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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

8・13〜15 山谷夏祭りの大成功をかちとる(986号4面)

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被災労働者支援をやりぬき、夏祭りを準備

 8月13日から15日の3日間、東京・山谷の玉姫公園で2011年山谷夏祭りの大成功がかちとられた。
 建設不況が長期化し、山谷労働者はアブレに苦しんでいる。お盆休みで現場・飯場が休みとなるこの時期、収入もなく、野宿を強いられる仲間が急増する。東京・山谷日雇労働組合と山谷の仲間は、山谷・玉姫公園を拠点に、アブレと野たれ死に攻撃をはねかえす生存をかけた夏祭りを今年もやりぬいた。
 山谷夏祭りを準備する過程でも、8月3日、東京都の福祉保健局生活福祉部山谷対策係、産業労働局雇用就業部就業推進課との団体交渉を闘い「仕事よこせ」を闘った。また、3月11日に発生した東北・関東大震災の被災地、宮城県に山谷から日雇い・野宿の仲間を送り出し、仮設住宅地での炊き出し、復旧のためのボランティア作業、解雇・失業問題に苦しむ被災労働者を支援する労働相談の活動などに、地元の宮城県地域連合労働組合の仲間とともに取り組みながら、山谷夏祭りを迎えた。
 7月に入ると夏祭り運営資金づくりのために活動を開始する。連日の猛暑続きの中、街頭カンパに立ち、労働者人民に山谷夏祭りへの支援を訴えた。7月16日、8月5日には夏祭り実行委員会を開催し、2011年山谷夏祭りの闘いの基調が確認され、本部・炊き出し班・設営班・企画ゲーム班・防衛班などの体制と任務分担の役割が決められ、夏祭りのプログラムが練り上げられた。
 山谷夏祭りへの支援の呼びかけに対して、全国の労働者人民からは資金・物資カンパが東京・山日労の事務所に連日届けられた。炊き出しの食材となる米・野菜が集められ、衣料品・日用品なども多数届けられた。
 夏祭り実行委員会には飯場が閉鎖になって仕事を求めて山谷にはじめて顔を出した仲間も加わり、資金作りの街頭カンパ活動や準備の様々な活動に積極的に参加した。
 行政や浅警、金町一家などによる山谷夏祭り破壊の攻撃を山谷労働者の団結の力ではねかえし、夏祭りの資材の一部については前倒しで運び入れを行ない、三日間の夏祭り本番へと突入していった。

夏祭り開会を宣言

 初日の8月13日午前6時、城北労働・福祉センター前に集まった東京・山日労と山谷労働者、支援の仲間たちは、山日労の組合旗を先頭に、山谷通り、玉姫公園にくり出し、「今日から始まる夏祭りに建て込みの作業から参加し、いっしょにアブレと酷暑をはねかえしていこう」と呼びかけ、朝行動をやりきった。そして、午前7時15分、再びセンター前に集結した夏祭り実行委員会の仲間は、隊列を組んで「ワッショイ、ワッショイ」と夏祭り会場の玉姫公園グランドへと元気よく進撃する。
 グランドの門扉を開け、部隊が会場入りをすませると、簡単に朝の食事をとり、直ちに準備の作業を開始する。トビの仲間を中心とする設営班はステージややぐらの建てこみ、屋台の補強などに取りかかる。炊事班は、炊き出しや屋台で使う道具を点検したり、ナベ・カマなどを洗って準備をすすめる。また、物資運搬担当の仲間は、氷や食材、道具などの買い出し、引き取りに奔走した。炊き出しなどの作業に参加するために当日、玉姫公園に駆けつけた市民も準備に加わった。朝からの作業でさまざまな準備をこなして、建てこみや炊き出し・屋台の準備も整い、午後4時にはグランド一面にゴザが敷かれる。午後5時になるとグランド入口の門扉がオープンし、外で待機していた仲間が会場内に入ると、炊き出しのドンブリを受け取り、ゴザに腰を降ろしおいしそうに食事をほおばった。また無料かき氷の屋台には長い行列がならび、屋台販売の前にも人垣ができた。仲間たちが炊き出しと無料かき氷をたいらげ、落ち着く頃、午後5時半にはステージで「3日間の夏祭りを通して仲間の団結をうち固め、この夏から秋へとおれたちの『反戦・仕事よこせ』の闘いを前進させていこう」と2011年山谷夏祭りの開会宣言が発せられ、続いて基調が読み上げられた。

