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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

10・31 寺尾反革命差別判決40ヵ年糾弾!
狭山中央闘争に決起
(1122号3面)

 寺尾反革命差別「無期懲役」判決から40年目の10月31日、「狭山事件の再審を求める市民の会」主催で「不当有罪判決から40年! いまこそ事実調べ・再審開始を!」と題した「狭山事件の再審を求める市民集会」が日比谷野外音楽堂で開催された。午前11時過ぎ、解放派と全国学生部落解放研究会連合の部隊は、会場となる日比谷野外音楽堂の入口に登場し、横断幕を広げ、青ヘルメット、ゼッケンを身につけビラまきを開始する。「40年よ!」と怒りを露わにビラを受け取る女性をはじめ、続々と全国各地の部落青年・大衆が集会に結集してくる。部隊は共に闘う決意を込め、アジテーションを行ない、ビラを手渡していく。石川早智子氏に続き石川一雄氏とあいさつをかわす。

5・23闘争実が前段集会

 正午、5・23闘争実行委員会の呼びかけによる前段集会が開催された。本集会へと結集する多くの部落青年・大衆の注目を集めるなか、神奈川県地域連合労働組合で部落解放運動を闘う仲間が司会に起ち、力強いシュプレヒコールで集会が開始される。

 まずはじめに、集会へ寄せられた全国部落解放青年同盟からのメッセージが司会から紹介される。「安倍極右政府は、国家権力頂点からの極悪な反朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)・反中国―反共・排外主義攻撃を加速させ、戦争熱を煽りたてている」「部落解放運動総体も大きな試練を迎えている。安倍政府が部落解放同盟内社民・こえ派などの既成勢力にさらなる屈服を迫り、部落解放運動のファシズム融和運動への転落を推し進めてくるのは必至だ」「『三者協議』が20回開かれているが、東京高検は居直りを決め込んだままである。事実調べ一つ行なおうとせずに東京高裁・河合がいつ、東京高検の意に沿って『三者協議』を打ち切り、再審請求棄却を狙ってくるのか、予断を許さない状況にある」「今こそ実力闘争・武装闘争の前進を切り拓こう。革命軍の10・20革命的迫撃弾戦闘は、沖縄・名護新基地建設に手を染める一切の輩を標的として闘いぬくという断固たる決意を示した。こうした実力・武装の闘いをさらに爆発させ、戦争遂行の安倍極右政府打倒へ進撃しよう」「全青同はその歴史的責務にかけて、戦闘的部落大衆の組織化をなしきり、革命的反戦闘争を共に闘いぬき、部落差別の根底的廃絶をかちとって部落解放の牴造日瓩鬚燭阿蟯鵑擦討い」。

 全国学生部落解放研究会連合より基調が提起される。「寺尾判決は、狭山闘争が『石川の命、我が命』を合言葉に全人民決起で国家権力への糾弾・打倒の闘いとして闘いぬかれ、部落解放運動の革命的飛躍・前進を切り拓いてきたことに恐怖と憎悪を燃やし、部落差別の強化・拡大と狭山闘争の解体を狙って打ち下ろされた反革命差別判決に他ならない」「われわれは、第二審冒頭での『おれは殺していない!』との石川氏の血叫びに応え、1976年9・17革命的人民によって敢行された寺尾への報復の鉄槌を支持しながら、戦闘的部落大衆とともに10・31判決を許してしまったことへの正面突破をかけ闘いぬいてきた。今、第三次再審闘争は正念場を迎えている。石川氏の怒りと無念を共有し、石川氏の不退転の決意に応える闘いを実現しなければならない」「石川氏は、本日の闘争に向けたメッセージで『検察庁による差別的な証拠の不開示護持を絶対に許すことなく、あくまでも正論を貫き、本審の第三次再審実現、無罪獲得をめざし奮闘して参ります』と、断固闘いぬく決意を鮮明にしている」「司法―国家権力に対する『中立・公正』の幻想を一切捨て去り、〈差別裁判糾弾、階級裁判粉砕、国家権力糾弾・打倒〉の闘いの旗幟を鮮明に闘おう」「自民党は『ヘイト・スピーチ』の規制と国会周辺のデモ規制の抱き合わせでの『法』案を検討している。これに対し、部落解放同盟内社民・こえ派は『差別禁止法』制定運動に一切を流し込もうとしている」「部落解放同盟内社民・こえ派の『告訴・告発』方針を踏みしだき、差別糾弾闘争を断固推進し、部落差別の根底的廃絶、部落の根本的解放へと闘おう」「ファシストどもの悪辣な差別煽動を打ち砕き、安倍極右政府の兇暴な戦争政策と対決する部落解放運動の革命的飛躍・前進をかちとろう。戦争遂行の安倍極右政府を打倒しよう」。

