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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

2・11右翼ファシストの敵対を許さず 那覇市内情宣を貫徹〈沖縄〉 (1215号7面)

パレットくもじ前で情宣決起

 2月11日、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会(沖縄青年実)は、沖縄・首里日雇労働組合(沖日労)の労働者たちとともに、那覇市内で、「建国記念の日」粉砕を呼びかける情宣戦に決起した。

 天皇制は、沖縄労働者人民にとって、不倶戴天の敵だ。沖縄は、明治政府による「琉球処分」により、日本帝国主義に統合・支配され、労働者人民は、同化・皇民化政策によって、「天皇の赤子」たることを強制された。その結果が沖縄戦だ。沖縄は、「皇土防衛」のための「捨て石」にされ、最悪の地上戦の戦場にされて、全住民の4分の1が殺された。「天皇の軍隊」である日本軍によって、「集団自決」(=「集団強制死」)まで強要された。そして、戦後は、沖縄全土が米帝に売り渡され、米軍政下で「基地の島」を強制されてきた。今なお、在日米軍基地の約71パーセントが沖縄に集中しているが、その現状もこれに端を発している。

 そして、この過程に、昭和天皇・ヒロヒトが深く関わったことは、「天皇メッセージ」(※)によっても明らかだ。沖縄は、戦中は「国体護持」のために凄惨な地上戦を強制され、戦後はまた「国体護持」のために、他国に売り飛ばされたのだ。天皇制は、沖縄とまったく相容れない存在だ。

 ところが今や、安倍政府は、「建国記念の日奉祝式典」の政府主催化を公言し、また「愛国心教育」を軸に教育統制を強めるなど、天皇制攻撃を強めている。九条破棄、天皇元首化のための改憲まで企んでいる。すべては戦争をやるためだ。天皇制の強化は、「新たな沖縄戦」への道だ。われわれは断じてこれを拒否する。実際、沖縄では、「建国記念の日」に「日の丸」を掲げる者はどこにもいない。沖縄きっての目抜き通りである国際通りでも、この日、「日の丸」を掲げている商店は一軒もない。それほど天皇制への怒りと拒絶は強烈なのだ。

※ 天皇メッセージ
 1947年9月、米帝による沖縄の軍事占領に関して、宮内庁御用掛の寺崎英成を通じて連合国最高司令官政治顧問・シーボルトに伝えられた天皇ヒロヒトの見解をまとめたメモのこと。メッセージの概略は、‥傾弔蓮∧胴颪砲茲詢圧綵島の軍事占領の継続を望む。∪衫里蓮日本の主権を残したまま長期租借とするべき。その手続は、米国と日本の2国間条約によるべき、というもの。シーボルトは、この申し出を歓迎しながらも、「疑いをはさむ余地なく、主として私利私欲から出た要望」だとコメントしている。自らの戦犯追及逃れ、命乞いのための汚い取り引きの提案であることが歴然だったからである。

天皇主義右翼の敵対を一蹴

 その怒りを背に、沖縄青年実は、情宣戦に決起した。午後1時、那覇市の中心街・パレットくもじ前に、沖縄青年実と沖日労の青ヘル部隊が登場する。道路を挟んだ向かいの県庁前には、「日の丸」の旗を掲げた天皇主義右翼どもがたむろし、県庁前を集合場所として集まっていた修学旅行生たちに向かって、「中国の脅威をどうするのか」、「米軍基地は必要だ」、「平和学習をやめろ」と怒鳴り散らし、途方もなく卑劣な脅しをかけていたのだが、わが青ヘル部隊を目にするや、にわかに矛先を変えて、「中国共産党の手先」だの「非国民」だのと、金切り声を上げ始める。そこに別の右翼の街宣車2台も加わって、わが部隊への敵対を試みる。

 沖縄青年実と沖日労の部隊は、こうした者どもと対峙しつつ、パレットくもじ前を完全制圧して、情宣戦を貫徹していった。「天皇制への忠誠を煽り強要するための『建国記念の日』を粉砕しよう」、「天皇制強化は、第2の沖縄戦への道だ」、「安倍政府による天皇制強化に対決し、天皇制打倒をめざして闘おう」、「辺野古現地に結集し、ともに名護新基地建設を阻止しよう」、「天皇主義右翼ファシストは撃滅あるのみだ」という凛としたアジテーションが、一帯に轟き渡る。行き交う労働者・市民の注目と共感が集まり、ほとんどの人がビラを受け取っていく。右翼と対峙し闘う部隊の姿に共感して、「よくやった」と声をかけ、握手を求めてくる労働者もいる。

 沖縄青年実と沖日労は、権力の介入・弾圧、右翼ファシストの敵対を一切許さず、時に右翼どもにシュプレヒコールを叩きつけつつ、用意したビラをすべて撒き切り、約1時間半にわたる情宣戦をやりぬいた。

 辺野古では、安倍政府による新基地建設工事の再開に歩調を合わせて、右翼ファシストによる闘いへの敵対・破壊の策動も強まっている。1月16日には、「日本第一党」を名乗るファシスト数十人が辺野古現地に現れ、「お前ら土人の分際で」、「辺野古に湧いている生ゴミを叩き出せ」、「地獄へ落ちろ」などと叫びながら、ゲート前のテントを襲撃した。権力の容認、使嗾のもとでの襲撃・破壊行為だ。沖縄青年実は、こうした者どもの沖縄における跳梁を断じて許さず、撃滅・一掃し、名護新基地建設阻止を軸に、反戦・反基地闘争の爆発を切り拓いていく決意だ。