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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

3・21ボーリング調査やめろ!辺野古埋め立て阻止!
「県民集会」に3900人が大結集 〈沖縄〉
(1137号1面)

瀬嵩の浜が埋め尽くされる

 3月21日、瀬嵩の浜において「止めよう辺野古新基地建設! 美ら海を守る県民集会・海上行動」が開催された。主催は、「沖縄平和運動センター」「ヘリ基地反対協」「沖縄平和市民連絡会」などを主な構成団体とする実行委員会であり、大浦湾におけるボーリング調査強行に対する沖縄労働者人民の怒りが大きくわき起こるなかでの開催である。呼びかけに応え、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会と沖縄・首里日雇労働組合も結集し闘いぬいた。

 午前11時半、瀬嵩の浜に到着する。目の前には自然豊かな大浦湾が拡がり、対岸にはキャンプ・シュワブの無機質な建物が並んでいるのが見える。海はオレンジ色のオイルフェンスやブイ(浮標)が設置されて広範囲に囲い込まれ、カヌーや抗議船が設置物の線上付近で果敢に海上保安庁に立ち向かう姿が確認できる。数隻の巡視船も遠望できる。瀬嵩の浜は正午を過ぎると参加者で埋め尽くされ、白い砂浜は見えなくなった。会場入りする参加者の列は、開会後もしばらく途切れることはなかった。

 午後1時ジャスト、集会が始まる。冒頭、司会より「昨年から4回目となる現地での『県民集会』だ」「美ら海を未来につないでいかなくてはならない。米軍基地を造らせてはならない」と開会宣言が発せられる。海上行動隊によるデモンストレーションが行なわれ、全体は海に向かって「埋め立てを止めるぞ!」「基地建設を止めるまでがんばろう!」とシュプレヒコールを叩きつけた。

 つづいて、各団体の発言が行なわれる。開催地代表あいさつでは「辺野古・大浦湾に新基地はいらない二見以北住民の会」代表が登壇し、「かねてから全国のみなさんに見て欲しかった場所。この大浦湾に100年、200年耐用の基地が似合いますか?とんでもないと誰もが思うでしょう」「昨年7月から安倍政府が住みついている。国家権力と民意との闘いの場となり、景観が一変した。海が1日1日と破壊されている。聞く耳をもたない安倍政府の民意無視、沖縄蔑視、沖縄いじめの何物でもない。このような仕打ちに、にじららん(我慢できない)、ゆるさらん、わじわじー。もう限界です」「『民意は国策や国家権力の前では紙クズ同然だ』『安保の前では民主主義は論外だ』と安保の魔物が乗り移った安倍政府は、なりふり構わず県民、国民に牙をむけている。これからも国家意思を押しつけられなければならないのか。ならんせーならん、がってぃんならんと押し返そう」。

「ここは日本政府のものでも米国政府のものでもない。ウチナンチュの海だ」

 一番の盛り上がりは現場からの報告である。はじめに、「ヘリ基地反対協」の安次富浩氏だ。「闘いのシンボル的存在であるオジーやオバーも参加している」「海上では船団が7つ、カヌー16隻、帆かけのサバニ1艘、応援に来てくれた船3隻、ウインドサーフィンの仲間がこの集会に参加している」「日・米両政府は、『立入禁止区域』を勝手に作った。冗談じゃない。ここは日本政府のものでも米国政府のものでもない。ウチナンチュの海だ」「『ヘリ基地反対協』は、18年間闘い続けてきた。名護市民の闘いから、今や全国、そして国際的な闘いへと発展している。絶対に負けることはない」という熱い訴えに、参加者は盛大な拍手で応える。キャンプ・シュワブのゲート前で連日闘い続ける「沖縄平和運動センター」議長の山城博治氏は、「ゲート前は連日、大結集で闘っている。日・米両政府と米軍がゲート前に襲いかかっている。昨日は稲嶺名護市長の実兄を拘束することまでやっている」「勇気と誇りを持って、団結を打ち固めて、堂々と大胆に進んでいこうではありませんか!」「海の仲間たちの決意と勇気があったから、がんばれた。今日、不動の団結をつくっている。未来はわれわれの手にある。それ以外に未来を託す道はない」「もしゲート前のテントを撤去しに来る不届きな連中がいたら、今日のように大結集し、その力でテントを守りぬこう!」。身振り手振りを交えた力いっぱいの山城氏の訴えに、何度も歓声が上がる。

海上メンバー、弁護団などの発言

 海上で連日闘うメンバーは、「『臨時制限区域』を突破し抗議の声を上げている。みなさんの後押しがあるからできる」「大きなコンクリートブロックを沈めたことに対し、仲間のダイバーが潜り撮影し写真を公表した。『県』は、2月27日に『制限区域』の外で調査し、写真が事実であることを確認した。『県』は、『区域』内の調査を防衛局に伝えたところ、『自分たちで米軍に許可を取ってくれ』と言われた。全く失礼な対応だ」「米軍は、『県』に対して『運用上の問題があり許可しない』と返事した。『運用上の問題』というなら、なぜ海保は『運用上の問題』とならないのか。防衛局の雇ったダイバーが潜って証拠隠滅することも目撃してきた。それは『運用上の問題』とならないのか」と批判を加える。参加者全体は、臨場感あふれる報告を真剣に聴き入る。3人の訴えの後、司会から「海の仲間がフロートを越えて抗議行動をしている」と報告されると、拍手喝采が沸き起こった。

