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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

集会と天神デモで日雇いメーデーを闘う 〈福岡・築港〉
(1181号5面)

須崎公園で決起集会

 会場の須崎公園には、集合時刻前から、「仕事よこせ」の対市役所木曜行動を取り組んできた顔なじみの仲間たちが多く集まっている。毎朝早くから仕事を求めて築港の寄せ場に立っている仲間たちも来ている。もちろん、野宿生活を続けているたくさんの仲間たちもやって来ている。こうした野宿の仲間の中には、デモにだけは必ず来る仲間なども参加している。仕事がない中、生活保護を受給している仲間もやってきている。正午には、50人ほどの労働者が集まった。

 労働者たちが、カレーライスで腹ごしらえを済ませ、音楽堂ステージ前に着席する。12時半、集会の開会が宣言される。シュプレヒコールをあげる。 

 まずは、寄せられたメッセージの代読だ。東京・山谷日雇労働組合からは、「東京都が9割近くの補助金を出している『城北労働・福祉センター』(センター)は、『仕事をして生きてゆきたい』『センターで仕事紹介を受けたい』と考える労働者が『センター利用者カード』の発行を申請しても、窓口で『ダメだ』と言って追い返すことを続けています。2020年東京オリンピック開催に向けて、ドヤが外国からの旅行者向けのホテルに建て替えられる動きが続いており、山谷を『日雇い労働者の街』から新たな金儲けの場所へと再開発することと連動してセンターの日雇い・野宿労働者の仕事紹介からの排除攻撃があることは明らかです。われわれは、これまでの建設日雇い労働者だけでなく、新たに山谷に辿り着いた『非正規雇用』で使い捨てにされた労働者も含めて生きてゆける町にするために闘いぬいていく決意です」というメッセージ。

 「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」からは、「春闘で俺たちは、釜ヶ崎で、唯一、業者(資本)に対して『大幅な賃上げ』と『労働条件の改善』を求め、『春闘要求書』をつきつけ闘った。俺たち労働者が本当にいきいきとして生きていける社会を身体を張って闘い、かちとっていこう」というメッセージが届けられた。

 沖縄・首里日雇労働組合のメッセージは、「『沖縄の貧困』とは、沖縄の労働者が置かれた低賃金、長時間労働、不安定就労という、過酷な労働条件の問題であり、根本的には基地に占領され、圧迫された経済構造の問題に他なりません。貧困問題と基地問題とは一つの問題の裏表であり、両方ともに、米帝への沖縄売り飛ばしと、その後の日帝による統合支配=同化・差別攻撃の結果に他なりません。だからこそ私たちは、『反戦・仕事よこせ』の闘いをいっそう強化し、名護新基地建設阻止の闘いの先頭に起つとともに、『連合』を突破する革命的労働運動の前進を、沖縄の地で大きく切り拓いていかなければならないと考えています」と訴える。

参加者は、大きな拍手をもって、全国の寄せ場での日雇いメーデーと連帯して闘う決意をうち固めた。

 続いて、元原発労働者・原発労働裁判を闘う梅田隆亮氏が登壇し、連帯のあいさつを行なった。氏は、はじめに、この4月15日、福岡地裁による「労災不支給」の不当な棄却判決に対する怒りを、闘志を込めて静かに語った。さらに、控訴審を闘い続けることを宣言された。「本当にみなさんから力づけられたおかげで、4年間裁判してきました。今から先は、原子力発電所で働いた、あの苛酷な作業のことを全国に知らせるということです。今、再稼働に値する作業をやる労働者がどんどん減退しております。だから、なかなか再稼働に踏み切れないでやっと、鹿児島の川内原発だけが稼働になりましたが、ほとんど人間が集まりません。私はこれで、裁判には負けたけど、国に対して一矢報いたと、そう考えております。みなさんの力、みなさんのおかげと思うんです。いつ命が絶えるかもわかりませんが、頑張っていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします」という発言に、誰もが大きな拍手で応えた。

