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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

8・30「宮城県総合防災訓練」粉砕闘争に決起〈宮城〉
(1158号2面)

 8月30日、宮城県と岩沼市などの主催による、宮城県立支援学校岩沼高等学園を主会場にした「宮城県総合防災訓練」が行なわれようとしていた。2011年の東北・関東大震災以降、宮城県内の被災沿岸部では、昨年の亘理町に続く2度目の実動訓練となる予定であった。「被災地の制圧」を眼目にすえ、自衛隊と警察が前面に出ての「防災訓練」に名を借りた治安出動訓練―内乱鎮圧訓練として準備されていたものである。

 「有事法制に反対する宮城県実行委員会」と反戦・全学連は、8月30日早朝から「宮城県総合防災訓練」粉砕の現地闘争に起ち上がった。

 午前8時ごろ、青ヘルメットの部隊は、会場である宮城県立支援学校岩沼高等学園の直近に登場した。小雨の降る中、岩沼高等学園入口には会場案内の看板が設置され、岩沼駅と会場を結ぶシャトルバスが動いていた。会場周辺には宮城県警の公安私服刑事どもが既に配置され、わが部隊にカメラを向けるなどの監視活動に入っていた。『宮城県総合防災訓練』の開催を前に、あらかじめ青ヘル部隊の登場を見越して宮城県警が身構えているのは明白である。

 青ヘル部隊は、横断幕を広げて態勢を整え、会場に向かってシュプレヒコールを叩きつける。「『宮城県総合防災訓練』を粉砕するぞ」「治安出動訓練を粉砕するぞ」「労働者人民の戦争動員を許さないぞ」「『安保法制関連法』成立を阻止するぞ」「戦争遂行の安倍政府を打倒するぞ」。そこへ、会場内から宮城県警の制服警官1人が青ヘル部隊に近づき、いきなり「中止だ、中止だ」と叫びはじめた。いかに「悪天候」といえど、実際には小雨の降る程度であり、とても中止するような状況とも思えないので、青ヘル部隊はシュプレヒコールを続行した。そこへ、岩沼市の広報車が会場周辺に近づき、スピーカー越しに「本日の『宮城県総合防災訓練』は、雨天のため中止になりました」と広報活動を開始した。午前8時半ごろには、いつの間にか正門の看板も外されていた。「宮城県総合防災訓練」が本当に中止になったことを知った青ヘル部隊は、シュプレヒコールを終了し、会場を後にした。

 後日、宮城県危機対策課と岩沼市防災課は、「前日午後5時の段階では、『訓練』決行を決定していた」「前日夜からの雨で、会場現場が水浸しになった。膝までつかる水溜りができていたために、宮城県危機対策課と岩沼市防災課が当日の早朝、中止を決定した」「参加を予定していたヘリなど航空機4機も、雨天と低い雲がたれこめていたので『無理』と判断した」「安全を考えて中止した」と、当日までの事態を説明した。こうした宮城県岩沼市行政の猜枳性瓩蓮◆峙楙觚総合防災訓練」の実態を自ら暴露するものとなった。安倍政府の旗振りの下で全国各地で行なわれる「9・1防災訓練」の一環としての「宮城県総合防災訓練」は、小雨程度の条件をも想定しての、地域住民のニーズに地道に応えるような「防災訓練」ではまったくなく、最初から、自衛隊と警察が存在を誇示し、地域住民を統制下に敷く予行演習として設定されていたということだ。当日予定されていた「宮城県総合防災訓練」では、陸上自衛隊第6師団(多賀城市)の第22普通科連隊などの自衛隊部隊や、宮城県警航空隊のヘリコプターなどが動員されることになっていたというが、とにかく「宮城県総合防災訓練」の犲臾鬮瓩燭觴衛隊や宮城県警の「安全確保」が、「9・1防災訓練」の第一義であったということなのだ。これが「9・1防災訓練」の実態なのだ。

 わが青ヘル部隊は、治安出動訓練―内乱鎮圧訓練としての「9・1防災訓練」の実態を暴露・弾劾し、実力で粉砕するために、毎年、「宮城県総合防災訓練」粉砕闘争に起ち上がり、現場での攻防をうちぬいてきた。わが部隊が今年も現場に登場することを予測した宮城県警が、当日午前8時までに公安私服刑事をあらかじめ配備しているところに、国家権力がいかに青ヘル部隊の登場に恐怖しているかが分かろうというものだ。そして、「宮城県総合防災訓練」会場に、実際に青ヘル部隊が登場したことに恐れをなしたのか、主催者側は、直ちに中止を発表したのだ。われわれは、あくまで現場攻防にこだわり、宮城県における「9・1防災訓練」を粉砕しぬく決意である。