 つづいて、弁護団からの提起として、弁護士の池宮城紀夫氏が登壇する。「30人の弁護団で闘っている」「抗議行動には何も危険なことはない。だが海保は、拘束し、海に落とし、溺れさせて、引っ張り上げて暴力をふるっている。それは、『特別公務員陵虐致死傷』に当たる」「海保は、『安全のためにやっている』と言うが、『海上保安庁法』18条の規定は、『生命・身体の危険または財産侵害のおそれ』『緊急を要する』『海難等の危険な事態』といった三つの要件の場合に権力を行使することができるというものだ。抗議行動は、どれにも当たらない。法律に違反している」と詳細に説明しつつ、闘いの正当性を訴える。発言が続く中、海上では海保が挑発的にメンバーを拘束する。「船2隻、10数艇のカヌーが拘束されている」という司会からの報告に、全体は怒りに包まれる。「不当拘束やめろ!」「仲間を返せ!」とシュプレヒコールで応戦する。

 若者たちのメッセージでは4人が登壇し、「沖縄から出て、基地が当たり前になっていた沖縄の異様さに気付いた」「おかしいことにおかしいと言い続けることの大切さが分かった」「全国から若者が辺野古にかけつけている」「人の命を奪う手伝いをしたくない」と、それぞれの思いを語る。

 最後に、主催者より4月から5月にかけての行動が提起され、ガンバロー三唱で締めくくられた。

名護新基地建設実力阻止へ

 3月12日、沖縄防衛局は、海底ボーリング調査に踏み切った。昨年8月から9月に強行して以来の再開であり、今回は大浦湾の深い地点計12ヵ所における調査とされる。安倍政府は、「粛々と工事を進める」(官房長官・菅)なぞと言い続けているが、海上作業は実力阻止闘争に直面し遅延に遅延を重ねているのが実情である。もともとボーリング調査の期限は、昨年11月末とされていたが、その後、期限は、今年3月末まで再延長された。さらに期限間際に「3ヵ月程度」も延長せざるをえなくなり、「本体着工は夏ごろ」(防衛相・中谷)といった脅しも吹き飛んでしまった。安倍政府は、「埋立承認」の法的瑕疵を検証する「第三者委員会」の設置や、コンクリートブロック設置作業などの停止指示、「岩礁破砕許可申請」の「取消し」示唆など、沖縄労働者人民の闘いに圧されて抵抗姿勢を示す翁長「県」政に対して、「会っても意味がない」(防衛相・中谷)と一蹴し作業を強行する構えを強めているが、圧倒的な民意に支えられた現地実力阻止闘争の広がりによって焦りを深めているのは安倍政府の方なのだ。戦争の危機を敏感に感じとり「安倍政府打倒」を訴える沖縄労働者人民の闘いは、確実に政府を追い詰めているのである。

 24時間態勢の阻止闘争の前進に恐怖する国家権力は、ゲート前テントの強制撤去に手をかけようとしている。3月11日、沖縄総合事務局北部国道事務所はテント撤去の最終警告を行なっている。総合事務局は、基地内で軍警備員や警察と肩を並べて闘うメンバーを常時監視し、強制撤去の機会をうかがっている。こうした任務を嫌がる職員は多い。そこで政府は、職員がサボってないか監視するため、東京から職員を監視する担当者を送り込むことまでやっているのだ。現場では、テント強制撤去をはね返す熾烈な攻防が展開されている。

 闘いを憎悪する反共ファシストも敵対を強めている。ゲート前では、爛メラ小僧瓩里瓦箸ファシスト分子が闘う仲間によって摘発され、権力に助けを求める事態が相次いでいる。いかに脆弱な分子であれ、闘争破壊に手を染める輩を決して容赦はしない。

 陸でも海でも闘いは前進している。ゲート前では、海上作業を止めるために海保や沖縄防衛局およびボーリング調査を行なう業者などを「基地に入れない」闘いを展開している。米軍車両にもより厳しく迫っている。海上では海保の暴力が倍加し救急搬送者も出るなか、これに怯むことなく「臨時制限水域」内に繰り返し突入し、調査用の大型スパッド台船に迫る闘いをやりぬいている。われわれは、実力阻止闘争への確信を深める仲間とスクラムを組み、決戦攻防に勝利するため奮闘する。今こそ、沖縄―日本「本土」を貫く共同闘争の真価を発揮し、安倍極右政府打倒、名護新基地建設阻止をかちとろう。