解放トップ
トップに戻る
解放最新号
バックナンバー
論文
定期購読

東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

3・20 2016年春闘勝利総決起集会へ (1171号7面)

                          全国労働組合運動交流会

 全国の働くなかまのみなさん。全国労働組合運動交流会(全労交)は、来る3月20日、東京・幡ヶ谷区民会館で2016年春闘勝利総決起集会を開催します。圧倒的な労働者の結集を呼びかけます。

 2016年春闘を前にして、安倍政府、日本経団連、日銀、「連合」が、一斉に「消費拡大のための賃上げ」を大合唱しています。政・労・使に加えて、金融政策のトップである日銀総裁までもが「賃上げ」を叫び、賃金問題に介入するという異例な状況のなかで春闘が始まろうとしてるのです。

 なぜ、日銀総裁までもが「賃上げ」を叫び、労使の賃金問題に介入する事態となっているのか。それは、首相・安倍や日銀総裁・黒田が提唱してきた「アベノミクス」が「国内総生産」(GDP)成長率の六割を占める個人消費がマイナスをつづけ、その破産が鮮明になる中、「賃上げ」の仮装をもって「アベノミクスの成果」を強弁しつつ、労働者階級への搾取率を極限的に高め、資本とブルジョア政府の延命を図るためにほかなりません。

 2012年暮れに安倍政府が「2年間で2パーセント以上のインフレ率達成」、「デフレ克服」をかかげた「アベノミクス」を呼号して3年以上が経過しました。この間、日銀が「異次元緩和」で170兆円もの資金を市場に流し、政府が50兆円の財政出動を行ない、株価つり上げを狙って労働者人民から徴収した年金保険料まで投入したものの、その「成果」は、牾式バブル瓩鯣生させ、年金積立金の8兆円もの損失を出すだけに終りました。

 「アベノミクス」はまた、「企業が収益を上げれば、富が滴り落ちる『トリクルダウン』で賃金が上がり、恩恵が行き渡る」と言っていましたが、そんなものはどこにも起きていません。2014年度の全産業の「純利益」は、前年比10パーセント増の41兆円、「利益剰余金」は、前年比8パーセント増の26兆円に増加し、積み上がった「利益剰余金」は354兆円にも達しています。しかし、労働者の賃金は大企業「正社員」であっても、昨年10月時点で物価上昇の影響を差し引いた「実質賃金」は、0・5パーセントの微増にとどまり、中小零細企業で働く労働者の賃金上昇率は、0・9パーセントで、前年より0・2ポイント下がり、消費税増税や生鮮品の値上がりが9パーセントにも達するなかで実質は、「賃下げ」となっています。

 このように、「アベノミクス」の「トリクルダウン」なぞペテンでしかなかったことが明らかになり、「アベノミクス」を提唱し、賛美していた竹中平蔵は、「トリクルダウンなんて、あり得ない」「トリクルダウンを待っている方が悪い」と居直り、「国民は爐こぼれ瓩魎待せず、挑戦しなければならない」なぞと言い、「アベノミクスの恩恵がないのは労働者の責任だ」と言い放っています。安倍政府が新たに打ち出した「一億総活躍社会」は、「戦争法」下の労働政策―「富国強兵」政策に労働者階級を動員することを目的にした攻撃に他なりません。

 結局、「消費拡大のための賃上げ」を合唱する連中が言っている「賃上げ」は、中小企業で働く労働者や「非正規雇用」労働者の賃金分を吸い上げ、「大企業正社員クラブ」に属する労働者に付け替えて「賃上げ」と強弁するものに他なりません。さらに、資本やブルジョア政府は、「賃上げ」の仮装の裏で昨年の「労働者派遣法」改悪による「生涯非正規化」の攻撃につづき、今国会では「残業代ゼロ化」にむけた「労働基準法」改悪攻撃、さらに「金さえ払えば首切り自由」にしてしまう「解雇の金銭解決制度」の導入にむけた法案の上程も目論んでいます。これらを通して世界大恐慌爆発情勢下で強まる利潤率の傾向的低下への手っ取り早い対抗策として搾取率を極限的にアップさせ、わずかでも延命しようとあがいているのです。

 「消費拡大のための賃上げ」の本質は、資本主義経済の防衛ために労働者階級を動員し、武器輸出や原発輸出を牾莽瓩噺るような帝国主義労働運動を先頭にして戦争翼賛の「産業報国会」型労働運動で日本労働運動を制圧しようとする攻撃です。

 この攻撃に対して「連合」は、「デフレ脱却を日銀だけに任せておいてはならない」と言い、安倍政府、日本経団連、日銀と完全に一体となっています。全労連は、階級的労働運動の前進を憎悪し、「戦争法廃止の国民連合政府」構想に労働者階級を物理力として動員することだけに集中しています。

 このような日本労働運動の惨状を突破することを目指し、全労交は、2016年春闘を「大幅賃上げ実現」、「労働規制の緩和」粉砕、「一億総活躍社会」粉砕をかかげて闘いぬきます。「帝国の官吏化」攻撃と対決する公務員労働運動、「非正規」争議、「君が代」不起立で戦争教育と対決する教育労働者運動、原発廃止に向け闘う労働者の闘い、寄せ場解体攻撃と対決して「反戦・反失業」を闘う寄せ場労働運動の前進を実現しましょう。改憲―戦時国家体制形成を許さず、名護新基地建設、原発再稼働、武器輸出の攻撃を怒りの闘いで粉砕しましょう。

 あらゆる産別、あらゆる雇用形態の労働者の圧倒的な結集をもって2016年春闘勝利総決起集会を実現し、「連合」や全労連を突破して闘う労働運動の一大奔流を作り上げていきましょう。


集会要綱

日時 3月20日(日)午後1時30分〜
会場 東京・幡ヶ谷区民会館
主催 全国労働組合運動交流会(全労交)
連絡先 東京・山谷日雇労働組合
    東京都台東区東浅草2−1−6
    電話03−3876−8040



〈編集部責任転載〉