福岡市役所への戦闘的デモ

 福日労委員長から基調が提起される。「1、福岡日雇いメーデーを闘おう」の項目では、「『反戦』『仕事よこせ』をスローガンに、メーデー集会と天神デモを闘おう」と提起された。「2、木曜行動の地平を拡大し、闘って仕事をかちとろう」の項目では、「安倍政府は、どんなに働いても『残業代ゼロ』の働き方を押しつけ、『金さえ払えば首切り自由』の『労働監獄』を作り上げようとしている」「東京都が山谷で行なっている『特別就労事業』のような、日雇い・野宿の労働者に対する独自の就労対策を要求して、必ず仕事をかちとろう」と提起された。3、今こそ、反戦の闘いを強めよう」の項目では、「安倍極右政府は、昨年9月、『集団的自衛権の行使』を可能とする『安保法制関連法』(=戦争法)の国会における成立を強行し、この3月に施行した」「名護新基地建設阻止、安保粉砕に向け闘おう」「熊本の大地震が起きても止めようとしない川内原発の稼働を許すな。政府の意向に沿った国家権力の意志そのものである一審棄却判決を許さず、ますます闘いに燃えている元原発労働者・梅田さんの原発労働裁判を支えよう」と提起された。「4、福日労のもとに、団結して闘おう」の項目では、「5・24狭山中央闘争に起ち上がろう」「6・13安保粉砕・政府打倒―福岡集会に全員で参加しよう」「ニセ『福日労』=ゴロツキ組合をぶっ潰そう。すべての日雇い・野宿の仲間は、福日労のもとに団結して闘おう」という呼びかけが行なわれた。基調は、圧倒的な拍手で確認された。

 続いて、福日労からの決意表明だ。「ますます労働者がこき使われ、使い捨てられる動きが強まっている。『1億総活躍社会』なんぞと言って、おれたちを死ぬまでこき使おうという動きがある。生活保護を受給しているだけで、野宿を強いられているだけで、おれたちを『怠け者』呼ばわりして、原発などで死ぬまでこき使おうという動きだ。こんな動きを断固として拒否して、『仕事よこせ』の闘いの前進をかちとろう。こうした労働者を使い捨てる動きの強まりは、戦争への動きと一体のものだ。安倍政府の本格的戦争への突撃を許さず、本日のメーデーを、戦争と失業を押しつける資本主義そのものをなくしてしまおうと、世界中で闘いぬいている労働者の仲間たちとともに闘いぬこう。天神のど真ん中におれたちの大きな声を響かせよう。福日労はこの闘いの最先頭で闘う」という発言に、「ようし」、「いいぞー」という声と圧倒的な拍手が応えた。

 集会の最後に、福岡市に対する要求書案が参加者に提案される。要求書案は、第1に、「東京都が山谷で行なっている『特別就労事業』のような、公的就労対策事業を行なうこと」、第2に、「その際、日雇い・野宿の労働者の生活実態に合わせて、|杞舛鮟弦臂貊蠅箸垢襪海函↓⇔愴崟の実施、D其發瞭払い、ず邏噺従譴悗料り迎え、テ雇い雇用保険の適用と被保険者手帳の作成を行なうこと」、第3に、「以上の内容について、早急にわれわれとの話し合いの場を設けること」を求めるという内容だ。要求書は、全体の圧倒的な拍手で確認された。司会の仲間が、「今日は日曜日で市役所が休みなので、今度の木曜行動の時にみんなで突きつけよう」と提起した。

 シュプレヒコールで集会をしめくくり、いよいよデモに出発だ。デモ隊は、天神の街にくり出す。道行く人々が注目する。「福岡市は、日雇い・野宿の労働者に仕事を出せ」の大横断幕が沿道の人々の目を引く。デモ隊は、市役所前で立ち止まり、思う存分シュプレヒコールを叩きつける。

 天神中央公園に移動した部隊は、全体で闘いの貫徹を確認し、「団結ガンバロー」を行なってデモを終えた。福日労は、メーデーでうち固めた団結をもって、さらなる反戦・反失業の闘いにうって出ていく決意だ。