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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

3・5在沖米海兵隊の実弾砲撃―「本土」移転演習阻止
日出生台現地闘争に決起〈日出生台〉
(1218号1面)

中東―朝鮮半島出撃演習を許すな

 2月27日から3月8日までの日程で、陸上自衛隊・日出生台演習場(大分県玖珠町、九重町、湯布院町)において、在沖米海兵隊による実弾砲撃―「本土」移転演習が強行された。日出生台闘争実行委員会に結集し闘う仲間たちは、3月5日、現地闘争に決起した。

 この演習は、沖縄労働者人民の反戦・反基地闘争に追いつめられた日・米帝国主義が、「沖縄の基地負担の軽減」と称して、「米海兵隊による沖縄・県道104号線越えの155ミリ榴弾砲の実弾砲撃演習を本土に分散させる」として進めてきたものだ。1996年に日・米両政府が交わした「沖縄に関する日米特別行動委員会」(SACO)での合意にもとづき、1997年以降、矢臼別(北海道)、王城寺原(宮城県)、東富士(静岡県)、北富士(山梨県)、そしてここ日出生台の計5ヵ所の自衛隊演習場を使って、年に4回のペースで強行されてきた。2016年度には、すでに、王城寺原、東富士、北富士で行なわれており、日出生台での演習は、昨年2月に続き、今回が通算12回目となる。

 しかし、「沖縄の負担軽減」は、まったくのペテンだ。沖縄での基地被害は、一向に減らない。日本「本土」から500の機動隊を動員し、その暴力をもって推し進められた高江ヘリパッド建設、昨年暮れのMV22オスプレイの墜落事故、そして2月6日から1・2トン〜13・9トンもあるコンクリートブロックの投入による本格的な本体工事着工による名護新基地建設の強行が示している通り、〈基地・沖縄〉は、強化されるばかりだ。

 また、ここ日出生台をはじめ移転先となった各地では、小銃や機関銃、白リン弾や照明弾を使った訓練や「NBC(核・生物・化学兵器)訓練」、夜間訓練が新たに追加され、米兵による「問題行動」や火事などのさまざまな被害をもたらしている。沖縄での射程距離にも満たない実射訓練から、広々とした演習場で思う存分ぶっ放すことができるようになったことに示される通り、沖縄で行なわれていたものを上回る規模と内容で演習が行なわれているのだ。

 しかも、この演習は、日帝政府がその経費を負担した上で、海兵隊の移動にともなう兵員・物資の輸送には民間企業が動員され、また警察が「警備」と称して全行程に張りつき、さらに周辺警備、着弾地測定、資料情報提供などの「後方支援」と称して、自衛隊が全面的に支えている。まさに、「有事即応」の日米共同機動演習、軍・官・民一体の戦争動員演習になっているのだ。

 今回も、日出生台にやってきた米軍は、唯一、米国内以外に司令部を置く沖縄に駐留する海兵隊=第3海兵遠征軍の第3海兵師団(地上戦部隊)に所属する第12海兵連隊・第3大隊という沖縄本島中央に位置する米軍基地・「キャンプ・ハンセン」に駐留する砲兵部隊だ。戦争が起これば、真っ先に敵地に乗り込んで、殺戮と破壊に手を染める強襲部隊だ。実際、この部隊はこれまでにも、イラクやアフガニスタンなどにくり返し出撃し、多くの人びとを殺してきた。こんな部隊の実戦訓練を、絶対に許すわけにはいかない。

 米帝は、トランプの登場により、「『イスラム国』の壊滅」を叫んで、イラクやシリアでの、あるいはイランに対する、より凶暴な軍事作戦に踏み込まんとしている。朝鮮半島における反革命戦争突入がますます現実のものとして迫っている。今回の演習がこうした戦争をさらに拡大し、より大規模に遂行するためのものであることを見据え、この日の闘いは闘いぬかれた。

演習場内にシュプレヒコールを轟かせながら決起集会

 日出生台闘争実行委員会に結集する青ヘル部隊は、日出生台演習場を東西に貫通する県道679号沿いに登場する。眼前には見渡すかぎり演習場の敷地が広がる。午後1時半、シュプレヒコールを演習場内に轟かせながら、集会が開始される。

