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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

2・22 ゲート前に2800人以上が大結集!
辺野古現地集会が開催される〈沖縄〉
(1134号7面)

ゲート前を怒りで埋め尽くす

 2月22日、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前において「止めよう辺野古新基地建設!国の横暴・工事強行に抗議する県民集会」が開催された。「沖縄平和運動センター」「ヘリ基地反対協」「沖縄平和市民連絡会」などを主な構成団体とする実行委員会による主催である。年明け以降、大浦湾でのボーリング調査や「仮設桟橋」建設が迫るなかで開催が準備されたのである。闘う沖縄労働者人民や全国からかけつける支援メンバーは、海上作業の強行や機動隊と海上保安庁の暴力行為、そして沖縄防衛局によるゲート前テントの強制撤去策動に怒りをもって大結集した。沖縄・首里日雇労働組合も結集し闘いぬいた。

 沖日労は、那覇発の「辺野古バス」に乗り込み、会場に向かった。バスの中で、現場指揮者の山城博治氏ら2人の不当拘束が報告されると、車内には怒りが充満した。現地に到着したとき、すでに基地フェンスに挟まれた国道329号線の両側は参加者によって埋め尽くされていた。

 午後1時、開会。
 まず、司会者より、「日本政府はわれわれの思いを踏みにじるように新基地建設を強行している。何としても沖縄の未来のために新基地建設を止めよう」「不当拘束に抗議し即時の解放を要求する」と開会宣言が行なわれる。

 続いて、シュプレヒコールだ。「仲間をすぐに解放せよ!」「不当拘束を許さんぞ!」「新基地建設反対!」「辺野古埋め立てをやめろ!」「国の暴力反対!」。ここで司会より「3月、4月の連続した行動」に向けたカンパ要請が行なわれる。

 各団体・個人の発言では、「国策に翻弄され、国策の犠牲を強要されることを拒否しよう」「お金をもらって反対しているというデマが日本中に拡がっている」「200年耐用の基地がつくられようとしている。かつて狃瞳とブルドーザー瓩粘霖呂つくられたが、今度の基地は国民があるいはウチナンチュがアメリカのために基地をつくってあげる。従来とは違う」「なぜ沖縄を犠牲にして戦につながる基地をつくるのか」など、次々と怒りと決意が語られる。圧巻だったのは、現場報告と住民の意見表明である。山城氏と二人三脚で闘い続けている「ヘリ基地反対協」の安次富浩氏は、「2人の仲間が名護署に移送された。集会が終わったら名護署に行って釈放を要求しよう」「石垣市議4人と岸本名護市議が、私たちの集会を妨害しにやってきた。私たちの抗議に対し、岸本直也は基地の中に逃げ込んだ。パスも持っていない。軍警備員は、『米軍の指示』ということで別のゲートから岸本を解放した。賛成派は丁寧に扱う。こんな差別的な取り扱いが行なわれている」「日本政府が雇用する警備員に、われわれを逮捕する権限はないはずだ」「もう我慢の限界だ。全ての米軍基地を返してもらおう。この土地は米軍のものじゃない。われわれウチナンチュのものだ。土地泥棒に新しい基地を提供する筋合いはない」「安倍政府は、『シビリアンコントロール』をなくすといっている。その先には徴兵制しかない。全国に団結を呼びかけよう。『戦争をする国』づくりを許さない思いで起ち上がろう」「沖縄を二度と戦場にさせない、そのために安倍政府を全国の人たちとともに打倒しよう。沖縄の闘いに勝利しよう」と熱く熱く訴える。

「撤去されるべきはテントではなく米軍基地だ」

 安次富氏に続いて、瀬嵩区に住む高校生が登壇すると大きな拍手が沸き起こる。瀬嵩区は、大浦湾を挟んでキャンプ・シュワブと対面する位置にある。「集落の目の前に広がる美しい大浦湾に、10トンを超える巨大なブロックの塊がサンゴ礁を押し潰し、多数沈められています。海上には『安全対策』という名目で、対岸の瀬嵩の浜にまで届きそうなフロートが、建設現場を囲うように浮いています。夜になると海上保安庁の巡視船の光が、暗い海の上に不気味に浮かんでいるのです」「名護市民投票の年に生まれ、物心がつく前から親に連れられこの問題にかかわってきました。今では自分の意思で参加するようになりました。毎週土曜に行なっているピースキャンドルも今年で11年目になります」「日本政府は選挙に負けた腹いせに逆ギレし、いっそう卑劣な攻撃を始めています。駄々をこねる小さな子供と同じです」「先日、米海兵隊の広報担当の大尉が、私たちの抗議活動を『茶番のようだ』と言いました。身体一つで工事車両の前に飛び出す、手漕ぎのカヌーで寒い海に漕ぎ出していく、この命を賭けた抗議活動のどこが茶番だというのでしょうか」「海兵隊は人としての尊厳や誇りを感じる心が欠落している。その海兵隊の要請を受けた日本政府は、抗議用のテントの撤去を指示してきました。本当に撤去されるべきはテントではなく米軍基地の方ではありませんか」。毅然として決意を訴える見事な発言に、参加者は万雷の拍手で応える。

