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8・6海自護衛艦のソマリア沖派兵阻止! 佐世保現地闘争に決起 〈佐世保〉 (1238号1面)

佐世保基地を見渡す前畑埠頭で決起

 8月6日、福岡県反戦と福岡・築港日雇労働組合(福日労)は、海上自衛隊護衛艦のソマリア沖派兵阻止の佐世保現地闘争に決起した。今回は、海自・佐世保基地からの護衛艦・「あまぎり」出撃に対する闘いだ。

 午前9時30分、福岡県反戦と福日労の部隊は、青ヘルと「自衛隊解体!」「佐世保基地解体!」と書かれた青ゼッケンを装着し、旗竿を構えて海自・佐世保基地を見渡す前畑岸壁に登場する。部隊はただちに出撃阻止の布陣を整える。赤旗が翻り、旗竿を構える部隊の周辺には、佐世保地区労をはじめとした、長崎県下の労働者たちが続々と結集する。

 午前10時と伝えられていた「あまぎり」の出港は遅れているもようだ。青ヘル部隊は、この日の闘いを牽引する意気を示し、独自のシュプレヒコールを開始する。「『あまぎり』の出撃を阻止するぞ」「ソマリア沖派兵を阻止するぞ」「自衛官は出兵を拒否しろ」。

 午前11時前、「あまぎり」がけたたましい警笛とともに姿を現す。部隊は、ただちにシュプレヒコールを叩きつける。「あまぎり」の甲板に並ぶ自衛官にも、われわれの姿がはっきりと見えているはずだ。部隊は、「あまぎり」の出撃に対して、最後まで出撃阻止の闘いを貫徹した。

 ソマリア沖への自衛隊・「海賊対処行動水上部隊」の派兵は、2009年の開始以来、今回で28回目となる。いわゆる「海賊」なるものの出没件数が、1昨年はゼロ、昨年は2件、今年の上4半期までには2件と、ここ数年激減している。ところが、「1隻であろうとも出す」と、安倍政府は本格的戦争突撃への執念で派兵を強行している。今回は、昨年11月1日の閣議決定で、2009年3月以来続いた2隻体制を、1隻体制に変更してから3回目の出撃である。

 今回出撃した護衛艦・「あまぎり」(基準排水量3500トン)は、1989年3月の就役以来、ソマリア沖への派兵は3回目である。佐世保基地を定係港とする「あさぎり」型護衛艦の4番艦であり、62口径艦載砲、高性能20ミリ機関砲、対艦ミサイル、魚雷などの殺傷兵器を満載している。これに210人の自衛官と8人の海上保安官が乗り組み、約3週間をかけてアデン湾へと向かうという。

中東反革命戦争参戦を睨んだソマリア沖派兵を粉砕しよう

 自衛隊ソマリア沖派兵は、2009年3月に、当時の麻生政府が、「海上警備行動」を発令して海自・護衛艦2隻を出撃させることで開始された。その後、麻生政府は、同年5月に、派兵規模をさらに拡大し、P―3C哨戒機と陸上自衛隊・中央即応連隊、航空自衛隊・C130輸送機1機をジブチに送り込んだ。陸・海・空3自衛隊が統合しての、ソマリア沖での部隊展開に一挙に踏み込んできたのである。さらに、自衛隊は、2011年6月にジブチ国際空港内に拠点を構築している。中東反革命戦争に参戦するための前進拠点をジブチに作り、ソマリア沖派兵を積み重ねることで自衛隊部隊を実戦軍として強化しようとしているのだ。安倍政府は、2013年12月以降、護衛艦1隻をバーレーンに本拠を置く「多国籍任務部隊」(CTF151)に参加させ、特定海域を分担して哨戒する「ゾーンディフェンス方式」の監視を始めている。さらに、2015年5月には、「多国籍任務部隊」の司令部要員として、海自の将補クラス約10人を派遣した。2016年11月1日の閣議決定で、ソマリア沖派兵を1隻にすることを決定しているが、「減らした1隻は、北朝鮮のミサイルへの対応などに当てる方針」とされており、安倍政府の朝鮮反革命戦争突撃と中東反革命戦争への本格参戦にむけた配備の変更であり、本格的な戦時体制の構築という本質は変わらず、後退でも何でもないのだ。

 ソマリア漁民が「海賊」に追いやられた原因は、米帝―帝国主義によるソマリア内戦への反革命介入と野放図な収奪―マグロの乱獲や、ウランなどを含む「ゴミの投棄」よるものである。ソマリア労働者人民の生活再建はなおざりにされており、危険を承知の上で、牋齎疾藏皚瓩鯀世辰董岾ぢ院廚砲覆蹐Δ箸垢觴圓蓮依然、後を絶たない。いわば、米帝―帝国主義がソマリア労働者人民を「海賊」に追いやっているのだ。こうした帝国主義による貧困の強制を居直り、「海賊対処」を云々するなぞ、盗人猛々しいというものだ。怒りなしではいられない。青ヘル部隊は、満身に階級的怒りを充満させ、佐世保現地闘争を闘いぬいた。

 闘いの勝敗を決するのは、決して議会ではない。労働者人民の実力・武装の闘いが一切を決するのだ。とりわけ、現地実力闘争をもって、実際に出撃を阻止すべく闘うことが重要だ。全世界労働者人民決起に連帯し、革命的反戦闘争の爆発をかちとろう。