 最初に、司会の福岡県反戦の同志より、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会からのメッセージが代読される。「沖縄青年実は、2月16日、沖日労の仲間たちとともに、この部隊が日出生台演習のために沖縄から出撃することを阻止すべく、闘いをやりぬきました。ともに、力を合わせて演習を阻止しよう」「名護新基地建設をめぐり、安倍政府は、2月6日、海上工事に踏み込みました。『汚濁防止膜』を固定するためと称して、最大で13・9トンもあるコンクリートブロックを、228個も海底に投げ込むというのです。とんでもない破壊行為です。しかも、沖縄防衛局は、この『汚濁防止膜』の設置作業が終わり次第、実質的な埋め立てとなる護岸工事に入ると言っています。断じて許すわけにはいきません。『新基地建設絶対反対』、『戦争のための基地は、沖縄にも、どこにも要らない』。これが沖縄の民意です。これを力で押し潰すことは、決してできません。現地では、工事を止めるための体を張った闘いが連日にわたって展開されています。辺野古現地に結集しよう。ともに、新基地建設を阻止しよう。安保粉砕、日米軍事基地解体、安倍政府打倒をめざして闘おう」という熱いメッセージに、全体の拍手で応える。

 次は、闘いの基調提起だ。日出生台闘争実行委員会の同志は、「今回の演習は、中東や朝鮮半島で新たな殺戮作戦をやるためのものだ。中東反革命戦争、朝鮮反革命戦争を許さない闘いとして、本日の闘いをやりぬこう」、「安倍極右政府は、『集団的自衛権の行使』を可能とする『安保法制関連法』の本格的運用に踏み込んでいる。南スーダンへの『国連平和維持活動』(PKO)派兵の自衛隊部隊に、『駆け付け警護』と『宿営地の共同防衛』を命じたのだ。『PKO五原則』なぞ無きに等しい戦闘地域での活動を、『憲法問題になるから狎鐺瓩任呂覆ぁ戞碧姫卅蝓Π霤帖砲噺世い覆掘◆慇鐫呂鬚ぐった軍隊』としての自衛隊の『実績』を重ねようというのだ」、「戦時国家体制形成の攻撃が一挙に強められている。『共謀罪』=『テロ等準備罪』の制定が目論まれている。『戦前治安維持法の再来』とも言われている悪法の成立を許すわけにはいかない。安倍政府が推し進める改憲攻撃を粉砕してやらねばならない。『戦争とファシズムの時代』が開始されているのだ」、「戦争のための基地作りを強行する安倍政府に対して怒りを燃やし闘う何人もの仲間たちが、逮捕されている。くり返される不当な弾圧にひるむことなく、沖縄の労働者人民は闘いぬいている。『戦争のための基地は、沖縄にも、どこにもいらない』『金にも暴力にも決して屈しない』という沖縄の人びとの闘いに応えよう。名護新基地建設阻止をかけて、辺野古現地に決起しよう。安保粉砕、日米軍事基地解体をめざして、ともに闘おう」と提起した。

演習場を直撃する戦闘的デモを闘う

 集会の最後に決意表明を受ける。福岡・築港日雇労働組合の仲間は、「福日労は、『反戦』と『仕事よこせ』の闘いを1つのものとして闘いぬいています。おれたち労働者に、戦争と失業を押しつける動きが強まっています。こうした動きを一気に強めているのが安倍政府です。おれたち労働者に、低賃金による使い捨て=失業と野宿―野垂れ死にを押しつけ、他国の仲間である同じ労働者を殺させる動きを許してしまってはいけません。本日の闘いを、トランプとともに戦争にのめり込む、安倍政府打倒の気概を持ってやりきっていきましょう。何よりも、中東で、『イスラム国』や米帝と闘うパレスチナなどの労働者人民と結びついて、朝鮮半島での戦争に反対し朴槿恵打倒の闘いに起ち上がる韓国労働者人民と結びついて、そして、米軍基地建設に体を張って抗っている沖縄労働者人民と結びついて、さらに、ここ日出生台で闘う地元住民と結びついて、最後まで闘いぬきましょう。日出生台演習場に向かって、『演習阻止』の大きな声を響かせましょう。福日労は、先頭でがんばります」と、みなぎる決意を表明した。「うおーっ」という声が上がる。

 断固たるシュプレヒコールで集会をしめくくり、いよいよデモ出発だ。「演習阻止」、「安保粉砕」、「政府打倒」の声高く、竹竿を突き出し進撃する。小野原・長谷地区住民の注目と熱い共感を集めつつ、部隊は、最後まで、戦闘的デモを貫徹した。

 日出生台演習場は、自衛隊演習場としては、西日本最大の面積(約4900ヘクタール)を持ち、ほぼ1年中、陸自が実弾をぶっ放している。一方、隣り合わせに畜産農家など地元住民の生活の場があり、騒音被害や火災・誤爆の危険などに日々さらされている。これに加えて、今回の米海兵隊による砲撃演習だ。米軍は、地元への事前の説明会すら、2015年以降は開催を拒み、住民の要望を無視している。この演習そのものが、沖縄における12歳の少女に対する、海兵隊員による集団暴行事件がきっかけだ。こんなものをどうして受け入れることができようか。

