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5・19「共謀罪」新設阻止!国会前行動が闘われる
(1228号2面)

衆院法務委員会での「共謀罪」法案強行採決を弾劾

 5月19日、午前8時30分から、「共謀罪」新設阻止の国会前行動が「共謀罪新設反対! 国際共同署名運動」、「破防法・組対法に反対する共同行動」等の主催で闘われた。午前8時30分からの国会議事堂前駅、永田町駅での一時間のビラまき、並行して、国会前での座り込み、国会前を行きかう労働者・市民にマイクでの呼びかけ、ビラまきが行なわれた。

 この日は、昨日の衆院本会議で、法相・金田の不信任決議案が否決されたことを受け、衆院法務委員会が、午前9時から、再開された。午後1時過ぎに、法務委員会で強行採決がなされたとの情報が座り込みをしている仲間に届く。1時30分過ぎ、簡単な集会がもたれる。最初に、衆院法務委員会での「共謀罪」法案の強行採決を弾劾するシュプレヒコールが国会に叩きつけられる。「破防法・組対法に反対する共同行動」の事務局の仲間が、朝からの経過と現状について報告する。

 「今日、午前中の審議で、各党から、かなり突っ込んだ質問が出された。しかし、座り込みの合間に、国会中継を見に行ったとき、『維新』の人間が質問をしていた。その結論は、いくら論議をしても平行線で、論議が深まらない。そろそろ止めるべきではないか。こういう趣旨の意見だった。明らかに、強行採決を狙っていることは明白だった」「民進党の議員は、金田法務大臣に対して、『あなたたちは、法務省が自民党の法務部門会議に提出した爛謄軋从瓩領法事実、要するに爛謄軋从瓩魘化する必要がある理由だが、事例として、3つ挙げられている。1つは、水道水に毒物を投げ込む可能性のあるような物品を購入した場合、1つは、ハイジャックをするために搭乗券を手配しようとした場合、1つは、サリン事件を引き起こすために化学薬品を手に入れようとした場合、これが自民党を法務省が説得した立法理由だ。これが今でも生きているのか』と質問した。これに対して、金田法務大臣は、当初は、『現行法で対応できないから、作る必要がある』といってきたが、様々に追及されて、結局、『適応できる場合もあるし、適応できない場合もある』と、答弁を変えた。今日の午前中の委員会では立法事実がないことを認めた。にもかかわわらず、強行採決が行なわれた。もはや、論理も議論も倫理もへったくれもないというのが、安倍政権の基本的な構えだと受け取る必要がある。また、採決の際に、民進党議員が議長席を取り囲んで、強行に抗議をしていたが、まだまだ、安倍政権に対する考え方が甘いのではないかと私は感じる。安倍政権は戦争国家化、明文改憲に向けて、何としても『共謀罪』を通す。そこには、論理も倫理もへったくれもなにもない。数の力で十分だというふうに腹をくくっているというふうに私たちは考えている」「朝日新聞の世論調査によると、3月段階では、賛成のほうが、反対より多かった。しかし、今は、62パーセントが反対だというふうになってきた。その世論自身がどこまで信用できるかわからないが、この現場は、一週間前とはうって変わって広がってきている。参加者も急速に増えてきている」「本気で阻止していく必要があるということをハッキリと指し示していく必要があると思う」。

 続いて、「共謀罪創設に反対する百人委員会」の足立昌勝氏、「都教委包囲・首都圏ネット」の仲間からあいさつを受けて、中間集会は終了した。

「戦争・治安・改憲NO実行委員会」が、国会前を制圧

 午後1時から、「戦争法廃止! 安倍たおせ! 反戦実行委員会」のメンバーも国会前の座り込みを開始し、午後4時から、「戦争・治安・改憲NO実行委員会」の集会が開催される。

 最初に、国会にむけ、シュプレヒコールをあげる。「強行採決を弾劾するぞ!」「金田は辞任しろ!」「『共謀罪』新設阻止!」「『共謀罪』廃案まで闘うぞ!」。

 その後、「破防法・組対法に反対する共同行動」の事務局から「共謀罪」を巡る情勢が提起される。

 「今日、衆院法務委員会で『共謀罪』法案の強行採決がおこなわれた。野党は、今回の採決は無効だと抗議をしているが、こうした与党の暴挙を許さず、全力で法案成立阻止の闘いを闘っていこう。昨日の法務大臣の不信任決議案の否決を受けて、衆院法務委員会が開催された。今日、9時から開始し、4時間の審議を経た13時ころには、強行採決をすることを狙っていた。民進党は、『まだ、法案は生煮えで、問題点がありすぎる。質問に答えられていない』と採決に反対した。与党は、採決をすることを初めから宣言した。しかし、金田法務大臣は最初の答弁と後の答弁と異なる答弁をするという、とんでもない事態まで起きている。加えて、3つの事例の『テロ対策』が『共謀罪』法案の立法事実に当たるかどうかを問うと、金田大臣は『立法事実はあくまでも条約であると考える』と答弁。国内の『テロ対策』に関しては答えられなくなった。こうした状態のなかで、強行採決をした」「私たちは、今回の法案、立法事実はもとより、支離滅裂な法案は、警察が何でもできるそういう国家を作り上げるものだと考えざるをえない。法務大臣や法務官僚ですらが、今回の法案の1つ1つを説明できない」「警察がこの間のデッチ上げ弾圧も含め、警察の権限が様々に強められている。私たちはこの『共謀罪』法案、やすやすと通過をさせるわけにはいかない。というのは、私たちのように、例えば、沖縄の辺野古の闘いや労働争議、あるいは各地の様々な闘いを展開している立場からすると、様々な弾圧が、私たちに降りかかってくるものだからだ」「今回の法案、成立してから20日間で、20日以内かもしれないが、施行される。私たちの話し合い等々がすべて、対象になるということだから、例えば、辺野古に行って、基地反対の行動を起こそうと相談すれば、『共謀罪』によって、処罰される。私たちは、絶対この法案を阻止していかねばならない」「安倍政権は、もはや、論理も道理も倫理も何も考えていない。ひたすら、突破をする。論理的に破綻しようが、何を言われようが、関係ない。戦争国家化へ、明文改憲へ突っ走る。これが基本的構えだろうと思う」「私たちは、これとどのようにして闘っていくのか考えた時、『共謀罪』法案、まだ知られていない、しかも、刑法の問題だから、かなり難しいという感覚が先走っている、そういった仲間たちに『話し合っただけで罪になる』『悪いことを考えただけで罪になる』このことを徹底して、訴えかけ、これを1人ひとりの声で、発信できるような闘いを作っていきたいと思う」。

 続いて、発言を受ける。「共謀罪の創設に反対する百人委員会」の足立昌勝氏、フリージャナリストの山口正紀氏、関西でストライキを打って闘っている「全日建連帯労組関西地区生コン支部」、沖縄から全国キャラバンで全国を回って闘っている仲間、「医療観察法を許すなネットワーク」、「戦争法廃止! 安倍たおせ! 反戦実行委員会」、「救援連絡センター」の山中幸男氏から、それぞれ、発言をうけ、最後に、国会に向け、シュプレヒコールをあげ、国会前行動を終えていった。