 続いて集会に結集する各団体からの闘う決意を受けていく。東京・山谷日雇労働組合の仲間は、「74年10月31日は、資本、国家権力によるアブレ・野垂れ死に攻撃と闘うおれたちにとって忘れることのできない日である。国家権力は、おれたちより下の者がいると差別を利用して労働者階級を分断して支配しようとしたのだ。三権分立は幻想でしかない。おれたちこそが石川さんの怒りを共有して国家権力と闘っていく」。「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」の仲間は、「『維新の会』・橋下が『西成特区構想』に基づくセンター縮小・移転を行なおうとしている。橋本は『従軍慰安婦』を必要悪と言い放った輩だ。このかんの交渉でも大阪府も市も仕事を出さない。さらなる野垂れ死にをおしつけようとしている。この寄せ場労働運動解体攻撃と断固対決していく」。福岡・築港日雇労働組合の仲間は、「おれたちは、石川さんを部落差別で『殺人犯』にデッチ上げ、今なお『見えない手錠』をかけ続けている国家権力を絶対に許さない」「11月5日福岡労働局との交渉を闘い、『一人はみんなのために、みんなは一人のために』という狭山・部落解放運動で培ってきた闘いの精神に学び『一人の野垂れ死にも許さない』越年・越冬闘争をやりぬく」。徳大部落解放研の学生は、「石川氏の怒りと無念を共有して〈差別裁判糾弾、階級裁判粉砕、国家権力糾弾・打倒〉をかかげ、棄却策動を粉砕する闘いに全力で決起する」「改憲・核武装に突き進み、朝鮮反革命戦争へ突撃する安倍政府打倒なしに労働者人民の未来はない。革命的反戦闘争の大爆発をかちとろう。戦争は差別主義・排外主義とともにやってくる。『在特会』を地域・職場・学園から一掃し撃滅しよう」。「障害者」解放戦線で闘う仲間は、「今臨時国会で上程がもくろまれる『尊厳死法案』を絶対に許すことはできない」「全国『障害者』解放運動共闘会議は、12月21日第2回大会を開催する。『障害者』解放運動の飛躍・前進をかちとるべく圧倒的成功をかちとる」。東部朝鮮史研究会は、「『在特会』と親密であることが暴露されている総務大臣・高市と国家公安委員長・山谷は、そろって靖国参拝を強行した」「『集団的自衛権行使』を許さず革命的反戦闘争の爆発をかちとろう」「『拉致問題』を通した反朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)―反共・排外主義攻撃を許さず闘おう」。

東京高裁・東京高検へ向けた戦闘的デモ

 反安保労研全国センターは、「部落の解放なくして労働者の解放はないことをしっかり踏まえて闘っていこう」「臨時国会において『非正規雇用』労働者をいつまでも『非正規』で働かせようという『労働者派遣法』の改悪案が上程されている。すべての労働者を使い捨てにしようという政府・資本と徹底対決する階級的革命的労働運動の建設が急務だ」「12月7日反安保全国労働者研究交流集会の成功をかちとる」。全学連は、「米帝―帝国主義による中東反革命戦争を粉砕しよう。『イスラム国』の解体を掲げているが、『イスラム国』を育てたのは米帝だ」「帝国主義の望む世界秩序のためなら労働者人民を大量に殺戮してもかまわないという攻撃を許さず闘う」「全学連は、安倍極右政府のすさまじい戦争突撃を断固粉砕する革命的学生運動の飛躍をかちとる。全国学園で大学祭闘争をやりきり、戦闘的学生を一人残らず我が隊列へ組織する」。最後に全国反戦は、「全国反戦は、沖縄・名護新基地建設の海底ボーリング調査にかかわっている業者に対する10・20革命軍のゲリラ戦を断固支持し、朝鮮反革命戦争粉砕、集団的自衛権関連法粉砕、原発再稼働阻止を闘う。安倍政府打倒へ共に闘おう」。

