解放トップ
トップに戻る
解放最新号
バックナンバー
論文
定期購読

東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

自衛隊ソマリア沖派兵粉砕!
10・5 第八次P―3C哨戒機出撃阻止に決起 (992号3面)

 反戦・全学連、御茶ノ水情宣を闘う

 10月5日、反戦・全学連の部隊は、自衛隊によるソマリア沖への第8次P―3C哨戒機出撃阻止に決起した。
 午前9時、反戦・全学連の部隊は、JR御茶ノ水駅頭に登場する。ヘルメットを装着し、横断幕を広げ、御茶ノ水一帯に響くシュプレヒコールを挙げる。「P―3C哨戒機のソマリア沖出撃を阻止するぞ」「自衛隊ソマリア沖派兵粉砕」「中東労働者人民虐殺を許さないぞ」「野田連合政府を打倒するぞ」。その後、反戦・全学連の部隊は、ビラまき情宣を開始する。おりしも、御茶ノ水界隈は通勤・通学途上の労働者・学生たちで賑わっていたが、アジテーションは注目を集め、配布されたビラは次々と受けとられていった。警視庁公安刑事による情宣活動への規制―弾圧を一切許すことなく、情宣をやり遂げた。最後に、再度シュプレヒコールを挙げ、一連の行動を終了した。
 9月22日、自衛隊・統合幕僚監部は、海上自衛隊第一航空群(鹿児島県鹿屋市)と陸上自衛隊第一空挺団(千葉県習志野市)を基幹とする、P―3C哨戒機二機と要員のソマリア沖への出撃を発表した。ソマリア沖で展開している第七次P―3C派兵部隊の交替部隊を新たに派兵するというものだ。P―3C哨戒機の出撃は今回で8回目であり、海自鹿屋航空基地からの出撃は昨年6月以来2度目である。10月5日に海自鹿屋航空基地からP―3C哨戒機2機が、同日に鹿児島空港から要員がチャーター機を使って、ソマリアの隣国であるジブチに向けて出発した。
 10月5日当日、出発式が鹿屋航空基地内の格納庫で行なわれ、副防衛相・渡辺は「海賊対処はきわめて重要な国際任務。各国部隊と連携し、信念と決意で立派に成し遂げてください」と訓示した。第八次部隊は約180人を中心に編成されているが、先遣隊は既に現地入りしており、出発式には陸自の一部と鹿屋基地隊員約100人が参加。その後約30人がP―3C哨戒機2機に分乗、他の隊員は鹿児島空港からチャーター便でソマリア沖に出撃した。

