解放トップ
トップに戻る
解放最新号
バックナンバー
論文
定期購読

東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

9・1「宮城県総合防災訓練」粉砕闘争に決起〈仙台〉
(1197号6面)

「『有事法制』に反対する宮城県実行委員会」が仙台駅前で決起

 9月1日、宮城県と仙台市などの主催による、宮城県消防学校を主会場にした「宮城県総合防災訓練」が行なわれようとしていた。昨年、岩沼市で行なわれる予定の「総合防災訓練」が「雨天中止」になっているが、この「総合防災訓練」は、2011年の東北・関東大震災以降、宮城県内の被災沿岸部では、2014年の亘理町に続く2度目の実動訓練となる予定であった。この岩沼市で行なわれる予定であった「総合防災訓練」は、「被災地の制圧」を眼目にすえた、自衛隊と警察が前面に出ての、「防災訓練」に名を借りた治安出動訓練―内乱鎮圧訓練として準備されていたものであったのだ。

 「『有事法制』に反対する宮城県実行委員会」と反戦・全学連は、9月1日早朝から「宮城県総合防災訓練」粉砕の現地闘争に起ち上がった。午前八時、青ヘルメットの部隊は、台風一過の晴天の中、会場である宮城県消防学校の直近に登場しようと、準備を進めていた。会場周辺には宮城県警の制服警官どもが配置されていたが、会場の宮城県消防学校は、静まり返っていた。そして、消防学校入口のガードマンが、われわれに対して「関係機関の都合で中止になった」と言いなしたかと思うと、制服警官どもに守られながら「総合防災訓練は中止になりました」なる小さな看板を手に、大通りに立ち始めたのだ。「関係機関」=自衛隊が、大型台風通過にともなう「救助活動」で出動したので中止になったということだ。「宮城県総合防災訓練」の中止を知った青ヘル部隊は、会場を後にし、仙台駅前に向かった。

 午前9時、仙台駅前の繁華街に登場した青ヘル部隊は、中止になった「宮城県総合防災訓練」の、治安出動訓練としての本質を暴露・弾劾するための情宣行動に撃って出た。「『有事法制』に反対する宮城県実行委員会」の仲間がアジテーションに起つ。日本キリスト教改革派亘理教会牧師・林茂雄氏の「戦争のための訓練は永久に中止せよ」との力強い訴えが仙台駅前に響くと、青ヘル部隊の情宣行動は、道行く人々の注目を集め、配布するビラは、次々に、受け取られていく。青ヘル部隊の登場に慌てふためく宮城県警私服刑事が妨害を画策するが、われわれは、一切の弾圧を許すことなく、情宣行動をやりぬいた。

自衛隊、警察主導の「防災訓練」を許すな

 昨年に続く今年の「宮城県総合防災訓練」中止は、治安出動訓練としての「9・1防災訓練」としての本質を、余すところなく暴露するものとなった。事前に宮城県が発表した要綱では、午前9時から午前11時30分まで、宮城野区の宮城県消防学校を主会場として開催されることになっていた。「訓練参加機関」は、「宮城県、仙台市、東北地方整備局、県内消防本部、 陸上自衛隊、第2管区海上保安本部、仙台管区気象台、宮城県警察」など約50団体とされるが、予定されていた「訓練内容」を見ても、自衛隊と警察が主導権を握るものになっている。「大規模地震発生時において防災関係機関・各種団体が一体となり、迅速かつ的確な災害応急活動が実施できるよう相互の協力体制の確立を図る」ことが「宮城県・仙台市総合防災訓練」の「訓練目的」とされるが、「陸上自衛隊霞目飛行場、及び海上自衛隊護衛艦・『いずも』において広域医療搬送訓練等を実施する」ことをうちだしていたのである。つまり、自衛隊を前面に押し出し、被災地を統制するための、「防災訓練」に名を借りた治安出動訓練そのものであるということだ。すなわち、「宮城県総合防災訓練」の犲臾鬮瓩燭觴衛隊や宮城県警の都合が、「9・1防災訓練」のすべてであり、「9・1防災訓練」の実態なのだ。

 2011年3月11日の「東北・関東大震災」において、自衛隊と在沖―在日米軍が「トモダチ作戦」なる軍事展開を行なった。この「トモダチ作戦」遂行以降、安倍政府の下で自衛隊・米軍の強化が加速している。これが、自衛隊・米軍の語る「防災」「災害救助」の本質である。安倍政府は、昨年9月成立―今年3月施行の「安保法制関連法」をふりかざし、自衛隊海外派兵強化に動いている。自衛隊を猩働者人民虐殺の軍隊瓩箸靴洞化し、戦時国家体制を一挙に形成しようとしているのだ。

 わが青ヘル部隊は、治安出動訓練―内乱鎮圧訓練としての「9・1防災訓練」の実態を暴露・弾劾し、実力で粉砕するために、毎年、「宮城県総合防災訓練」粉砕闘争に起ち上がり、現場での攻防をうちぬいてきた。わが部隊の登場に狼狽した宮城県警の慌てぶりが、国家権力がいかに青ヘル部隊の登場に恐怖しているかを示している。われわれは、あくまで現場攻防にこだわり、宮城県における「9・1防災訓練」を粉砕しぬく決意である。