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10・30寺尾反革命差別判決41ヵ年糾弾!第3次再審棄却阻止!狭山中央闘争を闘う (1164号6面)

5・23闘争実行委員会が前段集会を開催

全国部落解放青年同盟がメッセージ

 午前11時、解放派と全国学生部落解放研究会連合の部隊は、日比谷野外音楽堂の入口に登場した。横断幕を広げ、ゼッケンを身につけビラまきを開始する。すでに、本集会に参加するため、続々と全国の部落青年・大衆が結集し始めている。「ごくろうさん」と言って次々とビラが受け取られていく。公安私服どもがビデオカメラを構え、何かあればいつでも弾圧をしかけてやろうと狙っている。部隊は、これを一蹴し、集会直前まで情宣行動を貫徹した。

 正午過ぎ、5・23闘争実行委員会が、前段集会を開催する。結集する多くの部落青年・大衆からの注目を集める中、部落解放運動を闘う仲間が、司会に起ち、シュプレヒコールで集会が開始された。「狭山差別裁判を糾弾するぞ!」「高裁・寺尾による反革命差別判決41ヵ年を糾弾するぞ!」「狭山闘争の歴史的勝利をかちとるぞ!」「全国の戦闘的部落大衆と連帯して闘うぞ!」「革命的部落解放運動の飛躍・前進をかちとるぞ!」。

 まず最初に、全国部落解放青年同盟からのメッセージを司会が代読する。

 「安倍政府は、戦時体制形成に突き進むなかで、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)や中国を敵視する反北朝鮮、反中国―反共・排外主義を煽るだけ煽り、戦争熱を醸成する『世論』形成を推し進めている」「『3者協議』がこれまで計25回開かれてきたが、東京高検は、物的証拠の存在については居直りを決め込んだままである。東京高裁・植村が、いつ、東京高検の意に沿って「3者協議」を打ち切り、再審請求棄却を狙ってくるのか、予断を許さない状況にある。われわれは、無実の部落民=石川一雄氏を支えぬき、〈差別裁判糾弾、階級裁判粉砕、国家権力糾弾・打倒〉の旗幟を鮮明にして、階級的共同闘争と大衆的実力闘争・武装闘争で闘いぬかなければならない。東京高裁の再審棄却を許さず、狭山闘争の勝利を何としてもかちとろう」。

全国学生部落解放研究会連合が基調提起

 全国学生部落解放研究会連合より基調が提起される。

 「10・31判決は、日帝国家権力による部落差別の強化・拡大と、階級闘争解体攻撃を明白にし、『公正裁判要求』路線の敗北を明らかにした。われわれは、第2審冒頭での『おれは殺していない』との石川氏の血叫びに応え、1976年9・17革命的人民によって敢行された寺尾への報復の鉄槌を支持しながら、戦闘的部落大衆とともに10・31判決を許したことへの正面突破をかけ闘いぬいてきた。今、第3次再審闘争は、正念場を迎えている。石川氏は、本闘争にむけたメッセージで「寺尾判決こそ差別と冤罪の元凶と罵りたい思いに駆られ、憤りを禁じ得ません」と寺尾判決への怒りを新たにしている。石川氏の怒りと無念を共有し、石川氏の不退転の決意に応える闘いを実現しなければならない」「検察は、弁護団によって攻勢的に提出される新証拠をはじめ、石川氏の不屈の闘い、狎仞遒量拭瓩錣命瓩汎う部落大衆の闘い、それと結びつく労働者人民の闘いに追いつめられながらも『不見当』を繰り返し、裁判所になら提出するなぞというふざけた態度で居直っている。東京高裁・植村も、事実調べを行なわない姿勢を踏襲しており、手ぬるい態度でごまかしつつ棄却のタイミングを狙っていると言わざるを得ない」「今こそ、階級的共同闘争と大衆的実力闘争・武装闘争で第3次再審棄却を阻止する攻勢的な闘いを叩きつけていかなければならない。司法―国家権力に対する『中立・公正』の幻想を一切捨て去り、〈差別裁判糾弾、階級裁判粉砕、国家権力糾弾・打倒〉の闘いの旗幟を鮮明に闘おう。部落解放同盟内社民・こえ派の制動に怒る戦闘的部落青年・大衆と合流し共に闘おう。職場・地域・学園で、部落差別を憎み許さず、狭山差別裁判糾弾闘争を共に闘う仲間を獲得し、階級的共同闘争を拡大していこう。大衆的実力闘争・武装闘争の爆発で正念場を迎えた第3次再審闘争勝利へ進撃しよう。狭山闘争の歴史的勝利へ進撃しよう」「部落解放同盟内社民・こえ派の『告訴・告発』方針を踏みしだき、差別糾弾闘争を断固推進し、部落差別の根底的廃絶、部落の根本的解放へと闘おう。ファシストどもの悪辣な差別煽動を打ち砕き部落解放運動の革命的飛躍・前進をかちとろう。戦争遂行の安倍極右政府を打倒しよう」。

