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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

11・15 護衛艦「はるさめ」「あまぎり」のソマリア沖派兵阻止
佐世保現地闘争に決起
(1125号1面)

佐世保現地闘争を闘いぬく

 11月15日、佐世保港から、ソマリア沖・アデン湾への「海賊対処行動水上部隊」の第20次派兵が強行された。福岡県反戦は、福岡・築港日雇労働組合(福日労)の仲間たちとともに、出撃阻止に向けて佐世保現地闘争に決起した。

 今回出撃するのは、「はるさめ」(排水量4550トン)と「あまぎり」(同3500トン)の2隻で、いずれも、海上自衛隊・第二護衛隊群第2護衛隊に所属し、佐世保を定係港とする護衛艦だ。両艦とも、62口径76ミリ速射砲、高性能20ミリ機関砲、対艦ミサイル、魚雷など、殺傷兵器を満載している。これに定員いっぱいの兵員約410人と海上保安官8人を乗せ、約4ヵ月にわたって、ソマリア沖・アデン湾一帯で「海賊掃討作戦」を展開しようというのだ。海外派兵の常態化、海外での武力行使を、断じて許すわけにはいかない。

 午前9時、青ヘル部隊は、海自・佐世保基地を見渡す前畑岸壁に登場する。赤旗が海風に翻る。岸壁には、佐世保地区労をはじめ、長崎県下の労働者たちも続々と結集してくる。午前10時すぎ、「はるさめ」「あまぎり」がけたたましい警笛とともに動き出した。出撃だ。青ヘル部隊は、眼前を横切る両艦に対して、「出撃を許さないぞ」、「ソマリア沖派兵を阻止するぞ」、「自衛隊を解体するぞ」と、シュプレヒコールを叩きつける。岸壁に集まった多くの労働者とともに、出撃阻止の闘いをうちぬいた。

 海自・佐世保基地の倉島岸壁では、護衛艦「はるさめ」「あまぎり」が出撃した11月15日当日、「出国行事」が行なわれている。防衛政務官・原田が家族ら約500人を前に訓示を垂れ、「海賊被害は着実に減少している。高い士気で任務にあたり、無事に帰国することを祈る」と言いなしている。護衛艦「はるさめ」「あまぎり」のソマリア沖出撃を徹底弾劾しなければならない。

自衛隊ソマリア沖派兵を阻止しよう

 自衛隊ソマリア沖派兵は、2009年3月に当時の麻生政府が、「海上警備行動」を発令して海自護衛艦二隻を出撃させることで開始された。その後麻生政府は、同年5月に派兵規模をさらに拡大し、P―3C哨戒機と陸自「中央即応連隊」、C130輸送機1機をジブチに送り込んだ。陸・海・空三自衛隊が統合しての、ソマリア沖での部隊展開に一挙に踏み込んできたのである。こうして、自衛隊ソマリア沖派兵が積み重ねられている。そして今回、実に20回目の海自艦隊出撃に踏み込んできたのだ。

 ソマリア沖での自衛隊の活動は、さらにエスカレートするばかりである。10月16日、欧州連合(EU)が「海賊対処」のために共通安全保障・防衛施策(CSDP)に基づいて編成する「アタランタ作戦部隊」と海自艦隊による初の共同訓練が、ソマリア沖アデン湾で実施された。海自からは護衛艦「たかなみ」、EUからイタリア海軍の駆逐艦1隻が参加して、艦艇の運航や通信、立ち入り検査などの訓練を行なっている。アデン湾では帝国主義らの海軍がひしめくように展開している。

 その結果、統計上では、ソマリア沖の「海賊による被害」は減少しているように見える。しかし実際には、ソマリア沖の「海賊」の活動範囲はより拡散している。「海賊」の活動範囲はインド洋北西部にまで及んでいる。外国艦隊の展開は、「海賊」にとって「抑止力」にすらなっていない。ソマリアでは米帝―帝国主義の介入によって内戦が激化し、ソマリア労働者人民の生活再建はなおざりにされており、危険を承知の上で牋齎疾藏皚瓩鯀世辰董岾ぢ院廚砲覆蹐Δ箸垢觴圓楼輿蓋紊鮴笋燭覆ぁ