自衛隊ソマリア沖派兵を粉砕せよ

 自衛隊ソマリア沖派兵は、2009年3月に当時の麻生政府が「海上警備行動」を発令して海自護衛艦2隻を出撃させることで開始された。その後、麻生政府は同年5月に派兵規模をさらに拡大し、P―3C哨戒機と陸自・中央即応連隊、C130輸送機一機をジブチに送り込んだ。陸・海・空三自衛隊が統合しての、ソマリア沖での部隊展開に一挙に踏み込んできたのである。そのうえで、麻生政府は新たに海自護衛艦派兵の根拠法として、「海賊対処法」を成立させた。こうして、陸・海・空三自衛隊によるソマリア沖派兵が積み重ねられてきた。
 今回のP―3C哨戒機のソマリア沖派兵は、民主党主導の連合政府が成立して以来7度目となる。民主党は野党時代には、「海賊対処法」採決時に反対票を投じていたが、政府を運営する側に回ると、自分たちが成立に反対していた「海賊対処法」を行使して、P―3C哨戒機のソマリア沖派兵を命じ続けている。その姿勢は、首相が野田に交代しても何ら変わることはない。
 野田連合政府によるソマリア沖派兵強行を断じて許してはならない。P―3C哨戒機出撃を弾劾し、ソマリア沖からの自衛隊の即時撤退をかちとろう。
 2009年3月からソマリア沖で展開する海自護衛艦2隻は、民間船舶を率い、定期的にソマリア沖のアデン湾を往復している。P―3C哨戒機は、アデン湾上空から監視活動を行なっている。ソマリア沖で展開する自衛隊は、新たにジブチに拠点を建設した。これまでジブチにある米軍施設などに間借りする形で駐屯してきたが、6月1日に独自の出撃拠点の運用を開始した。長期にわたるソマリア沖での展開をみすえ、防衛省が昨年8月からジブチ国際空港の中に建設していたものである。紛れもない海外基地そのものである。自衛隊は対外戦争の犲太哭瓩鮴僂濔紊押⊆衛隊を猩働者人民虐殺の軍隊瓩箸靴洞化しようとしているのだ。
 ソマリア沖には自衛隊だけでなく米軍・仏軍などの艦隊がひしめくように部隊展開している。しかし「海賊」側も武装組織化が進み、活動範囲を広げている。活動範囲は紅海の最南部やモルディブ近海にまで及んでいる。ソマリア労働者人民の虐殺をみすえた護衛艦の展開がさらに強化されようとしている。
 ソマリアでは帝国主義による苛烈な搾取・収奪、米軍による無人攻撃機をも動員した内戦への介入の結果、荒廃が進行し、ついに今年に入り疫病や飢餓が蔓延するようになっている。いわば燹岾ぢ院廚砲任發覆蕕覆韻譴弌待つのは餓死瓩箸いΔ里、ソマリア労働者人民の置かれた現実である。ソマリア内戦もさらに混迷を深めている。米帝―帝国主義が攻勢を強めた結果、首都・モガジシオを支配していたイスラム原理主義勢力・アルシャバーブが8月に撤退。暫定政府がモガジシオ入りしたものの、周辺のソマリア中南部は依然イスラム原理主義勢力の実効支配下にある。暫定政府は武装勢力の攻勢にさらされており、米帝―帝国主義に支えられてようやく延命しているにすぎない。暫定政府は、世界中から届けられる食糧等の救援物資すら満足にさばくこともできない有様である。
 帝国主義国の海軍がどれほど集中して展開しても、「海賊問題」を解決することなぞできはしない。ソマリア沖における「海賊問題」は、米帝―帝国主義のソマリアへの介入と野放図な収奪が生み出したものである。いわば米帝―帝国主義は、ソマリア労働者人民を「海賊」へと追いやっているのだ。そんな連中に「海賊対策」を語る資格はない。こんな米帝―帝国主義の汚いやり口を跳ね返す闘いを、全世界労働者人民がプロレタリア国際連帯の下でやりぬいていかなければならない。

中東反革命戦争粉砕せよ

 9月2日に新たに発足した野田連合政府は、戦争政策をさらに強化している。その一環として、中東反革命戦争への参画強化をさらに強めようとしている。
 9月21日、訪米した首相・野田は、国連事務総長・潘基文に対して、今年独立したばかりの南スーダンの「国連平和維持活動」(PKO)への派兵を申し出た。野田は陸自施設部隊約350人の派兵の検討に入った。野田は9月24日に調査団を南スーダンに送り込み、9月下旬から一週間ほどかけて首都ジュバや北部のマラカルなどを視察。PKO部隊を展開する国連南スーダン派遣団(UNMISS)等から情報収集している。調査団がいったん10月2日に帰国し首相・野田に報告すると、野田は第二次調査団を10月9日に南スーダンに再度送り込んでいる。野田は南スーダン派兵への道筋を作ろうとしているのだ。
 南スーダンは20年以上続いた内戦によって全土は荒廃し、軍閥支配が続いてきた。帝国主義の支援を受け、イスラム原理主義勢力が支配するスーダンから独立したものの、帝国主義の介入強化に対する労働者人民の不満がくすぶっており、イスラム原理主義勢力の流入も指摘されている。しかも、自衛隊施設部隊が展開するとなれば、東アフリカの港から内陸部の南スーダンまでの1900キロに及ぶ補給路を確保しなければならない。自衛隊が南スーダンに派兵されれば、いつ戦闘になって労働者人民虐殺に踏み込んでもおかしくないのである。こんな自衛隊海外派兵の拡大を許すことはできない。陸自施設部隊の南スーダン派兵を阻止せよ。
 世界大恐慌爆発情勢下、帝国主義支配に抗する全世界労働者人民の実力決起が爆発している。パレスチナをはじめとする中東―アラブ諸国で大衆決起が爆発を続けている。中東労働者人民の怒りの矛先は、中東反革命支配に参画する日帝にも向けられていることを、肝に銘じなければならない。
 闘う全世界労働者人民と連帯し、日帝足下からも実力決起を爆発させよう。中東反革命戦争を粉砕しよう。戦争遂行の野田連合政府打倒・日帝国家権力解体に攻めのぼろう。