全国寄せ場からの連帯アピール

 大阪・釜ヶ崎、福岡・築港、沖縄・首里で闘う仲間からの連帯アピールが紹介される。
 「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」は「おれたち『釜ヶ崎労働者の会』の同志であり、全国寄せ場交流会を代表して、いろんな集会で発言していた岡本暢夫さんが、7月16日に病気で亡くなった。享年73歳だった。本当に残念でならない。おれたちは、岡本さんの遺志を引き継ぎ、釜ヶ崎労働者の解放、寄せ場労働者の解放、プロレタリア解放まで闘いぬく決意だ」「8月12日、釜ヶ崎で夏祭り上映集会の成功をかちとった。夏祭りの成功を力にして、これからも団結して『反戦・反失業』を闘おう」。
 福岡・築港日雇労働組合は「被災労働者人民への現地支援活動を強化しよう。『反戦・仕事よこせ』の闘いの飛躍をかけて、夏祭りの成功をかちとろう。佐藤さん・山岡さん虐殺に報復し、国粋会・金町一家を解体しよう」「おれたちも福岡の地で、3日間にわたる夏祭りをやりぬく。8月15日には、政府―厚生労働省の出先機関である、福岡労働局に対する『仕事よこせ』のデモにたちあがるぞ。ともに今夏・今秋の激闘を闘いぬこう」。
 沖縄・首里日雇労働組合は「日・米両政府は、名護新基地建設、高江ヘリパッド建設、最新鋭の垂直離着陸機MV22の普天間基地への配備を強行しようとしています。沖縄を反革命戦争の出撃基地として強化するためです。これに対して『戦争反対、基地解体』の闘いが沸き起こっています。とくに高江では24時間の闘争態勢をとって、7月からの工事強行を阻止しぬいています。沖日労も先頭で闘っています。『反戦・反失業』の旗のもと、全国の仲間と連帯し闘いぬく決意です」。

諸団体・個人からの連帯アピール、連帯あいさつ

 次に、被災地で闘う宮城県地域連合労働組合からの連帯アピールが紹介される。
 宮城県地域連合労働組合は「被災地支援の活動―炊き出し、労働相談、被災現場での作業に、多くの山谷の労働者が仙台まで駆けつけてくれたこと、ありがとうございます」「私たち宮地連は、猗鏈匱圓魑樟靴砲靴辛興を許さない甅燹愬標切り』・『雇い止め』が繰り返される復興を許さない甅爐垢戮討慮業の廃止甅猩働者が生産現場の主人公になり、取り仕切る社会の実現瓩鬚瓩兇靴董△佑个蟠く被災地での闘いを貫徹します」。
 そして、夏祭り実行委員会に結集している支援のなかまからの連帯アピールとして、神奈川県地域連合労働組合からのアピールが紹介される。
 神奈川県地域連合労働組合は「大震災を口実にした解雇が横行し多くの労働者が失業に追い込まれています。また、政府は大手企業を優先的に『復興』に参入させ、企業は労働者を低賃金でこき使い、『復興利益』で肥え太ろうとしています。福島の原発事故現場では更に放射能の危険にさらされながら、命を削りながらの作業を強制させられてます」「現地で苦しむ被災労働者を支援する取り組みを拡大しながら、『震災解雇』や低賃金での使い捨てを許さない闘いを作り上げていきましょう。『災害援助』そっちのけで朝鮮反革命戦争へ突き進む菅連合政府を打ち倒すべく、反戦の闘いを闘いましょう」。
 続いて、実行委員会に結集する支援の仲間からの連帯あいさつを受けていく。
 東京都地域連合労働組合は「これまで山谷・寄せ場労働者の闘いに連帯して闘ってきた。3月11日の地震で、震災を口実とした解雇が相次いでいる。これを許さず被災労働者人民支援を闘っていく。『非正規雇用』労働者の闘いと連帯して闘う」。
 明治大学学生会中執・学苑会中執は「〈戦時下の新たな革命的学生運動〉を創出すべく闘ってきた。闘う学生を山谷夏祭りや越冬闘争に結集させるべく、組織化していく」。
 地域の生協で闘う労働者は「世界同時株安、円高ドル安など世界経済の影響が、私の働いている地域生協にも及ぼうとしている。それを口実とした労働条件の切り下げを許さず闘っていく」。
 最後に、反安保労研全国センターは「若い時はさまざまな現場で働いてきた日雇い労働者が、最後は生活保護という選択肢しかないというような状況を突破する寄せ場労働運動の前進が求められている。被災労働者人民支援の闘いを山谷労働者が担ってきた。被災地での支援の闘いを推し進めていこう」。

ゲーム、カラオケ、演芸と盛りだくさんの企画

 寄せられた連帯アピール、連帯あいさつを全体の拍手で確認し、ゲーム、演芸などのプログラムに移っていった。
 開会の集会を終え、恒例のゲームが始まる。8月13日は、ビール早飲み、綱引き競争、14日にはスイカ割りと綱引き競争、15日には綱引き競争がそれぞれ行なわれた。ゲームの後は、カラオケでのど自慢の仲間が歌を披露。演芸では8月13日に「中野ジロー連合会」、「ハーモニカバンド」と「東京大衆歌謡楽団」の歌と演奏だ。8月14日には実行委員会の仲間たちによる恒例の寸劇、「人生〜山あり、谷あり」が演じられ、15日には「山谷(やま) やられたらやりかえせ」が上映された。締めくくりは盆踊りだ。やぐらにすえられた太鼓のリズムにあわせ、労働者が続々と踊りの輪に加わった。
 今年も8月14日、15日の2回、午後3時半から、山積みされた衣類・日用品の配布が行なわれた。
 今年の夏祭りでは3日間で約1200食分の炊き出しを行ない、会場には延べ1700人の仲間が訪れた。
 3日間に亘る山谷夏祭りは東京・山日労と夏祭り実行委員会が一丸となって大成功をかちとった。これから大震災や停電・節電を理由とした失業の増大が予想される。朝鮮反革命戦争とファシズムの危機も高まっている。山谷夏祭りの大成功も糧として「やられたらやりかえせ」「黙って野たれ死ぬな」を合言葉に戦闘的寄せ場労働運動の隊列をうち固め、今秋の「反戦・仕事よこせ」の闘いにうって出よう。