 今回は、約200人の米軍部隊が、車両60両、155ミリ榴弾砲6門を沖縄から持ち込んで演習をくり広げている。すでに、2月27日の演習開始日には14発の実射が行なわれている。弾薬は2月24日、佐世保の前畑・針尾の両弾薬庫から民間のトラックを使って、公道を走行して演習場に運び込まれている。先発隊30人は福岡空港経由、本隊約170人はチャーター機で大分空港から民間の貸切バスを使って演習場入りしている。榴弾砲や軍用車両も、大在公共埠頭(大分県大分市)から陸揚げされ、民間のトラックで演習場に搬入されている。演習は、激化するばかりだ。2015年の訓練では、それまでの倍ほどの1000発余りの砲弾が発射された。米軍演習の拡大と、演習場の機能強化を許さず、演習阻止、日出生台演習場解体に向け闘いぬかねばならない。

 防衛省は、1月、2017年度の移転演習の計画を発表した。それによれば、第1回を5月中旬〜6月中旬に王城寺原で、第2回を9月中旬〜10月中旬に東富士で、第3回を11月中旬〜12月中旬に矢臼別で、第4回を2018年1月下旬〜2月下旬に、ここ日出生台で行なうとしている。沖縄―日本「本土」を貫き、在沖米海兵隊による実弾砲撃―「本土」移転演習実力阻止の闘いを貫徹せねばならない。全国各地で、移転演習阻止の闘いをやりぬこう。革命的反戦闘争の大爆発をかちとり、安倍極右政府打倒に向け、猛然と進撃する。



2・16在沖米海兵隊の出撃阻止に決起 〈沖縄〉

 陸自・日出生台演習場での在沖米海兵隊による155ミリ榴弾砲の「本土」移転演習―実弾砲撃演習に先立ち、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会(沖縄青年実)は、沖縄・首里日雇労働組合(沖日労)の労働者たちとともに、沖縄からの海兵隊出撃阻止の闘いに決起した。

 今回の演習に参加する部隊は、沖縄中部にある米海兵隊基地・「キャンプ・ハンセン」に駐留する第3海兵師団・第12海兵連隊・第3大隊だ。この部隊は、戦争が起これば、真っ先に敵地に乗り込んで、殺戮と破壊に手を染める強襲部隊であり、これまでにも、イラクやアフガニスタンなどの戦場にくり返し出撃しては、多くの労働者人民を殺害してきた。沖縄であろうと、どこであろうと、こんな凶悪部隊の殺人訓練を、断じて許すわけにはいかない。

 2月16日夕刻、那覇市の目抜き通りにあるパレットくもじ前に登場した沖縄青年実と沖日労の部隊は、ただちに情宣戦を開始する。「安倍政府が唱える『沖縄の負担軽減』は、まったくのペテンだ。それは、日米安保の存続と強化、そして沖縄の米軍基地の存続と強化を大前提としたものだ。沖縄における反戦・反基地の闘いを欺瞞し、基地の『安定的・永続的使用』に持ち込もうという攻撃だ」、「われわれが求めているのは、『負担軽減』ではない。戦争のためにある沖縄のすべての基地の撤去だ」、「日出生台での実弾砲撃演習を粉砕しよう。沖縄からの海兵隊の出撃を阻止しよう」、「名護新基地建設を阻止するために、辺野古現地闘争に決起しよう」という熱いアジテーションに、行き交う労働者人民の注目と共感が集まる。足を止めて聞き入る人もいる。ビラが次々に受け取られていく。クラクションを鳴らして手を振り、連帯の意思を示してくれるタクシーの運転手もいる。青年実と沖日労は、権力の弾圧、右翼の敵対を一切許さず、約一時間半にわたって情宣を貫徹した。

 名護新基地建設をめぐり、安倍政府は、2月6日、海上工事に踏み込んだ。「汚濁防止膜」を固定するためと称して、最大で13・9トンもある大型コンクリートブロックを、228個も海底に投げ込むというのだ。とんでもない破壊行為だ。しかも沖縄防衛局は、この「汚濁防止膜」の設置作業が終わり次第、実質的な埋め立てとなる護岸工事に入ると宣言している。闘いはいよいよ決戦攻防局面に突入した。「新基地建設絶対阻止」、「戦争のための基地は、沖縄にも、どこにも要らない」。沖縄労働者人民のこの叫びに応えよう。辺野古現地では、工事を止めるための体を張った闘いが連日にわたって展開されている。沖縄青年実は、沖日労の仲間たちとともに頻繁に現地に通い、ともに現地攻防を闘いぬいている。

 新基地建設阻止をかけて、辺野古現地闘争に決起しよう。「沖縄の負担軽減」に名を借りた〈基地・沖縄〉の再編・強化を打ち砕こう。安保粉砕、日米軍事基地解体、安倍政府打倒をめざして、ともに闘おう。