各団体が決意を表明

 続いて、集会に結集する各団体からの闘う決意を受けていく。東京・山谷日雇労働組合の仲間は、「『安保法制関連法』=『戦争法』を強行成立させた安倍政府は、次には、戦争を国内で支える労働運動を作ろうと狙っている。戦争翼賛の労働運動、戦前のような『産業報国会』型労働運動である。それは、差別に満ちた運動に他ならない。そんな攻撃を許さず、『最期の血の一滴まで闘う』と決意する石川さんと固く連帯する」。「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」の仲間は、「働いてメシが食いたいという当たり前の要求を実現させるために闘う。『反戦・仕事よこせ』の闘いを強化する。大阪市長・橋下による『西成特区構想』=寄せ場解体攻撃を粉砕する」「搾取・収奪、ボッタクリのない社会を実現するために頑張ろう」。福岡・築港日雇労働組合の仲間は、「おれたち労働者人民を戦争にふりむける政策を押しつける時、支配者どもは差別を強制しようとする。だからこそ、狭山闘争が正念場にあることを肝に銘じ、闘おう」「狭山第3次再審棄却を許さない闘いを、実力の闘いで示さなければならない」「野垂れ死にを強いられる日雇い労働者こそが、戦争を阻止する闘いの先頭に起つ」。「刑法改悪阻止関東活動者会議」の仲間は、「安倍政府の『安保法制関連法』強行成立を弾劾する。『戦争のできる国づくり』は『精神病者』『障害者』にとっても見逃すことはできない。戦時下、『障害者は役にたたない』として『障害者』が虐殺されていった歴史を二度とくり返してはならない」「国家権力が、『精神病者』に対し、科学的根拠のない『再犯のおそれ』を口実に予防拘禁し、隔離・収容することを許してはならない。戦時『障害者』抹殺攻撃と闘おう」。東部朝鮮史研究会は、「朝鮮半島をめぐって、朝鮮反革命戦争の危機が進行している。米・韓は、『作戦計画5015』を策定して、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への攻撃を準備している。断じて許してはならない」「日帝は、『戦争法』を成立させ、朝鮮反革命戦争の先頭に起とうとしている。安倍政府は、『戦後70年談話』を出し、戦争責任を居直ろうとしている。閣僚が、靖国神社への参拝に踏み込んでいる。安倍政府打倒に進撃しよう」「差別主義・排外主義攻撃が激化している。断固として跳ね返そう。反共ファシストを撃滅しよう」。

 すべての発言に対し、参加者全体からの拍手が沸き起こる。最後に再度、全体でのシュプレヒコールで集会をしめくくり本集会へと合流した。

首都中枢を席捲する戦闘的デモ

 本集会会場の日比谷屋外音楽堂では、12時半からミニコンサートが行なわれた後、午後1時本集会が開始される。

 組坂部落解放同盟委員長による開会あいさつ、民主党の小川参院議員(元法相)のあいさつ、吉田社民党党首からのメッセージ紹介の後、石川一雄氏が登壇する。石川氏は、会場の熱気を一身に受け、力強い檄を飛ばす。「80歳よりもっと長く生きる。まだまだ青年! これからも支援を盾に、司法に迫っていく」「支持がなければ司法を動かせないと思う。石川1人のために、汗をかき血を流し、会場に来てくださるみなさまに、まだまだ参集できるように、これからも不屈の精神で闘う」。そして「元凶の寺尾判決世に証し 司法に再審総意で迫る」と得意の俳句を披露した。

 石川早智子氏の発言の後、弁護団報告に移る。まず、中山主任弁護士は、「石川さんからの『最低限の教育を受けられなかった者に対する国家の仕打ちがあまりにひどい』と書かれた手紙を受けて、弁護団に入った」と、自身が狭山弁護団に入ったいきさつを紹介する。そして、石川氏が逮捕当日に書いた「上申書」が証拠開示されたことを受け、「『脅迫状』と石川氏の書く字との違いが一目瞭然」と強調し、さらに、数々の鑑定によって「真実の知らない石川氏の存在を浮かび上がらせる」とした。最後に、「さらに世論を作り上げていこう」と締めくくった。次に、中北弁護士は、「25回の『3者協議』で185点の証拠開示がなされた」「寺尾判決で示された『自白は信用できる』とする根拠である『七つの証拠』『秘密の暴露』などはガラクタにすぎない」とし、「かもいの万年筆を示す図面」「自動三輪車の追い越し」といった「証拠」が警察の捏造であることを改めて暴露した。さらに、石川氏「自白」の「録音テープ」についても解析を進め、「『わ』の字も説明しないと書けない、ひらがなも間違いだらけ」と「自白」の実態が浮き彫りになっていることを示した。そして、最後に、「再審開始までともにがんばろう」と発言をまとめた。

 片岡・部落解放同盟中央狭山闘争本部長からの基調提起の後、闘う諸人士からの連帯アピールを受ける。「足利事件」の菅家利和氏、「布川事件」の桜井昌司氏、「袴田事件」の袴田秀子氏(袴田巌氏の姉)、「袴田事件を支援する静岡市民の会」から、当事者の近況と権力犯罪への怒り、石川氏との連帯が表明された。そして、精神科医・香山リカ氏からの発言、集会アピールの読み上げ、「狭山事件の再審を求める市民の会」事務局長・鎌田慧氏からの集約発言、閉会あいさつと進んだ。

 集会後、5・23闘争実は、会場からデモへ起つ全国の部落青年・大衆に向けて共に闘う決意を明らかにするシュプレヒコールをあげ、アジテーションを開始する。そして、5・23闘争実の部隊がデモに打って出る。道行く人々の圧倒的注目を集めながら部隊は、共に狭山闘争を闘おうと呼びかけ戦闘的デモで進む。5・23闘争実は、最後まで戦闘的デモをうちぬいた。

 次回の「第26回3者協議」は、12月下旬に開催される。東京高検を徹底糾弾し、東京高裁にただちに事実調べを行なえと迫っていく闘いが必要だ。大衆的実力・武装の闘いで、そして階級的共同闘争を強固に築きあげ、第3次再審棄却阻止、狭山闘争の歴史的勝利へ進撃しよう。