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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

7・19入院患者差別・虐殺31ヵ年糾弾! 報徳会宇都宮病院糾弾! 宇都宮現地闘争が闘われる(1153号2面)

集会への連帯メッセージ  

 全国「障害者」解放運動共闘会議(全「障」共)の呼びかけのもと、7月21日午後1時より宇都宮市・陽南第2公園において、入院患者差別・虐殺31ヵ年糾弾! 報徳会宇都宮病院糾弾! 宇都宮現地集会が闘われ、報徳会宇都宮病院に向けての戦闘的なデモがうちぬかれた。

 陽南第2公園の集会場には関東や宮城などからマイクロバス、ワゴン車などで、「精神病者」、「障害者」、労働者、学生が結集し、集会が開始される。

 まずはじめに、刑法改悪阻止関東活動者会議(刑関活)の仲間が司会に起ち、シュプレヒコールだ。「入院患者差別・虐殺31ヵ年を糾弾するぞ!」「報徳会宇都宮病院を糾弾するぞ!」「戦時『障害者』差別・抹殺攻撃粉砕!」「『心神喪失者等医療観察法』を粉砕するぞ」「保安処分施設を解体するぞ」の声が宇都宮現地に響き渡った。
 この集会に寄せられたメッセージ紹介に移る。まず、「報徳会宇都宮病院指定共同生活援助事業所ケア・ホームの元介護労働者」からの訴えを、司会が代読する。「報徳会は従業員の脱法行為に目をそむけるな」「施設長・静谷秀樹はパワハラ・セクハラ・モラハラをやめろ」「日本医療機能評価機構の認定を返上しろ」。元介護労働者から、創立者・石川文之進以来今日まで何ら変らぬ石川一族支配下の報徳会宇都宮病院の差別体質の実態が暴露されると、報徳会宇都宮病院への怒りが改めて噴き出してくる。次に、全「障」共の下で格闘する全国の「障害者」からの連帯アピールが、司会より代読される。「広島県『障害者』解放を進める会」から、「『精神障害者』に必要なのは、医療と介護体制と人と人のつながりのある社会だと思います。『精神障害者』の隔離・抹殺政策と対決し闘う」。「福岡・『障害者』解放をめざす会」からは「『精神障害者』の交通運賃割引の問題をはじめ、『障害者』差別を糾弾し、『障害者』解放を切り拓いていく取り組みを、福岡の地で粘り強く進めていく決意です」。以上のアピールが、全体の拍手で確認された。

基調提起と決意表明 

 全「障」共幹事会から基調が提起される。基調提起に起った沖縄の仲間は、「報徳会宇都宮病院事件」の事実経過が紹介し、元入院患者・安井健彦氏の告発によって、2人の入院患者の虐殺が暴露され、世界的にも問題とされ注目を集めていった経緯を明らかにする。しかし、安井氏の告発にもかかわらず、差別者・石川文之進が結局何らの責任を負うことなく、差別・虐殺を居直りのうのうと生き延びている。沖縄の仲間は、これを暴露するとともに「宇都宮病院自体も、私たちに対する面会破壊の攻撃をエスカレートさせてきており、宇都宮病院の毒牙が再びむき出しになってきている」とし、「安井さんの遺志を引き継ぎ、その怒りと闘いに応え、あくまで闘う」と強調した。そして、「精神病者」を隔離・抹殺する「日本の精神医療の実態」について「『精神衛生法』が『精神保健福祉法』に変った今日においても『措置入院』や『医療保護入院』は存続し、一方では『心神喪失者等医療観察法』による保安処分が強制され、『精神障害者』は隔離・抹殺政策のもとに置かれている」「政府の政策が『精神障害者』隔離・抹殺に重点を置いていることは明らかだ。私たちは、報徳会宇都宮病院を糾弾し解体する闘いを頑強に続けることで、報徳会宇都宮病院による患者への差別・虐待を阻止し、『精神障害者』隔離・抹殺政策と対決していく」「今こそ、差別糾弾闘争の飛躍をかちとり、全国の闘う『精神病者』『障害者』、そして医療労働者、福祉労働者をはじめとする労働者人民の闘いを発展させ、報徳会宇都宮病院を解体しよう」と呼びかけた。提起された基調は、全体の拍手で確認された。