 中東―アラブ諸国では、武装勢力が活発に動いている。米帝―帝国主義が「『イスラム国』壊滅」を掲げてイラク、シリアへの空爆を強行する中、ソマリアでも、米帝―帝国主義の「掃討作戦」が強化されているが、しかしそれでもなお、中・南部などで武装勢力が攻勢をかけ、さらにケニアへの越境攻撃も起きている。最近では、11月22日にソマリア国境近くのケニア北東部で、武装勢力がバスを襲撃し、乗客二八人を殺害した。ソマリアのイスラム原理主義武装勢力「アル・シャバーブ」が声明を出し、ケニアの治安部隊が南東部での「アル・シャバーブ」の支援者らに対する強制捜査に対する「報復」としている。ケニア政府は、「アル・シャバーブ」への「報復」として、11月23日に100人以上の武装勢力活動家を殺害した。ケニアの治安部隊がソマリアに越境し、武装勢力がバス襲撃の謀議に使った拠点などを破壊している。

 ソマリア沖における「海賊問題」は、米帝―帝国主義のソマリアへの介入と野放図な収奪が生み出したものである。いわば米帝―帝国主義は、ソマリア労働者人民を「海賊」へと追いやっているのだ。そんな連中に「海賊対策」を語る資格はない。こんな米帝―帝国主義の汚いやり口を跳ね返す闘いを、全世界労働者人民がプロレタリア国際連帯の下でやりぬいていかなければならない。

戦争遂行の安倍政府を打倒しよう

 安倍極右政府が「集団的自衛権の行使」を叫び立て、本格的な武力行使の時がいよいよ近づくなか、自衛隊の労働者人民殺戮軍としての純化・凶暴化が進行している。11月21日の衆院解散―12月14日総選挙のあおりを受ける形で、「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」の2014年中の再改定の予定が、2015年に延期されている。安倍政府は、意図的に「集団的自衛権行使」などの諸問題を総選挙の「争点」から外して政局の乗り切りを図り、そして2015年の通常国会で、「集団的自衛権」関連法の一挙的な成立を狙っている。高額な武器・装備品を最高10年の長期契約で一括購入できるようにするための特例法案についても、衆院解散によって臨時国会への提出は見送られたものの、安倍政府が次期通常国会への提出に動くのは必至である。安倍政府は、軍備増強を着実に推し進めることで、朝鮮反革命戦争に備えようとしているのだ。

 自衛隊の強化が進行するなかで、自衛隊内の「荒廃・腐敗」もまた激しく進んでいる。上官による「いじめ」、「しごき」、「セクハラ」、「パワハラ」が蔓延しており、隊員の自殺は増加の一途をたどっているという。9月にも、海自・横須賀基地配備の護衛艦の乗組員だった3等海曹が上官の「パワハラ」を受けて自殺していたことが発覚している。この間の自衛官の自殺率は、民間人の2倍以上、公務員の中でも断トツと言われている。自衛隊海外派兵が強化され、訓練などの激務、戦闘状態下での緊張が強いられるなかで、規律の乱れが鮮明となり、「荒廃・腐敗」が蔓延しているのだ。2007年には、護衛艦「しらね」で正規の手続きを通さず乗員が持ち込んだ冷温庫から出火し、護衛艦の中枢である戦闘情報センター(CIC)が全焼する事態となっている。かつて日本海軍において、規律の乱れに起因すると思われる艦船の出火―沈没が相次いだことを見ても、帝国主義軍隊において「荒廃・腐敗」は必然なのである。戦争情勢の到来が、自衛隊内にさらなる動揺をもたらすのは必至である。帝軍解体・基地解体・兵士獲得の絶好の機会の到来でもある。この機を逃さず、反軍・反基地の闘いを強化していかねばならない。

 われわれは、全世界労働者人民の反帝武装闘争に連帯・呼応し、自衛隊ソマリア沖派兵を粉砕し、強化・拡大が狙われる自衛隊の海外派兵を粉砕する。佐世保の朝鮮反革命戦争の出撃拠点としての打ち固めを断じて許さず、佐世保基地解体に向け闘いぬく。「ガイドライン」再改定を阻止し、戦争遂行の安倍極右政府を打倒しよう。