そして、主催者のあいさつに「関東一坪」の大仲共同代表が起つ。大仲氏は、「本日、県庁前では3800人で包囲行動が大成功した。また、キャンプシュワブのゲート前でも闘いは続いている。沖縄の闘いと呼応した8・23、9・20、10・9の行動を引き継いで、『たっぴらかせ!安倍政権 今こそ止めよう!辺野古新基地建設10・24大集会』を文京区民センターで開催する。『たっぴらかせ』とはウチナーグチで『ぶっつぶせ』という意味です。この集会では、『ヘリ基地反対協』事務局長で名護市議でもある仲村善幸さんから現地報告を受けていく予定です。集会に結集し、沖縄と連帯していこう」と呼びかけた。

 続いて、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」の仲間が発言する。「辺野古実」の仲間は、「かなり大幅な工事変更となる申請書が県に提出された。申請書を精査するためにはじっくりと時間をかける必要がある。にもかかわらず、仲井真県政は短時間の審査で承認しようという動きをみせている。こうした動きに沖縄の人々の怒りが爆発した」「追い詰められているのは安倍政権自身だ」と喝破した。

 沖縄現地と電話をつないで沖縄反戦地主会会長の照屋秀傳さんがメッセージを寄せた。「『仲井真は承認するな!』『承認する気なら知事をやめろ!』と12時から1時間に渡って抗議のシュプレヒコールを県庁を包囲して浴びせた。当初は『どれくらいの人があつまるかな』と心配していたが予想以上の人々が県庁に結集した。名護からも『ヘリ基地反対協』の安次富さんが駆けつけ決意表明をした」。

 抗議文を用意してきた「関東一坪」ら4つの団体が防衛省に対して申し入れ行動を行なう。
 その後も、東京全労協などの労組団体、銀座で1人辺野古基地反対を訴え続けている沖縄出身者の仲間、「辺野古基地ノー!」を掲げて自転車で日本の各地を回っている若者、高江のヘリパッド建設に反対する仲間、と発言は続き、最後に再び防衛省に対して「辺野古の埋め立て工事を阻止するぞ!」「オスプレイ配備を撤回しろ!」「高江ヘリパッド建設を許さないぞ!」と、300人の怒りのシュプレヒコールがこだました。

 緊迫する現地の闘いと固く結びついて、名護新基地建設阻止−安倍極右政府打倒の闘いに進撃しよう。