 続いて、結集した仲間からの決意表明だ。まず、「宮城・『障害者』への公的介護保障を求める会」の仲間より、「精神医療における荒廃はすさまじい。2012年に千葉県の病院で患者が二人の准看護師によって暴行され、2年4ヵ月後に亡くなったことが、今年7月に報道された。全国の精神病院で差別・暴行が横行していることを許してはならない」「『精神保険福祉法』、『心神喪失者等医療観察法』を粉砕しよう。日本の精神医療総体に対する闘いとして、報徳会宇都宮病院への糾弾の闘いをやりぬく」。「大阪・『障害者』解放をめざす会」の仲間より「安倍政府が昨年施行した『特定秘密保護法』において、『特定秘密』を扱う人間について『精神病者』かどうかをチェックすることが明記されている。安倍政府は、『精神病者』を隔離・抹殺の対象として扱っている。こんな安倍政府を打倒しよう」「『介護の商品化』のなかで犇ζ共生瓩箸靴討硫雜郤圓鮓つけるのは困難ではあるが、闘いを作りあげていく」。東京・山谷日雇労働組合の仲間より、「われわれは、報徳会宇都宮病院を監視するだけにとどまらず、解体する闘いを闘いぬかなければならない」「東京・山日労の活動の基本は、金町一家解体の闘いにある。仲間を病院に駆りこみ虐殺した報徳会宇都宮病院は解体するしかない」「日本の精神病院の多くが『精神病者』を金儲けの手段として存続している。『精神病者』を病院に叩きこむ差別社会の結果であり、許してはならない」。

宇都宮病院へ進撃する戦闘的デモ 

 反安保労研全国センターの仲間は、「かつて222人もの入院患者を『不審死』に追い込んだ報徳会宇都宮病院は、今度は高齢者施設にも手を出し、利益を上げようとしている。こんなことを絶対に許してはならない」「日本の精神病院の8割〜9割は私立だ。金儲けが横行しているのは、国の政策として『精神病者』を治安管理の対象としているからだ。隔離・収容する施設が必要だったから、多くの私立病院が乱立したのだ」「世界保健機構(WHO)から『日本は入院患者の数が多すぎるから是正しろ』と30年前に勧告を受けているが、いまだに改善されていない。精神病院を儲けさせようという日本政府の姿勢はまったく変わっていないのだ」「医療・看護労働者の中から、精神病院や関連ケアホームの実態を明らかにする暴露がなされている。闘う労働者を組織化し、闘いぬいていこう」。

 患者虐殺を居直って存続し続ける報徳会宇都宮病院とその延命に手を貸す国家権力に対する怒り、そして報徳会宇都宮病院解体に向けて闘う決意に満ちた発言を全体の拍手で確認し、部隊はシュプレヒコールをあげる。そして隊列を整え、旗ざおを手に報徳会宇都宮病院を糾弾し解体すべく戦闘的デモを打ちぬく。報徳会宇都宮病院の正門へと進撃し、正門前に陣取り「入院患者虐殺31ヵ年を糾弾するぞ」「宇都宮病院を解体するぞ」「入院患者差別・虐殺を許さないぞ」「患者さん頑張れ」とシュプレヒコールをあげ、宇都宮病院への怒りを叩きつける。正門の奥には職員やガードマンが陣取っていたが、闘う部隊は存分に報徳会宇都宮病院への糾弾をやりぬき、陽南第2公園までのデモを貫徹した。

 最後に、全体で最後のシュプレヒコールをあげ、全「障」共幹事会より簡単に集約提起がなされ、この日の闘争を終了した。