 シュプレヒコールで集会をしめくくり本集会へと合流した。

 12時半からミニコンサートが行なわれ、午後1時本集会が開始される。

  石川一雄氏のあいさつでは部隊全体が立ち上がって拍手を送り、発言に集中する。石川氏は、「40年前の今日、寺尾の不当判決によって有罪にされてしまい、今時分は裁判所にいた」「なんとしてもこの三次で終結しなければならない。私自身は、今年中に何らかの結論がでるんではないかと非常に期待していたが残念なことに来年に持ち越された状況だ。しかしながら、必ず真実は究明されるはず」「法廷の場で明らかにしなければならない。そういう不退転の決意でわたしたち夫婦は共に闘っていきたいと思う。さらにご支援を」と訴え、今回も歌を披露した。「再審も40年目で新証拠 今や司法は袋小路」。早智子氏は、「今日も袴田さんが来てくださっている。外で元気で会えることが感無量だ」「袴田事件も狭山事件も共に勝利をかちとるように皆さんに心からお力をお借りしたいと思う」と訴えた。

 弁護団報告で中山主任弁護士は、「40年前、自分は弁護士になって3年目だった。判決前の弁護団会議で、佐々木哲蔵弁護士、青木英五郎弁護士が『寺尾君は良心的な裁判官だ。無罪が出るだろう』と言われた。ところが有罪だった。裁判の恐ろしさを感じる。そのことを胸に秘めて弁護活動をやってきた。寺尾は、判決前の公判で『島崎藤村の破戒を読んで子供心にこんなことがあるんだと思った。部落問題の著作をあさった。野本氏の岩波の連載も読んだ。10数冊読んだ』と言い、さらに『部落問題は立証趣旨にも適合して参考になる』と言っていた。ところが、判決では部落差別について一言もいわなかった。私は、立ち上がって『部落問題はどうした!』と叫んだ。寺尾は、ギクッとしてこちらをみた。引け目があったことは間違いない。捜査についても、『差別捜査はなかった』の一言。その後、部落問題には一切触れていない。当時石川さんは、私のことを『部落出身だから心強い』と言っていた。私は、石川さんが部落民であったために国家権力に陥れられたこと、教育を受けていなかった故の仕打ち、部落差別とアリバイを弁論した。国家権力は、石川さんの当時のおかれている状況を利用して『兄を逮捕する』と『自白』をせまり、地域住民の差別意識を利用して『あの日、石川を見た』という証言までとった。しかし、証拠が明らかになれば無実は明らかになる」「第20回の三者協議が、10月30日にあった。筆跡に関する証拠28点が開示され、全部で146点になった。この間開示された証拠によって、上申書は、当時石川さんが脅迫状は書けなかったことをますます明らかにしている」「みなさんが万人は一人のためにと活動されていることが心強い。ともにがんばろう」と訴えた。中北弁護士は、「証拠隠しを許さず証拠開示をさせることで無実がどんどん明らかになっている。検察は裁判所の要請を無視して証拠の一覧を出さないとしている。みなさんと固く連帯してすべての証拠開示をかちとっていく」とし、取り調べの録音テープが「自白」調書とはまったく違うこと、警察によってつくられていったことが生々しく浮き上がることを、鞄と芋穴についての部分をとりあげて説明した。

 基調提案は、「三者協議」について「いつまでやるのか」とよく聞かれるが、「目的は‐攀魍示をすすめて決定的証拠を出す、∋実調べの見通しがつかない中で判断させないことだ」と説明する。「裁判所がどっちを向いているかわからない。今判断するとなると五分五分、石橋を叩いて渡るやり方をしたい、事実調べの見通しがつくまであきらめない」。

 連帯あいさつでは、5月に続き袴田事件の袴田巌氏が元気にあいさつする。足利事件の菅家氏、布川事件の杉山氏もあいさつし、集会アピールが読み上げられ閉会あいさつで集会が締めくくられた。

 集会後、5・23闘争実は、会場からデモへ起つ全国の部落青年・大衆に向けて共に闘う決意を明らかにするシュプレヒコールをあげ、アジテーションを開始する。いよいよ、5・23闘争実の部隊がデモに打って出る。道行く人々の圧倒的注目を集めながら部隊は、共に狭山闘争を闘おうと呼びかけ戦闘的デモで進む。5・23闘争実は、最後まで戦闘的デモをうちぬいた。

 次回の「第21回三者協議」は、来年1月に開催される。今年中の決定はないからと気を緩めることなく闘うことが必要だ。証拠リストの開示はしないと決め込む東京高検を徹底糾弾し、東京高裁にただちに事実調べを行なえとせまっていく闘いが必要だ。革命軍のゲリラ戦を断固支持し実力・武装の闘いで、そして階級的共同闘争を強固に築きあげ、第三次再審棄却阻止、狭山闘争の歴史的勝利へ進撃しよう。