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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

10・16「差別・排外主義を許すな! ACTION」が闘われる
(1202号5面)

新宿・柏木公園で集会

 10月16日、「差別・排外主義に反対する連絡会」主催の「差別・排外主義を許すな! 10・16ACTION」が新宿区柏木公園での集会と新宿〜大久保でのデモとして闘われた。「外国人差別にNO!」「生きる権利に国境はない!」「私たちの仲間に手を出すな!」を掲げたこの行動は、2011年から開始され、今回で6度目だ。約130人が結集した集会、デモには、東京・山谷日雇労働組合、東部朝鮮史研究会も参加して闘いぬいた。

 集会は、最初に「差別・排外主義に反対する連絡会」から主催者あいさつが行なわれる。「『在特会』らの差別・排外主義デモや差別襲撃は、カウンター行動の拡大、さまざまな署名運動や反対声明、抵抗行動という反撃を通し、一時に比べれば抑えこまれてきた。新宿・大久保地域での差別・排外デモも同様だ」「その一方で一部の執拗な『ヘイト・デモ』が続き、戦争と差別・虐殺、治安弾圧へと向かう予兆を感じさせる事態が起こっている。熊本地震では『朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ』なるデマがネット上で流され、相模原『津久井やまゆり園』での優生思想を公言した許すことのできない『ヘイト・クライム』が引き起こされている」「東京都知事選で圧勝した小池百合子は、『在特会』とも親密な関係にあり、安倍政権を牛耳っている『日本会議』の中心メンバーだ。『在特会』・桜井は、選挙演説を利用して差別・排外主義を撒き散らし、11万4000人が投票している」「難民や生活保護受給者をはじめ、社会的弱者へ向けられた差別・排外的バッシングの蔓延」「こうした情勢は、私たちに『歴史の右翼的、ファッショ的転換を許すのか否か』を問いかけている。世界的にも、難民問題や優生思想をめぐった排外主義が、凄まじい勢いで広がっている。そうした中で、今日のデモは、私たちが二度と歴史の過ちを繰り返さず、自らの手で未来を切り拓いていく取り組みの一環だ。いまこそ街頭に反ヘイトの声を響かせよう」。

 主催者あいさつに続き、「『高校無償化』からの朝鮮学校排除に反対する連絡会」、「『国連・人権勧告の実現を!』実行委員会」、「全国『精神病』者集団」、「辺野古リレー」、「直接行動(Direct Action)」)からの発言がなされた。

新宿の街を席巻するデモ

 集会を終え、デモに撃って出る。「外国人差別にNO!」の横断幕を先頭にしたデモは、「差別・排外主義を許さないぞ!」「レイシズムを許さないぞ!」「外国人差別をやめろ!」「難民排斥を許さないぞ!」「ヘイト・スピーチを許さないぞ!」「国境を超えて連帯しよう!」のシュプレヒコールと「差別許すな!」「排除やめろ!」の掛け声で、新宿の街を席巻する。デモは、新宿駅西口、南口、明治通りを通り、在日朝鮮人・韓国人、在日外国人が多くの店舗を構え、居住する大久保地区の職安通りを通過するコースで闘われた。大久保地区では、「差別に反対しよう」「生きる権利に国境はない」「私たちの仲間に手を出すな」というシュプレヒコールを日本語と韓国語でくり返す。韓国料理店から出てきた女性が手を振って応える。

 柏木公園まで戻ってきたデモ隊は、出発前の集会で発言できなかった「反天皇制運動連絡会」からの発言と、主催者からの簡単な集約、シュプレヒコールでこの日の闘いを終えた。

 今年5月24日、「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律案」、いわゆる「ヘイト・スピーチ対策法」が成立し、6月3日に施行された。

 この法律は、「ヘイト・スピーチ」に対して一切無力である。その訳は、第3条の「本邦外出身者に対する不当な差別的言動のない社会の実現に寄与するよう努めなければならない」が、単に「努力義務」を定めているに過ぎないからだ。どこにも、爛悒ぅ函Ε好圈璽舛楼稻 禁止する瓩箸いκ幻世ない。したがって、「罰則規定」もあるわけがない。そもそも、「努力義務」によって「ヘイト・スピーチ」がなくなるなぞ、誰も思ってはいない。この法律を推進した自民党、公明党は、「在特会」をはじめとした「ヘイト・デモ」に対する労働者人民の怒りの爆発、国連人種差別撤廃委員会の勧告によって、シブシブ法案化したに過ぎない。

 また、この法律は、「適法に居住する者」を対象としている。国連人種差別撤廃委員会は、狹法に居住しているか否かの区別なく、すべての人種差別をしてはならない瓩箸靴討い襦しかし、この法律では、「オーバーステイ」や「難民申請中」などの外国人、「不法入国者」については、対象としていないのである。

 2014年8月、自民党の「ヘイト・スピーチ対策プロジェクトチーム」の初会合で、当時の自民党政調会長・高市早苗が、国会周辺のデモ・街宣も「ヘイト・スピーチ」の一つとして、「ヘイト・スピーチ対策法」とセットで、国会前での大音量街宣やデモの規制を検討すると言い放った。数日後には「新たな厳しい規制を設ける法的措置は考えていない」と打ち消したものの、自民党、政府が考えているのは、せいぜい、こんなものである。

反北朝鮮―反共・排外主義攻撃粉砕

 6月5日、川崎市川崎区の桜本(在日朝鮮人の多住地域)で「在特会」が「ヘイト・デモ」を計画したが、行政が公園使用を認めず、「在特会」は、場所を変え中原区での「ヘイト・デモ」に変更した。しかし、1000人もの労働者人民が決起し、数十人の「在特会」を包囲し、一歩もデモをさせず、解散に追い込んだ。

 決して、「ヘイト・スピーチ対策法」の成立が、この結果をもたらしたのではない。労働者人民の怒りの実力行動が「ヘイト・デモ」を粉砕したのである。在日朝鮮人、在日外国人の排斥を叫び、差別・虐殺を煽動する「在特会」などのファシストは、徹底して撃滅しなければならない。ファシストを撃滅することなしには、日本階級闘争の前進はない。

 7月14日告示の東京都知事選で、元「在特会」代表・桜井誠が立候補した。桜井は、「選挙活動」を盾に「ヘイト・スピーチ」を繰り返した。民団中央本部では、「韓国へ帰れ」「さっさと日本から出て行け」とガナリたて、朝鮮総連本部、朝鮮大学校などでも同様の「ヘイト・スピーチ」を繰り返した。「選挙活動」であれば、「ヘイト・スピーチ」も構わないのだ。その桜井は、都知事選で得票数約11万4000票(得票率1・74パーセント)を獲得している。ヨーロッパ各国での「難民排斥」を叫ぶファシストの伸長、米帝での「トランプ旋風」という中で、首都・東京での、桜井への11万超の投票は、注視しなければならない。 

 東京都知事・小池百合子は、まぎれもない右翼だ。かつて「在特会」系の集会で、講師として講演している。また、安倍極右政府の中に深くもぐりこんでいる「日本会議」の中心的なメンバーでもある。こうした輩を断じて許してはならない。

 安倍極右政府は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の「核・ミサイル問題」への「制裁」を叫び、朝鮮反革命戦争へと突き進んでいる。そのもとで、反北朝鮮―反共・排外主義攻撃を激化させている。朝鮮反革命戦争粉砕、差別主義・排外主義攻撃粉砕の闘いに、断固決起しよう。