 すべての発言が終了し、主催者より「挨拶の途中で2800人余り結集している」「176万円のカンパが寄せられた」と報告される。「ガンバロー」三唱では「沖縄平和市民連絡会」の高里鈴代氏が登壇し、全体に手をつなぐことをうながして「1人ひとりがやってきたことをつないで決して建設を許さない」「高江の建設も止める」と訴える。閉会挨拶では、集会後に名護署への抗議行動とゲート前での抗議行動を続けることが呼びかけられた。

 その後、沖日労も名護署へかけつけ、「仲間を返せ!」「不当拘束をやめろ!」と抗議の声を上げた。名護署は、500人以上で包囲され、抗議の電話が殺到するなど、大混乱に陥った。圧倒的な怒りで抗議行動を闘いぬいた結果、山城氏ら2人は翌23日午後に奪還されている。

不当逮捕を徹底弾劾し阻止闘争の大爆発を

 今回の弾圧で辺野古闘争における不当逮捕は4人目となる。だが今回は、集会当日に現場指揮者が軍警備員によって力ずくで基地内に引きずり込まれ、海兵隊員に手錠で拘束され、「県」警名護署に引き渡されて「刑事特別法」違反で逮捕されるという、これまでに類を見ない弾圧であった。米国防総省が指揮者の拘束を指示したとも報じられている。安倍政府は、沖縄労働者人民に向けて「(逮捕は)沖縄県警と米軍の間で適切に処置された」「くれぐれも自重していただきたい」(防衛相・中谷)とほざき、闘いへの嫌悪感を露骨に示した。辺野古闘争総体を叩き潰す意図に基づく2・22弾圧を徹底弾劾し、これに怯むことなく実力闘争を軸にすえた辺野古闘争のさらなる飛躍を切り拓いていかねばならない。

 日・米両政府は、沖縄労働者人民の新基地建設阻止闘争の前進に焦りを深めている。2月19日、沖縄防衛局は、沖縄総合事務局とともにゲート前に現れ「2月26日までにテント撤去を求める」と通告してきた。作業の遅れに焦る政府―防衛省が、「米軍からの撤去要請」をかざして新基地建設阻止闘争への本格的な介入・破壊に踏み込んできたのである。翌20日には、高江ヘリパッド建設阻止闘争の拠点であるテントが何者かによって撤去されている。米軍の焦りは、「反対運動は共産党からお金をもらっている」(北部訓練場司令官)、「(普天間ゲート前行動に対し)普天間周辺でいろいろな『ヘイト・スピーチ』をされている方がいる」(海兵隊政務外交部次長)、「(辺野古ゲート前行動に対し)サッカーじゃあるまいし。けがをしたように見せる姿は実際に見ると茶番だ」(海兵隊報道部次長)などの挑発的な言辞にも示されている。「良き隣人」なぞと言っているが、いざとなれば占領者意識丸出しで襲いかかってくるのである。このような焦りに駆られて仕掛けられた2・22弾圧は、新基地建設阻止闘争が爆発し基地機能停止から基地そのものの存続が危うくなるような事態を日・米両政府が心底恐れていることを示したのである。

 他方、基地誘致派や反共ファシストも権力の威光を笠に着て、敵対・介入を深めている。2月18日、石垣市議4人と名護市議・岸本直也が「海上保安庁、頑張って下さい」なる横断幕を掲げてゲート前に登場した。仲間たちの抗議にほうほうの体で逃げ出していった結末は、安次富氏が集会で訴えた通りだ。まったく恥も外聞もない輩だ。普天間ゲート前行動に敵対を続ける「オスプレイファンクラブ」が、シュワブに出入りする姿もたびたび目撃されている。

 闘う沖縄労働者人民は、弾圧に怯むことなく辺野古闘争に対するあらゆる敵対・介入・破壊を敢然とはねのけ、資材搬入阻止・工事阻止の陸と海での実力闘争を粘り強く展開している。ゲート前では24時間態勢で、テント強制撤去阻止の闘いも続く。闘う沖縄労働者人民は、「安保に風穴を開ける闘い」「安倍政府を打倒する闘い」を訴え、さらなる飛躍をかけて闘いぬいている。われわれは、名護新基地建設阻止の実力攻防のさらなる前進をかちとるため全力を尽くす。沖縄―日本「本土」を貫く安保粉砕・政府打倒の闘いの爆発を切り拓こう。